産経新聞のパリ支局長の三井美奈さんは、当たり前とは言え、ちゃんと取材して記事を書く人ですね(笑)。いやいや、デスクに座って外国通信社の翻訳ばっかり転載してる記者もようけいてはりますからね。その三井さんがコラム「緯度経度」に記事を寄せてはりました(東欧が「反戦」を嫌う理由)。
「あなたの考えは『平和主義者』のたわ言ですよ」
ウクライナの隣国で、取材先からこんな言葉を浴びた。相手は、ポーランド国際問題研究所のロレンツ・ボイチェフ研究員(52)だ。
私の質問は「一刻も早い停戦を優先すべきではないか」というものだった。ボイチェフさんは「何も分かっていない」と言わんばかりに、停戦と「真の平和」の違いを語った。
筆者が住むフランスには、「人命第一。どんな手段を使っても、攻撃をやめさせろ」という議論がある。ウクライナへの大量の武器支援は戦闘を激化し、犠牲を増やすという人もいる。だが、ボイチェフさんは「そんな西欧の厭戦(えんせん)気分を、ロシアは常に利用してきた。侵略を追認させるために、です」と訴えた。
ロシアに交渉で攻撃停止を求めれば、必ず「それなら、こちらの要求を飲め」と言ってくる。それは、ウクライナにおける親露派の政府樹立だったり、武装解除だったりするだろう。ボイチェフさんは、それは真の平和ではないという。
さすがですね。そういえば実は、世界情勢が全くわかってへん上に、「中国」の代理人としての発言ばかりやとバレて来てるアホなお兄ちゃんが、日本にもいましたね。どうでもええけど。あ、西宮市長選、維新の候補はボロ負けやったけど、あれ、敗因は最近の橋下くんのアホ発言のように、私は思うんやけどなあ(笑)。話それた。
三井さんはもう一人、ワルシャワ郊外でウクライナ難民の支援活動をしているポーランド人にも取材しはります。そして、
2人の話を聞いて、目が覚めた。日本は戦後、米国に占領された。一方的な戦犯裁判を押し付けられたにせよ、民主主義と自由経済を育むことができた。かつての西ドイツも同じだ。だが、ポーランドやウクライナの人たちにとって、ソ連支配下の平和は自由の死であり、民族の消滅だった。魂を奪われることだ。ソ連がロシアになっても、脅威は同じ。今のウクライナの戦いは「2度と、隷属の民にならない」という決意が支える。
へえー、三井さんでさえ「目が覚めた」と。「逃げたらええ」「降伏したらええ」「後で戻ったらええ」というのが如何にアホな話か、ようわかりますね。つまりは「自由」を奪われるということや、と。私はいつも、相手がもし「中国」やったらそれは、自分の臓器を好き勝手に抜き取られることなんやで、と言うてますが。
そしたら去年、ジャーナリスト・政治活動家の葛城奈海さんが書いてはった『戦うことは「悪」ですか サムライが消えた武士道の国で、いま私たちがなすべきこと』の本のことを思い出しました。あ、私はまだ読んでへんのですが、タイトルに大いにナットクしました。
戦後の間違うたGHQ教育のおかげで、私ら日本人は「戦う」ことを「悪」として来たんとちゃうか、という問題提起ですね。まあそれもこれも原因は「自虐史観」に発するわけですが、多くの日本人はなかなか抜け切れませんね。誰かが、あの橋下くんの発言を許してるのは結局、心のどこかでそれを認めてる人が少なからずおるからや、と言うてはりました。
うーん、ハラ立つけど、そうかも知れませんね。せやけど今回のウクライナ戦争で、三井美奈さんやないですが、それこそ「目が覚めた」人が増えて来たように思います。そして「目が覚めた」と言えば、北方領土の話はもっとあからさまでしたね(日ロ平和条約、交渉中断 ロシア外務省が表明)。
日本が制裁に加わったもんやから、ロシアは「交渉中断や!」と怒って見せたわけですね。さらに領土を返す気は元々なかった、と(北方領土巡る対日協議、常に「単なる儀式」-メドベージェフ氏)。協議は単なる儀式やったって、もう馬鹿にされまくってますね、日本人。
ちなみにかつてのソ連崩壊の時は、北方領土返還の絶好のチャンスやったと多くの人が言うてはります。今回のことに関して言えば、ダマされてた!と怒るのは恥ずかしいですね。はいはい、中断ですか、けっこうですよ、と言うといたらええ、と。全世界からの制裁でボロボロ、ガタガタになった時に、「お金、欲しいでしょ」とか言うて、カネで買い戻したったらええんや、というわけですね。
外交というものは、テーブルの上ではニコニコ握手をしながら、下では足を蹴り合ってるんやと、よく言われますね。サヨクはこのニュースに、安倍ちゃんがプーチンと27回も会談したのは無駄だった、とか言うてますが、アホですね。それはテーブルの上のニコニコなんや、と。
ま、いよいよ日本も核シェアリングの話なんかもしっかり議論して、「力」には「力」でしか対応でけへんのやという当たり前のことを認識して、もっともっと多くの日本人の目を覚まして行くことにしましょう。
【文中リンク先URL】
