タッカー・カールソン「ロシアは米国にとって最良の同盟国になるだろう」。ほら世界が変わる。

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 昨日は渡辺惣樹さんが「国家安全保障戦略大綱」と呼び、新聞などでは「国家安全保障戦略(2025)」などと訳されている、最新のアメリカの世界戦略について書きましたが、「EUとは『決別』」、「高市さん、『ウクライナと共にある』は撤回ですね」と書いたら、「taiekijieikan」さんから皮肉っぽいコメントをいただきました。

 これについては昨日は、宮崎正弘さんも書いてはりましたね(波紋を広げるトランプ大統領の『国家安全保障戦略2025「さようなら欧州」、そして「ロシア、ご機嫌いかが?」)。タッカー・カールソンの重要な発言を紹介してはります。(画像

 12月11日、タッカー・カールソンはポッドキャストで、「米国にとって何が良いかという視点からいえば、米国第一主義も立脚するなら、ロシアがワシントンにとって最も明白なパートナーとなるだろう。なぜならロシアは広大な国土、豊富な天然資源、そして強力な軍事力を有しており、米国にとって“最良の同盟国”となるだろう」と大胆に言ってのけた。
 発言の狙いは、注目度の高いタッカーの意見をアメリカ人の考え方に浸透させる。つまり国家戦略的には『中露同盟』の分断にある。

 宮崎さんは、「ヘリテージ財団のケビン・ロバーツ会長がカールソン氏を擁護している」として、

地政学の泰斗、ミアシャイマー(シカゴ大学教授)は、三つの予測をなした。
(1) ウクライナ戦争終結後、NATOは分解してゆくだろう
(2) NATOは崩壊へ向かい、米国は欧州支援を縮小することになるだろう。あとは自衛せよ、ということになる。
(3) そもそもソ連崩壊後、NATOは存続理由がなかった。ウクライナの責任をとるべき英独仏が、アメリカの関与がなくなれば、責任を押しつけようとするだろうから、米軍はしばらくドイツ駐留をつづけるだろう。

と、ミアシャイマーさんの説を紹介してはります。さらにこれに続けて、ロシア側の『国家安全保障戦略2025』の分析を紹介してはります。「(この戦略では)痛烈な批判はロシアや中国ではなく、欧州連合(EU)に向けられているのだ。つまりEUは自由主義秩序の逸脱であり、ヨーロッパ諸国を誤った方向に導いてきた構造だ」と示唆している、と解釈されています。

 アメリカのアイデンティティは、「建国神話」にあり、トランプ政権でそれが復活した、ということやそうです。

すなわち「リベラル・グローバリズムから国家保守主義への価値観転換である。これにより、ワシントンは「再生したヨーロッパ」への支配力を強化し、アメリカのより広範な目標、すなわち西半球における覇権(モンロー主義の明確な復活)、そして米国の利益に有利な中国との貿易協定の実現において重要な同盟国となることを望んでいる」とした。

 私はトランプさんは、どうせ「中国」は崩れていくんやから、おだてといて、メンツだけ立てといて、上手いこと利用したったらええねん、という風に考えてるんとちゃうか、と思いました。知らんけど。

 トランプとプーチンが手を握って、「中国」が崩れていくんやったら、そりゃあ世界はそうなるでしょう。なので、どんだけプーチンが嫌いでも、ホンマに冷血な奴やとしても、世界はそうなって行く、ということですね。ちなみに今日(12/14)の産経の一面はこの話を書いてましたが、見出しは「避けた『中朝の脅威』」でしたね。もう、「次の次」に話が進んでるんやで、と言いたいですね。あ、宮崎さんの記事では、(画像

トランプ政権になってから、ロシアとの関係修復とウクライナ紛争の解決に向けた仲介に努めてきた。米露両国は、敵対行為の終結に向けた協議に加え、北極圏における協力の可能性、投資・ビジネス機会、そしてベーリング海峡を繋ぐ直結の鉄道トンネルの建設についても協議してきた。

とも書いてました。ほらほら高市さん、日本もいっちょ噛みしたら、儲けるチャンスがいっぱいありますやんか。もう話が進んでるんですよ、と言うておきましょう。それこそ「バスに乗り遅れるな」ですね。

 最後に一つ。河添恵子さんのXポストだけ貼っておきます。

ハザール・マフィア「ゼレンスキー体制」の化けの皮!汚職対策捜査官らにより12月11日、捜索の詳細が公表された。ゼレンスキーと、ナンバー2で大統領府「元」長官イェルマークの英国、イスラエル、セントキッツ・ネイビス、バハマのパスポートが、イェルマーク氏の住居で発見された。

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コメント

  1. 費府の飛行士 より:

    おばちゃんのおっしゃる通りです。
     2016年も2024年も(実は2020年も)トランプの圧勝を日本の友人知人に予測してきましたが、殆どの人は信じませんでした。プロパガンダと化したマスコミを鵜呑みにした人が多かったことと、トランプ嫌いが多かったからです。好き嫌いで判断すると判断を間違えることが多いものです。ウクライナ/ロシア紛争の時もそうでした。経緯を知らずしてウクライナ善/ロシア悪と決めつけたり、2022年に紛争が始まったというマスコミを鵜呑みにしている人が多かったですが、実はNATOの事務局長も2014年に始まったと公式に認めています。2014年2月にアメリカのCIAがクーデターを仕掛けたウクライナのマイダン革命がその始まりです。もっと遡れば冷戦が終結しロシアがワルシャワ条約機構を解散させてこれからは自由世界の仲間入りを目指した時にアメリカのベイカー国務長官はNATOは1インチも東方には拡大しないと約束しました。そうなっては困る(戦争がなくなると困る)と約束を破ったのはネオコンと呼ばれる勢力と彼らが支えたクリントン/ブッシュ/オバマ政権です。NATOの東進を進め、ついにはウクライナにまでNATOの基地を作ってしまいました。更にはCIAはウクライナの少年たちを訓練してネオナチと呼ばれる準軍事組織とし、東部のロシア系ウクライナ国民の虐殺を開始しました。本当に可哀想なのは世界のトップレベルの腐敗した政治家を抱え外国に常に利用され平和な暮らしができないウクライナ国民です。(ただウクライナ国民は世界中で嘘つき/信用ならないと見られています。勿論ユダヤ人のゼレンスキーも)
     実は大のアメリカ贔屓だったプーチンを離反させたのはネオコン勢力です。安倍さんがトランプなどと日米印豪スクアッドで中国包囲網を働きかけていた時も中露がひっつかないように細心の注意を払っていました。
     自分達が仕掛けたウクライナ紛争を口実にロシアへの経済制裁を課し、中露をくっつかせる最悪の策を行ったのはディープステート/ネオコンでした。プーチンやロシアを好き嫌いだけで判断すると間違いの元となるかもしれません。
     今トランプはDSが作り操っているEUとの決別(但しEUは自滅策を取っているようにも見えます)、中露の分断に向けて舵を切ったように見えます。