
ICC(国際刑事裁判所)の赤根所長の話は、私には喉に刺さった魚の骨みたいな、気持ち悪さがずっとありました。気になって以下の動画を視たら、めっちゃすっきり理解が出来ました。
■9/1配信 マスコミは何もわかっていない!トランプがICC制裁を科した本当の理由(山田敏弘)
■【衝撃】誰が日本を「罠」に嵌めたのか?ICC加盟を巡る驚愕の真実を暴露!(長谷川幸洋)
■【ICC国際刑事裁判所】竹田恒泰さんが赤根所長に対するトランプの制裁についてそもそも論を話してくれました
まさに上の順番で視たら、わかりやすかったです。そもそも私は、国連関係の機関なんて、左翼の巣窟やから放っとけ、解体や!ぐらいに思っていたんですが、全く違いました。似てるけど違うんですね。そもそも国連の機関ではありませんね。しかも、日本が拠出金のトップと言うても、それなりに成立までは、めっちゃ時間をかけて来てたものやと言うことです。
1本目の山田さんは、今回の赤根さんへの制裁は、直後に訪露したCIA長官ラトクリフにトランプが持たせた手土産みたいなもんや、ということです。ただ、トランプさんは全面的にプーチンに擦り寄ってるわけではない、ということも押さえておかなあきませんね。
そして2本目の長谷川さんは、ICCの成立の歴史を教えてくれてはります。1998年に、略称「国際刑事裁判所ローマ規程」が採択されたのだが、何と日本がそれを国会で批准したのは2002年、しかもさらに日本が加盟できたのは2007年、えらい時間がかかった、ということです。何と、第一次安倍政権下なんですよ。ひえーー。
長谷川さんの説明では当時、アメリカは民主党政権で、オルブライトも乗り気やったようです。何と言うても「自由、民主主義、人権と法の支配」を標榜するリベラリズムそのものでしたから、と。日本は真面目に国内法の規定も、時間をかけて修正しながら整備して来た、というわけです。実は安倍さんは、外交に関しては世界基準でいうリベラルそのものやったんですね。当時の外務大臣は麻生太郎くんです。
ところがアメリカはオルブライトもクリントンも、これ(ICC)って、アメリカ軍が裁かれることもあるよね、と気が付いて、署名はしたけれど議会は通せなかった、と。次のブッシュ政権になって結局、条約は撤回されて、加盟しなかった、ということです。
で、そもそも事の始まりは、3本目で竹田恒泰さんが説明してはりますが、二度と東京裁判、ニュルンベルク裁判のような「戦争の勝者による、事後法裁判」を起こさない、という崇高?な理想に基づいて「ローマ規定」を採択したことだ、ということですね。つまりは「理想主義」なんです。
まあ国連も似たようなもんですがね。で、アメリカはもちろん、ICCには不加盟やから自国の軍人に対する「逮捕」は絶対認めないし、そんなことを勝手にするICCはけしからん、ヘタしたら他の加盟国に行ったら即、逮捕されてしまいますからね。
なので対抗するために赤根所長を制裁した、と。で、日本はとりあえず高市さんが「残念」と表明した、と。それを多くの人が「弱腰」と批判していますが、ここで重要な矛盾に気付きましょう、と長谷川さんは言うてはります。国の安全をアメリカに頼りながら、そのアメリカに「法を守れ」と言えるんですか?と。
そういえば、ベネズエラ攻撃の時も、イラン攻撃の時も、多くの人が完全に「国際法違反」と言うてましたね。日本、何か言える立場ですか?ということで、実際、これについて日本政府が正式に何か言うたことはありませんね。
長谷川さんは、まさにこれが日本の自己矛盾、と言うてはります。さあ、どう解決する?と言うても「余りに根本的矛盾」なので、どうしようもありません。しかもどちらに転んでも、「二枚舌」さえも出来ない状況、と。つまりはもう、「うやむや」にするしかない、ということです。ひえーー。
そしたら今日(9/2)の産経の「正論」に、前駐豪大使の山上信吾さんが、「ICC赤根所長を日本は守れ」と書いてはりました。
かつて外務省条約課長としてICCローマ規程への日本国の加入に際して国会審議、承認取り付けに当たった者として、整理して論じたい。
ということで、めっちゃ気合の入った記事でした。ニュルンベルク、東京裁判は戦勝国による復讐劇、不条理と屈辱そのもの、と批判してはります。理想主義そのものですね。正しいです。批判に対しても答えてはります。
ICC批判の中には、例えば中国のチベットやウイグルに対する侵略、人道に対する罪につきICCは動かないというものがある。中国が非加盟であるのが大きな要因だが、そうであれば国連安保理の常任理事国たる中国が国際社会における責任を果たしていないとして強く批判し、加盟を促し続けるべきだ。
とか、
また、批判の中には、北朝鮮による拉致問題でICCが動かなかったというものもある。これも北朝鮮が非加盟との事情が大きいものの、拉致犯罪の発生地は加盟国日本であり、かつ、現在進行中だ。であれば、日本としてICCが管轄権を行使するよう強く働きかけるべきだ。
とか。山上さん、熱いですね。最後の段もコピペしておきましょう。
政府は赤根所長への米国の制裁を受け、当初「大変残念」とのみ発した。言語道断と言うべきだ。今こそ「法の支配」が空念仏でないことを示し、日本人の生命、身体、財産、名誉を守る先頭に立ってほしい。世界が日本の国柄を見ている。
いやいや、だからこそ、まずは9条を破棄して軍を持ち、さっさと核武装せなあきませんね、山上さん、と言うておきましょうか。「理想主義」では世界は動きませんよ、と。(画像)
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