https://www.sankei.com/article/20220328-AKVWQM7ILRK4NPNIUQSMUYUTU4/?980282
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022032200007&g=int
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-22/R952FMT1UM0W01
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コメント
私、(当時は)チェコスロバキアで起きた民主化運動「プラハの春」の後に突然、ソ連軍に侵攻され制圧されたチェコスロバキアからフランスへ亡命したミラン・クンデラと言う作家が好きで、翻訳された本を全て読んだのですけど、ソ連軍に侵攻され制圧されるとどんな目に合うかを本を読んで垣間見ただけですが、様々な事を隠蔽され教えられずに来たとはいえ一応、民主主義の国で生まれ育った私達ホンワカ日本人と、ソ連の衛星国にされていた東欧圏の人達とでは自由の重み、守ろうとする自由に対する思いは異なるものだと思います。戦わなければ制圧され自由は奪われるのです。
その瞬く間に制圧、相次ぐ政府関係者の怒涛の逮捕拘留とソ連軍のイメージがこびり付いたままでしたけど、地上に居る人の顔でさえ判別出来る人工衛星とか敵の動きを傍受する通信機能、西側国から投入される最新式の兵器、肩に担いで撃てる携帯用ミサイルとか現代の戦争では昔のソ連軍みたいな侵攻、制圧が如何に無理なのかを今回まざまざと知ることになりました。ロシア恐るに足らずとは思いませんけどね。日本がウクライナみたいに突然侵略されたりしてもまだ準備が足りていないので不安です。国防費を2%にしてNATOに加盟する事が一番手っ取り早いのですが、今首相してるあの人が決断したりしない。ヨーロッパでは続々と軍事費の増額を検討はせずに決断してるんですけどね。
何時までも、何時までも、GHQが~と言うのは逃げです・戦後何年経ってるんですか?!その間、自民党がほぼ与党だったんですが?何もやらなかったです。
やる気も無かったんでしょう、与党から落ちそうになると節操なしに何処とでもくっ付いて、30年前に創価学会公明党とくっ付き、完全に自民党は終わりました。 反日マスゴミに、赤脳左傾教授、反日共産党他、色々居たでしょうけどやれる事は有ったと思います・特に!安倍晋三の時は両議院で過半数取ってたんだから!!安倍晋三が言ってたw日本を取り戻す!!とか?憲法問題(私は日本第一党支持で憲法破棄を支持しますが)だって?出来たんじゃないの?! 安倍晋三がやったのは!移民大爆増w世界中に日本の金を何十兆円も見返り無でばら撒き!他にもインフラ売却だの色々売国やり・トドメが支那からわざわざ!武漢肺炎ウイルスを日本に輸入して!日本中にばら撒いたことです!責任を取れ!今頃、保守面して出てくるな!
元々返す気も無かった=元々取り戻す気も無かったw(日本、自民党w)
9条が~wとか、他、本当にそんな幻想?信じてる馬鹿居るんでしょうか?面倒で言わない・声を取り上げないだけでは無いの? 昔NHKの討論会で、9条じゃ守れない攻められたらどうするのか?って言う意見の人を袋叩きにしてたけど・本当にNHKの悪意を感じた。 橋下以下、糞メディアご用達のコメント屋の意見が世論じゃない!特に橋下の様な、知性も知識も需要も無い屑を何時までも公共の電波に乗せるな!他にも多数居ますけどねw
歌舞伎の世界じゃないんだからね。世襲、タレント上がりが務まること自体でたらめじゃあないか。昔「次世代の党」が潰されたのはムサシを使った開票作業にあったと思う。トランプでさえ消される選挙制度。真の志をもっている人は沢山いるのに国会議員への道は遠すぎる。こんな体たらくだから外国からみたら鍵の開いている金庫に見えるんだね。日本人を減らすワクチンをどんどん買ってくれるし。本当に手放しでウクライナを応援してていいの?ソ連時代の事をいつまでも引きずってプーチンをこき下ろす。そんなことなら東京大空襲、広島・長崎の原爆の方がよっぽど罪は重いと思うがアメリカはいいんだね。大体今のアメリカは誰がコントロールしているの?どうみてもバイデンは偽物だよね。上記の方が言うように
>元々返す気も無かった=元々取り戻す気も無かったw(日本、自民党w)
とにかく安倍晋三元総理にはガッカリでした。こう言うとやさしい日本人はすぐ庇うんだよね。あの人懐こい笑顔にコロッと。
ロシアの各ウェブ・サイトを現在も見ることができます。
—–
