こいつが犯人wwか、不敬極まりない驚愕の「女系」の語を最初に報告書に書かせたんは。皇位継承問題。

 もともと政府は4月19日に予定されていた「立皇嗣の礼」が終わってから、皇位継承に関する議論を進めることにしていましたね。それが延期となり、期日も未定のままになったので、恐らく産経新聞は予定していた今回の特集記事を出してきたのではないかと思います(皇位継承論議を振り返る(上)「女系天皇」小泉政権で加速 容認論 準備されていたシナリオ)。(※副題は東京版、大阪版、もしくはデジタル版?で微妙に違うようですね。)

 「女系天皇」などという不敬極まりない、王朝交代を意味する驚愕の言葉が初めて出てきたのは、小泉政権の時に設置された「皇室典範に関する有識者会議」が平成17(2009)年11月に出した報告書でした。当時は私は「覚醒」前でしたし、ほとんど記憶にもありません。むしろ、その翌年の平成18年2月に紀子妃殿下に妊娠の兆候が報じられ、9月に悠仁親王殿下がご誕生になったときは、ホンマに嬉しかったですね。

 日本人にとっての「お世継ぎ」、将来の天皇、次の次の世代の天皇がやっとお生まれになったんや、と無邪気に喜んでいたもんでした。ただ、よう考えたらそれは、めっちゃ際どいタイミングやったんやということは、もう少し後になってから理解したのでした。

 いずれ「女系」に道を開こうとする邪悪な勢力は一体、どうしようとしてたんかな、と思て、当時の「有識者」を見てみたこともありました。座長は吉川弘之氏、産業技術総合研究所理事長、元東京大学総長。座長代理は園部逸夫氏、元最高裁判所判事、と。その経歴を見ても、他の人たちを見ても、日本の歴史や伝統をきちんと研究してるような人はいません。

 そしたら、今日の産経新聞の特集記事に続きがありました(古川貞二郎氏インタビュー「旧宮家復帰、国民納得するか」)。この古川氏は有識者会議のメンバーでもあったんですね。ははーん、こいつが犯人か(笑)と、やっとわかりました。最初の方の記事に書かれています。

 官邸内では以前から危惧があった。官僚トップである事務の官房副長官を歴代最長の8年7カ月間務めた古川貞二郎氏は平成8~10年に政権を担った橋本龍太郎首相(当時)に「皇位継承は政府が検討すべき話だ」と進言していた。

 古川氏のもとに内閣官房や宮内庁の職員が集まり、皇位継承に関する非公式の検討が行われていた。古川氏も「事務方がいろいろなことを先手先手で議論することはよくあることだ」と会合の存在を認める。

 天皇や皇室のこと、日本の歴史をようわかってへん「有識者」をただ集めて話をさせただけでは、一本筋の通った「報告書」なんてできるわけあらへん。先に結論がありきやったんとちゃうか、という疑惑を産経新聞の記者が持っていることが、今回の記事にはうかがえます。

 「女系を容認する女帝に関する議論に早々に入る前に、まず男系維持の方策を講じることが先だ」
 国学院大の大原康男名誉教授は有識者会議が実施した皇室制度に詳しい専門家へのヒアリングで、こう訴えた。しかし、有識者会議が17年11月にまとめた報告書には、皇室の伝統を根本から転換する「皇位継承資格を女子や女系の皇族に拡大することが適当である」との一文が明記された。

  このヒアリングは「アリバイづくり」やと、この大原さんも言うてはるそうです。

結局、報告書で皇籍復帰案は皇位継承策の選択肢として排除された。その論拠は曖昧だった。

 「女系」が勝って、「旧宮家の皇籍復帰」案が負けた瞬間やったわけですね。そして、産経新聞の後の方の特集記事では、記者はこの古川さんをインタビューで追及しています。

 --旧宮家の皇籍復帰が見送られたのは
 「私は旧宮家の復帰を含めて象徴天皇制が継承されていくのであれば、多くの国民が賛同する限り、いかなる方法でもよいとは思う。確かに、古代の継体天皇のようにかつては遠縁の男系継承者を探し出したこともあった。だが、当時は今日のように情報も発達していなかった。現代の象徴天皇制は国民の合意の上に成り立つものであり、世論調査では多くの国民が女性・女系天皇が良いと考えている。旧宮家は今の天皇家との縁が600年以上前にさかのぼり、戦後に皇籍から離れて長期間経過しており、国民が納得するのかという懸念があった」

 ははあ、この古川さんはやっぱり確信犯ですね。継体天皇の話はまさに、古川さんの言うように「当時は今日のように情報も発達していなかった」のにもかかわらず、わざわざ遠くまで、しかもものごっつい遠縁やったのに男系にこだわって、探しに行ったという、そのことが全てやんか。意味をわかってへんな、古川さん。

 その後に出て来る言葉も、いかにも薄っぺらいですね。「現代の象徴天皇制は国民の合意の上に成り立つ」って。そして頼りが「世論調査」ですからね。この人、あと20年も生きたら「天皇は国民の人気投票で決めたらええねん」とでも言い出しそうやな。それくらい、薄っぺらいということです。

 この年になるまで、日本の正しい歴史を勉強せえへんかった、かわいそうな戦後GHQのWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)、戦後民主主義教育の犠牲者やと言うといてあげましょか。

 間違うてもこんな人を次の「有識者会議」なんかに入れたらあかんと思います。私がいま警戒せなあかんと思てるのは、「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の座長代理を務めた御厨貴(みくりや・たかし)東京大名誉教授です。この人のことを書くとまた長くなりますので、またにします。

 とりあえず一言で言うときましょう。この日本で、現に二千数百年続いてきている伝統、しきたりに対する、畏怖とか畏敬の念を持ってへん人に、皇室のことを語ってほしくない、ということです。まだまだこういう人たちがのさばっています。もっともっと声を上げて行きましょう。

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ナニワの激オコおばちゃん

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