知ってしまえば「反対」になるインチキ都構想。財源なんかあらへん。引き算ができればわかります。

 物事を、自分にとって都合のええように解釈する、というのはどんな人でもある程度はしゃあないと思いますね。独りよがりにならんように気い付けなあかんけど、あまりにひどい現実を目にすると、認めたくなくなるのは人情でしょう。・・・・とまあ、抽象的なことを言うてても始まらへんので、また都構想の話です。

 ツイッターでそれこそ、自分に都合のええ解釈にぴったりの話を見つけました(都構想・最大のだまし絵「大阪の成長」に要注意)。あ、書いてはるのは大石あきこさん、れいわ新選組なんやそうです。私はこの党のことは支持してませんし、一昨日(10/14)は党首の山本太郎君が大阪の戎橋前で、不許可と知りながら街頭演説をしてましたね。話題作りはウマいけど、私は支持できません。

 れいわ新選組のことはどうでもいいので、この記事内容に、「なるほどー」と思う事実が書いてありました。ある調査機関の調査結果の話で、

この調査は9月後半から毎週おこなわれており、賛成・反対の推移は以下のように、一ケ月で、「賛成」49.1%→45.4%(約5%減)、「反対」35.3%→42.3%(約7%増)と変化しました。
賛成していた人が「反対」に回り、「わからない」としていた人も「反対」に回る傾向にあります。

 つまり、日を追うごとに賛成が減り、賛成が増えて来ている、という話です。まあ調査機関がABCテレビ×JX通信社ということで、朝日新聞系列なので、割り引いてみる必要はあるかも知れませんが。

 一昨日(10/12)が住民投票の公示日やったこともあって、最近の大阪では、テレビ・新聞は毎日のようにものごっつい量の「都構想」報道で溢れてます。そして今日、私はツイッターで知ったんですが、20代の若い人が「え?『都』にはならへんのですか?」と驚いてたんやそうです。

 都構想をちょっとわかってる人にとっては、そんなん当たり前なんですが、気い付けなあきませんね。まだそんな初歩的なことも知らん人がいっぱいいてはる、ということですね。そしてそのことは実は、吉村くんも松井くんもよう知ってるわけですね。

 せやからこそイメージがめっちゃ大事。「二度と昔の二重行政には戻しません」「そのためにこそ都構想を」「都構想で大阪の成長を」と言い続けるわけですね。一応テレビ討論なんかではいろいろ突っ込まれますが、「サービスは低下するやんか」、「いいえ、サービスは低下しません」。「区役所が減るやんか」、「今の区役所はそのまま窓口として残ります」。「○○はどうなるんや」、「新しく選挙で選ばれる区長の判断になります」。

 もう意味の無い話が延々と続きます。これは議論とちゃいますね。それは当たり前なんです。今まで日本でどこもやったことがない「政令指定都市の廃止」なわけで、事例がないからわからんことだらけ、決まってへんことがいっっっぱいあるわけですね。その決まってへんことは議論できませんから。

 つまり、めっっっちゃええ加減な話やということですね。普通に考えたらわかります。まず、職員が3万5千人おる大阪市を解体して、それを4つの特別区に散らす、と。結果的に人は増やさなあかんことは正直に言うてます。

 散らされた職員が働く新しい4つの区庁舎は、お金がないので作らへんことになったため、新・淀川区の職員の9割は今の大阪市役所に収容する、と。新・天王寺区は半分の5割の予定やそうです。ちょっとちょっと、2025年1月1日に、新しい4つの「特別区」が発足すると言うのに、職員はバラバラかいな、という話です。普通はそんな話は「破綻してる」と判断すべきですね。

 5年前はこの大阪市の廃止、解体、再編(当時は5つの特別区)のために500億円かかる、としてた計画を、今回は240億円にバージョンアップしました、と言うてます。もうお笑いですね。新庁舎を作らんでも、最低でもこれだけかかるわけです。その財源捻出のために、大阪市である間に、いろんなもの(市民プールとか老人福祉センターとか)を減らしてしまう予定です。

 そしてもっと恐ろしい話が、財政の見通しです。これこそ新聞、テレビはちゃんと報道せなあかんと思いますけど、、、ま、無理ですね。特に大阪のテレビは維新寄りですからね。何と、2025年までの見通しに、今年の武漢コロナでの経済の低迷の見込みはまっっったく入っていません。こんな不誠実な見通しが通るんか?と怒りが湧いてきますね。

 普通に考えたら、今年は武漢コロナ禍で、こんなとんでもない状況やから、お金もかかる大きな変更は中止する、つまり住民投票は延期するのが普通の判断やんか。武漢コロナ対策でテレビに出まくって人気の上がってる今がチャンスや、というわけですね。ホンマに大阪市民、バカにされてますね。

 最初の時に橋下君が言うた言葉が全てです。「大阪市から権限と財源をむしり取る」。ホンマにかわいそうな大阪市民ですね。わかればわかるほど、とんでもない「都構想」です。よく維新支持の人が言いはるのが、「対案はないんか」です。いやいや、「大阪市を廃止する」の対案は「大阪市を残す」しかありません。

 「都構想」のどこを見ても、「大阪市を残してたら、でけへんこと」なんかありません。むしろ、廃止するのにかかるコストの方が、新しい施策(あるとすれば)を実施するための足かせになるだけの話ですね。「都構想」のデメリットは、「引き算ができればわかります」(笑)。

 もう話が止まらへんわ。
 前に私は「大阪市は公務員天国?!入れ墨の人も多い?!橋下くんはよう頑張ってきた?!都構想の裏の目的?!」とか、「世界に恥をさらす大阪市民。ホンマに大阪市を廃止・解体するんか?知ってしもたら反対する都構想。」で、実は都構想にはウラの目的があって、それは自治労潰し、解放同盟(労組)潰しなんか?と書きました。

 もし、ホンマに大阪市民にとって、それらが害悪なんやったら、堂々とそれを明らかにして潰したらええやん、と思いますが、それは間違うても口にでけへん、というコワい話なんですね。もし、不幸にも今度の住民投票で大阪市の廃止が決まってしもたら、どうしたらええんか、と考えています。

 たぶん、誰もやったことのない政令市の廃止なので、大混乱が起こると思います。3万4千人の職員を配置換えするからには、そのドサクサに辞める人もあれば補充もせなあかんとかで、市政(特別区政)はヘタしたらマヒするやろうと思いますね。

 そしてあちこちで「話が違う」みたいなことが起こって、議会もマヒ、と。えらいこっちゃ。そこで、国に介入してもらう、と。大阪市政の権限空白状態の中で、特別法を作って、ドカーンとお金を出してもらう、ということですね。

 たまたまですが、何と2025年には万博があるわけで、これは国の仕事やから世界に恥をかくわけに行かんから、口実はなんぼでも立つでしょう。ウソ、インチキで大阪市民をダマした維新は崩れ去り、大阪の自民党も心を入れ替えて、国と一体となってやり直す、というストーリー、夢想です(笑)。

 うーん、やっぱり、何もわざわざ大阪市を廃止、解体せんでもええやんか、としか言えませんね。

【文中リンク先URL】
https://www.oishiakiko.net/2020-10-13-tokoso-seicho-uso/
https://gekiokoobachan.jp/blog-entry-1178.html
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