ロシア大統領プーチン(Waldemar Wladimirowitsch PUTIN)はかなり以前に、ロシアと諸外国の間のインターネット回線の接続を切断したと発表していますけど、その後もずーと、例えばロシア国立図書館だけでなくて、かなり大多数の、と言うよりも、ほとんどのロシアのウェブ・サイトをロシア語、ウクライナ語、ドイツ語、スウェーデン語、英語等でそのまま見ることができます。確かに、見ることができないウェブ・サイトもありますが、・・・・・・・・(令和4年3月29日火曜日現在)
そういう話ありましたね。
やっぱりというか、主流マスコミがとんでもないプロパガンダをやってるんですよね。特にCNN、BBC。情報源が全部ウクライナ政府だったらウクライナ軍だったりと。
そもそも、アフリカ諸国並みに酷い汚職だらけのウクライナの情報をなぜ信用できるのかと・・・
普段、朝日や産経ですら、それよりももっと伝えることがある。としてるのに、ほぼ同じような意見ばかりになってるネットの世界
あと、もう自民に拘ってるのもダメかもしれませんね
220330-2
ソロです。
>>日本こそ国防体制強化待ったなしやで
プラハの春かぁ、60年代後半にドプチェク第一書記が民主化を進めていた、ソ連のブレジネフ書記長が警告無しに軍事侵攻・制圧した事件で、ソ連の横暴なやり方に自由世界から非難の声が上がったが、今みたいな大騒ぎにはならんかった、でも中学2年生やったね。
そういや、あの時、既に日本のメデイアは「伝えない自由」を行使していたのかね? 言い訳に「鉄のカーテン」って言っていたなぁ、思い出したわ、波那さん有難う。
ブレジネフ時代の東欧は、暗黒社会でポーランドも労組中心に虐められまくっていたなぁ、そんな中で80年代に「連帯」と言う組織を成立させたポーランド民衆のど根性は見上げたものだと当時民社系の労働組合の教研集会が遠く富士山の麓であって、参加させられましたけど、何も得るもの無い、3日間の遊びやったね。
その頃は今から3~40年前になるんやね、ワテも20代後半~30代中盤の仕事が米国の大手のシーリズ船12隻を担当させられて一気に担当船が30隻になり、労働組合の委員長にして、月間120~150時間の残業をやって部長と険悪になってた時期やねww お陰で体を壊して今じゃ1級の身体障碍者やでwww。
日本の社会や世論って、現象が目にみえて気づいていても動かへんが、誰かが被害者になれば、そこで初めて火の手が上がる感性やからね、犠牲者が必要なんやねなんかの儀式みたいやね。是は世界中、大なり小なりある現象やけど、日本は特に酷い事件がちょくちょく起こるんは、日本人の常識を持って無い奴が増えたからやろうね。
なんか安倍さんの領土交渉が無駄やった事で安倍さんを扱き下ろす奴がおるけど、ロシアの本音が分って、ロシアとは距離を置くべきやと分かっただけでも大収穫やで、その理由も「日米安保があるから、択捉・国後を返した途端、ぐんじきちを置かれたら適わん」やからね。
絶対帰ってこんね。でも是って安倍さんの責任かえ? 違うやろ。
ロシアに米国の属国扱いされているのは、戦後体制に縋りついている既得権者と共産主義者がおるからやけど、直に、シナが顎をだすし、ロシアも解体されて、カザフスタン辺りにガス田や油井の採掘権をとられて経済小国に成り下がるかもねww
せやけど、借金は追いかけてくるからなぁ、そん時無駄な領土を売り払おうとなれ場、日本が手を挙げれば良い話やろ。
思い出されました?w ロシアがウクライナに軍事侵攻したと知った時には、プラハの春みたいな事になるのかしらとゾクッとしたもんで… でももうロシアは、かってのあのソ連時代の威圧的な鉄壁のパワーを失っていますね。何と言うか拍子抜けしました。冷戦時代のKGBの暗躍とかも色々読んだのでイメージが停止したままになってましたね。
アベガ〜!族って決して岸田が〜!と言わないのが可笑しいですよね。マスゴミは岸田政権を庇おうと高い支持率があるかのように見せかけていて民主党政権の頃を思い出して、とても気持ちが悪い。林芳正の後援会勧誘、幹部ら20人処分も全く騒がないし、これが安倍政権なら任命責任が〜!!と、アベガ〜!と野党も一緒に、いつものように審議妨害やってたはずなのに、マスゴミも野党もダンマリww。岸田は特アの脅威ではないと見做され放置されているのですね。
ソ連邦の崩壊で、多くのロシア人たちは清々した半面、周辺植民地の喪失により、社会主義諸国の盟主の座を失い、”大ロシア”のアイデンテティーを見失いました。
プーチン氏は、その”大ロシア”アイデンテティーを”スラブ民族”の紐帯・結束で再構築しようとしてきたのでしょう。彼の言う、”ヨーロッパでもなくアジアでもない”という常套句は、それをシンプルに表現していると思われます。
個人的には、今回のロシア・ウクライナ戦争は、ウクライナの強烈な独立志向・ヨーロッパ志向、また米欧によるこれまでの反ロシア的政策と彼の新しい汎スラブ主義が衝突した結果とみています。
いまのところ、この戦争が、どのような結果とその後の余波をもたらすのかはまったくわかりません。アジアに地勢学的・地経学的な悪影響が及ぶことは避けられないでしょう。