サイトアイコン ナニワの激オコおばちゃん

日本人は古事記の昔から諜報は得意やったんや。さっさとスパイ防止法を作り、組織も作らなあかん。

 これは昨日書こうか迷ったのですが、たった1日で情報が駆け巡っているので、書いておきましょう。私は山口敬之さんの有料メルマガ(foomii)を購読していますが、3/27の夜に配信されたのが【時事メルマガ(126)】「トランプ政権に激震」「前代未聞の安全保障情報漏洩」「軍事攻撃の意思決定過程が赤裸々に」でした。山口さんは

 長く外交を取材していますが、こんなスクープはほとんど記憶にありません。
 絶対に漏れてはならない軍事攻撃が始まる前の意思決定に関する機密情報の漏洩(security breach)ですので、早くも反トランプ界隈は大騒ぎです。

と書いてはりますが、この大スクープはさすがに産経も報道していました(トランプ政権高官、フーシ派空爆計画を事前に漏洩 グループチャットに誤って記者を招待)。

【ワシントン=大内清】トランプ米政権が今月15日に実施したイエメンの親イラン民兵組織フーシ派への空爆作戦を巡る政権高官たちのやりとりが、事前に通信アプリのグループチャットを通じて米誌アトランティックの記者に誤って共有されていたことが明らかになった。同誌(電子版)が24日、経緯を伝えた。情報機関の活動も書き込まれていたといい、トランプ政権の情報管理態勢への批判が強まっている。

 この「米誌アトランティックの記者」というのが実はクセモノなんですが、とりあえず記事の続きを見ましょう。

報道によると、同誌の記者宛てに11日、秘匿性が高い通信アプリ「シグナル」で、ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障問題担当)とみられる人物のアカウントから「友達申請」が届き、13日には同アカウントが立ち上げたチャットグループに招待された。
グループは、紅海周辺で船舶攻撃を続けるフーシ派への対応を検討するもので、バンス副大統領やヘグセス国防長官、ルビオ国務長官、ワイルズ大統領首席補佐官、ラトクリフ中央情報局(CIA)長官ら政権の中核メンバーが参加した。

 ええーーっ、こんな最高軍事機密の話を、商用のグループチャットのアプリ(シグナル)で、アメリカの権力の中枢の人たちが使うてるんか?とビックリです。ところが、、、。いやあ、めっちゃ早いですね、ここは「カナダ人ニュース」さんを視ましょう。2日にわたって動画配信してはります。

3.25 総辞職レベルのスキャンダル騒動は、本当に問題なのか?


3.26 流出事件にネオコン破壊神の影が見えてきた?

 二日目のスライドの最終行、ド左翼メディアの『Atlantic』の編集長のGoldbergをグループチャットに入れたことが問題やった、ということです。そしてそれを入れた人もわかっているのですが、どうもそれは偽名のメンバー名でダマされたっぽいようです。

 ただ一方で、公開されたチャットの内容は、「フーシ派への空爆作戦」そのものを決定してる過程ではなく、軍からの報告(情報?)をお互い確認しているような内容やったということで、さすがに軍事作戦が同時並行で漏れていたわけではなさそうです。

 とは言え、漏れてもよかった話ではないことは確かで、かなり際どい話になるやろうし、今後、ずっと追及され続けそうな気配はあります。多分この続報もあると思いますが、ヌーランドの影もちらついているようです。カナダ人ニュースさんのタイトル内の「ネオコン破壊神」のことです(笑)。

 それと、そもそも政府高官がアプリの「シグナル」を使うことに関しては、注意事項はあるけれど、禁止されてはいないし、元々は秘匿性の高いアプリなんやそうです。作戦じたいは 成功して良かったですが、もし敵側(フーシ派)に漏れてたら、パイロットとかにも危険が及んだ可能性がある、というわけですね。

 ついこないだまで、CIAやFBIの中にまで、アメリカを壊すような奴らがウジャウジャおったわけですから、もうキツネとタヌキの化かし合い、どころでは無いですね。ちょっと心配になります。とは言え、実はもっと心配せなあかんのは、日本やんか。

 今日の「宮崎正弘の国際情勢解題」第8712号の書評欄では上田篤盛『情報戦の日本史』(育鵬社)を取り上げてはりました。

スパイは人類最古のビジネス。戦前までの日本はインテリジェンス大国だった。その「忍者の国」が先の大戦で敗亡したのも、国際諜報戦に劣ったからだ。
情報をはやく入手しても、それを使いこなせるか、謀略に転用できるかが戦いの勝敗を決める。家康と秀吉の諜報合戦の集大成は「小牧長久手の役」だった。
家康は勝負に勝って試合に負けた。秀吉が諜報を絡めた情報戦略で家康より一枚上手だった。
こうした歴史の教訓を先の大戦で大本営は生かし切れなかった。体系的な「情報学」がなかったのが一因である。
戦後の我が国は普通の国なら常識として制定される『スパイ防止法』がない! 外国のスパイは日本では制限も規制もないからやりたい放題である。

 そして著者の上田さんは「AI技術やビッグデータ解析の進展が加速し、情報はかつてないほど重要な資産とな」っているのに、日本は「スパイ天国」状態のままで、

現在、中国をはじめてとする諸外国は、こうした状況を利用して高度な情報戦を展開し、日本国内の意識形成に影響を与えつつ、国際的立場を弱体化させている。この現実を無視することは、日本の将来に致命的なリスクをもたらしかねない

と書いてはる、と。あ、昨日と結論がカブってしもたわ(笑)。実は宮崎さんの書評の中では、『古事記』の話も出て来ます。私にはもう、とても追いつけません(笑)。今の日本にはもう、心配しかありませんね。古事記のやたがらす(八咫烏)も、戦国時代の忍者(忍び)も知っている日本人は、ホンマは諜報が得意やったはずなんや。(画像

 まずは軍があり、諜報機関もちゃんとある、普通の国に戻しましょう。


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