日本は台湾との関係をいつまでごまかし続けるんや?せめて日本版「台湾旅行法」を作ろう。

 日本は台湾とは国交がない、なんて言うと、あれ?と思いますよね。台湾グルメ旅行なんて、今も昔も人気ですし、テレビでもしょっちゅう特番を組んでますからね。私らの年代やったら、もともと毛沢東や周恩来の中華人民共和国というのは大陸にあって、国の面積はやたら大きいけれど、島国である台湾の「中華民国」の経済力には全然、太刀打ちでけへん、という時代があったことを、よう知ってますからね。

 1971年のニクソンショック、翌年の日中国交正常化を経て40数年、いつの間にか櫻井よしこさん風に言えば「異形の大国」になってしまいましたね。何の罪もない法輪功信者やらウイグル人を、何百万人単位で捕まえて、勝手に臓器を抜き取ってビジネスにしてボロ儲けするやなんて、もう人間のすることやあらへんな。

 せやからこそもう許さへんぞと、アメリカのペンス副大統領が日本時間の25日に、ワシントンで演説をしはりました。その中では、ウイグル、台湾、香港にもきっちり言及しています。あ、この講演の全文訳は<【全文翻訳】ペンス副大統領がウィルソン・センターで行ったスピーチ:フレデリック・V・マレク記念講演>で読みました。

 今日はこの中の、台湾の話が気になりました。アメリカは決して「中国」と戦争をしようとは思っていなくて、「中国」のこれ以上の膨張を抑えつけようとしていて、そのために台湾をしっかり防衛しようと、もう数年前からしっかりと具体的に軍事的にも行動をしていますね。情けないことに日本は、表面的には何の動きもありませんね。

 とはいえ、ここのところ、産経新聞がずっと李登輝さんの特集を断続的に出しています。今日(29日)は<第6部 薄氷踏む新任総統(5)軍を国のものに 権謀術数の人事>でした。李登輝さんは今96歳、間違いなく台湾の中興の祖ですね。話すと長くなりますが台湾は、日清戦争の結果正式に日本の領土となりました。1923年生まれの李登輝さんはせやから、日本人として生まれたことになるわけですね。

 とはいえ、李さんの一族は古くから台湾に住みついた客家の一つ、ということやそうです。勉強もよくできて、京都帝国大学農学部に進学しはったそうです。せやから日本語はペラペラなんですね。戦後の混乱の中、台湾のトップを父の蒋介石から引き継いだ蒋経国に見い出されて政界に入り、ついに蒋経国の死後、国民党の総統に就任することになったわけですね。

 上で紹介した記事は、李登輝さんは1990年、選挙を経て正式に総統になったものの、政敵は周りにうじゃうじゃおって、まずは当時、軍は国民党の上の存在であったものを、国家のものにするために、政敵さえもうまく取り込んでいきはったことが書かれています。何事も「急いては事をし損じる」で、一つ一つ、丁寧に仕事をしはる人やったんでしょうね。

 そもそも外省人である蒋経国が、台湾出身の李登輝さんを引き上げたことも、選挙で李登輝さんが勝てたことも、もっと言えば李登輝さんが学徒出陣により日本兵として出征したけれど、戦死せえへんかったことも、全部奇跡の連続のように思えます。天の配剤でしょうか。

 そしたら、少し前のニュースですが、昭和天皇が皇太子時代に台湾で植えはった桜の木などの株?を日本に持ち帰って植樹する「桜里帰り」のことが報道されてました(「謝長廷・駐日代表が台湾「桜里帰り」贈呈式に出席」)。この「桜里帰りの会」の日本の名誉会長は、安倍ちゃんのお母さんの安倍洋子さん、そして台湾側の名誉会長は、李登輝さんの奥さんの曾文恵さんなんやそうです。

 実は着々と、「中国」崩壊後のことを考えてはるんやろか?それともたまたま、かな?今のところ、「国交がない」から、安倍ちゃんは台湾に行ったらあかんし、日本国内でも、台湾の高官に会うたらあかんのやそうです。何か変やな。私ら一般人は何ぼでも台湾旅行に行けるのにな。もうそろそろ、そういう国としてのごまかしは、やめにせなあかんな。

 せめて日本版「台湾旅行法」ぐらいはさっさとつくらなあかんな。ペンスさんの演説を聞くと、案外、変わるのは早いような気もしますね。

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ナニワの激オコおばちゃん

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