日本にも自前資源がある。メタンハイドレートがぷくぷく沸いてるんやで、さっさと研究せなあかん。

 日本の中央省庁の官僚の出身って、一番多いのが東大法学部卒のはずやし、基本的にはアタマのええ人たちですね。せやけど結局、省庁という組織に入ると、間違いなくみんながサラリーマンになってしもて、若者らしい夢やら意気込みやら、志なんかを忘れてしまうんやろな、と思います。

 省庁に入ったら当然、まず上司の言うことを聞く、そして自分が所属する組織の方針に従う、そうやってキャリアを重ねて少しでも上を目指して行くようになると、いつの間にか物事を考えるスケールが、とんでもなく小さな目の前の話ばっかりになるんやろなあ、と。そして結果的には「国益」からどんどん遠ざかる、と。

 先日、ユーチューブ番組の「SakuraSoTV」で、「【青山繁晴】メタンハイドレート実用化の現状、親中派議員のお見舞金のその後[R3/3/5]」を見ました。私が最初に青山さんのことを知ったのは、メタンハイドレートの話でしたから、私にとっては久しぶりの話題でした。

 日本の周りの海、つまり太平洋にも日本海にも、「燃える氷」と言われるこのメタンハイドレートが大量にあることがわかって来て、研究も進んで来てるようです。いや実は私はもう20年以上前に、仕事の関係で、東京ガスの施設でこの「燃える氷」を見ました。

 私ら日本人は、子供の頃からずっと「日本は資源のない国」と教えられてきたように思いますが、ウソですね。Wikipediaによると、「日本のメタンハイドレートの資源量は、1996年の時点でわかっているだけでも、天然ガス換算で7.35兆m3(日本で消費される天然ガスの約96年分)以上と推計されている。」と。

 今日本のエネルギー政策は、もうグチャグチャですね。アホ菅(かん)のせいで日本中の原発が止められてしもてからは、大迷走しています。ちょうど東日本大震災10年で、報道が出始めていますが、福島第一原発の、実は何の害もない「処理水」のタンクが、いよいよ今秋には満杯になるというのに、いまだに海洋放出の目途も立ってへん、という状況ですね(福島第1原発 単独ルポ 1000基超える処理水タンク 10年で作業環境改善も見えぬ収束)。

 それもこれも、優秀なはずの官僚が、何の責任も取ろうとせえへん、組織としてややこしい話は極力、先延ばしか、他人のせいにする、そんな話ばっかりのように思います。そして政治家は、票にならへん仕事はせえへん、と。お先真っ暗やんか。

 話を青山さんに戻すと、去年の9月にも一度、メタンハイドレートについてユーチューブで話してはりましたね(【ぼくらの国会・第25回】ニュースの尻尾「どうなっている?自前資源メタンハイドレートの開発」)。

 表層型メタンハイドレートは砂層型と違うて、海底の表面近くから、ぷくぷくと天然ガスになって海面に自然放出されてるそうです。それを集めるだけで、膨大な量の天然ガスが手に入るというわけですね。その研究に、今年度から国の予算が付いてる、と。

 私が20年以上も前から知ってるこの資源の話が、やっと今、国が具体的な調査を始めるって、えらい遅いやんか、と思いますが、そこはそれ、日本が国際石油資本に逆らえるはずがあらへん、ということで、ここまで時間がかかった、ということのようですね。

 ええか?優秀な官僚の皆さん。日本が先の大戦に追い込まれたんは、自前で資源(石油)を調達でけへんかったからやねんで。今また同じことを繰り返すんか?という話ですね。自前エネルギー資源、そりゃあ日本を貶めたい国々は、そんなもん、絶対に開発させへんぞ、という圧力をかけようとしてくることは、容易に想像がつきますね。

 それでも青山さん他、多くの人の奮闘で予算が付くまでになってきたわけで、これからが楽しみです。エネルギーも、食料も、日本は自立できてへんわけで、考えてみたらめっちゃ恐ろしい話ですね。日本の優秀な官僚の皆さん、もうそろそろ省益、組織益、自分だけの利益とかやのうて、日本の「国益」のために働いてくださいね、と、虚しいですが、言うときましょう。

【文中リンク先URL】
https://www.youtube.com/watch?v=OscurKm5Zuw
https://www.sankei.com/affairs/news/210307/afr2103070014-n1.html
https://www.youtube.com/watch?v=YEVNd0P9MFY

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ナニワの激オコおばちゃん

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