さっさと憲法改正や。ついでに「国民主権」の誤解もしっかり解かなあかん。日本は天皇の国なんや。


 憲法のことを書いたら色々とコメント欄で教えてくださる方々が現われて、有難い限りです。勉強せなあかんことはいっぱいありますね。今日はたまたま加瀬英明さんのメールマガジン(コラム)で、ビックリな話がありました。

 タイトルは「自民党総裁選で初めて憲法改正を討論」となっていて、先日の自民党総裁選で、候補者の4人が憲法改正について論戦をしたことから始めてはります。確かに地上波テレビで「憲法改正」について堂々とその議論が放送されたことには、隔世の感もありますね。

 加瀬さんは、現在の日本国憲法はアメリカから押し付けられたと今や多くの人たちが言うてるが、それはちょっと違う、実は日本側から言い出したんや、と言うてはります。

 それも滑稽な間違いから始まった。下手(へた)な通訳に咎(とが)がある。
 敗戦の翌月の昭和20(1945)年9月に、東久邇宮内閣の副総理をつとめていた近衛文麿公爵(元首相)が、まず横浜に進駐したマッカーサー元帥を訪問して会談した。
 この時、近衛公が元帥に「政府の構成について意見を伺いたい」といった。すると同伴した外務省の通訳が「構成」を、「コンスティテューション(構成、構造、組織、憲法などを意味する)」と訳した。
 この場合は「メイクアップmakeup」と訳すべきだったが、マッカーサー元帥は日本側が憲法を改める意向を持っていると誤解した。
 この経緯は、日本が講和条約によって独立を回復した2年後の昭和29(1954)年に、米書『東京旋風』(H・E・ウェルズ著)の翻訳が日本で刊行され、第3章「通訳による支配」で暴露されている。

 ええーっ。通訳の「コンスティテューション」違いかいな。あーアホらし。とは言え、その後、「日本側がそれを受けて憲法改正案をつくって、総司令部(GHQ)に提出すると、帝国憲法とほとんど変わっていないとして拒否された」という経緯があって、結局マッカーサーが大枠を指示することになったのは周知の事実、というわけですね。

 そしてさらに「その後も、日本において占領軍の傀儡たちによる、おぞましい精神支配が続いた」と言うてはります。その通りですね。せやけど最後で加瀬さんはこの総裁選での議論を見て、「日本の潮目が変わりつつある。眼前に光がともっている」と書いてはります。

 加瀬さんは結構なお年ですが、その前向きな精神を見習いたいですね。さて憲法に関してもう一つ、今度はいつも書いてる、私が入れて貰うてるメーリングリストでの議論の情報です。多くの日本国民が誤解してる「国民主権」の話ですね。

日本国憲法
第一条
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

 これをもって、戦前は「天皇主権」やったけど、それが「国民主権」に移ったんや、と言う人がいますが、大日本帝国憲法に「主権」の語はどこにもありません。あるいは、天皇は「人間宣言」によって戦前の神様扱いから人間扱いに変わったんや、と言う人もいますが、これもウソですね。

 敗戦翌年、昭和21(1946)年の元旦に発布された昭和天皇の「新日本建設に関する詔書」の中の文言を勝手に解釈して、これを「人間宣言」とサヨクが言うてるだけの話です。天皇は神話の時代から続いてるから、確かに昔は神様やったけれど、実はもう、初代神武天皇の時代からずっと人間なんですね。

 そしてもう一つ、この第一条で誤解されてるのが、「この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」んやから、いつかもし、国民がそれはイヤやと言うたらいつでも天皇を廃止できるんや、という考えですね。

 この「総意に基く」は当時、何も国民投票をして決めたものではありませんね。そうではなくて、当時の日本人は誰もが疑いなく、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」なんやと認識してるんやで、という確認やというわけです。

 逆に言うたら、この憲法では天皇は廃止でけへんということになりますね。当たり前ですが(笑)。憲法の最初の第一条から第八条までが天皇のことなわけで、改めて日本という国は、天皇なしには成り立てへんと言うことがようわかりますね。

 そして話は憲法に戻りますが、私がボロクソに貶しているこの日本国憲法においてさえ、一等最初に天皇のことが出て来ることは正しい、ということですね。たとえアメリカから押し付けられたにしても、護らなあかんところはしっかり護ってたんや、と言えるんやと思います。

 あはは、この私ごときが日本国憲法を論ずるやなんて、大それた話ですが、メルマガやらメーリングリストを読んでるだけでも、いろんなことがわかって来て面白いと思いました。まだまだ勉強せなあかんことは、いっぱいあるわ。

【文中リンク先URL】
https://kase-hideaki.co.jp/?page_id=34


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ナニワの激オコおばちゃん

コメント

  1. 波那 より:

    このコロナ禍で両陛下がお出ましになると人集りがして密になると言う事で両陛下の御姿を拝する事がすっかり無くなり、もうそろそろ2年近くになってしまい寂しい事でしたが、先頃、陛下御一家が皇居に御引っ越しになると言うことで動画が出ていたのを今日拝見しました。今回は皇居まで直ぐそこと言う事でお出ましではなかったのですが、公務でお出掛けになる時は、いつも皇后陛下のお召し物の色と陛下のネクタイが同系色で色を合わせておられて、本当にお仲の良い御夫婦なんだなと思って心が和み、皇室は日本国の基盤ですから信頼し合っていらっしゃる御二人の御姿を見ると安堵致します。2681年も続いて来た皇室の歴史は今上陛下御夫妻が寄り添いながら紡いで行かれています。

    憲法改正は一刻も猶予がないと言う気持ちで取り掛からねばならないですね。と言うのは、昨日だと思いますがEU議会の議員団が台湾を訪問したんだそうで、ヨーロッパの国々と台湾には国交がないので、これって凄い事です。やはり皆、中国の脅威を感じていて台湾に危機は迫っていると思ってるからですよね。勿論、中国はカンカンに怒ってます。

    代表団を率いるフランス選出のラファエル・グリュックスマン欧州議員は、蔡総統との会談で「われわれは非常にシンプルで明確なメッセージを伝えに来た。台湾は孤独ではない。欧州が共にいる」と表明。

    台湾は「孤独ではない」、欧州議会代表団が蔡総統と会談 | Article [AMP] | Reuters
    https://jp.reuters.com/article/taiwan-europe-idJPKBN2HP09X

  2. あき より:

    憲法改正では無く、自主憲法制定支持です。  
    あと、今更憲法改正だ等と騒いでいますが、自民創価党(創価公明党も連立し婚姻しているのですから口出しますよね?)が、どんな内容で出すのか?きちんと全部!解っているんでしょうか?  私は、内容に非常に不安です。
    岸田の媚支那内閣が、はっきりしてきました・創価公明の18歳以下所得制限無~ゴリ押しもどうなんですか?!全国民に支給(外人は無しで!当たり前!)するべきでしょう。  パナは新技術開発?支那で?敵国でですか?!
    金の亡者とか言うが、こいつらは税金免除他迄受、税負担も年々軽くされ内部留保金は莫大です。   ここまで来れば、私企業だとかそれは詭弁だ・社会的、国家に対して責任は有る。  それをキックバックで目溢しし放置し(企業には外資が多く入っている)日本国の国益を損なわせている議員しか居ない。    こんな連中が、言い出す憲法改正は信用出来無い。
    土地取得に関する改正法も、糞ザル売国法でした。 既存法をきちんと運用すればそれだけの話だったことをわざわざ上書きし、結果、どんどん支那に日本の広大な土地を売却している。

    憲法改正を維新が言い出した事も非常に胡散臭い。  全く信用出来無い。
    大村リコール=民主主義の冒涜行為お忘れ??これは大問題でしたよ。
    大阪都構想が二度も否決され、創価公明と組んで無理矢理暴走改革実行して大阪を無茶苦茶にした、最低のやり方を観て?支持信用するんですか??
    私は、日本第一党しか信用出来ません。  ご都合で天皇陛下、皇室を持ち出す政党議員等は信用出来ません。