私は産業界のことについてはほとんど素人というか、普通のおばちゃん(笑)なんですが、どうも最近の日本の大企業の経営者、トップは何か変やなあと思いますね。売り物である自分とこの製品の公式な検査の値をごまかしたりとか、それがバレてもしばらく伏せてたりとか、問題が発覚した時のトップの記者会見がグダグダやったり、とか。もう数え切れませんね。
あ、経団連の会長の中西くんは日立製作所の会長で、消費税はまだまだ上げなあかん、というてるアホですが、これはもう論外ですけどね。自分のアタマでものを考えたことがないんとちゃうかと思いますね。今Wikipediaを見たら、東大出てスタンフォード大学出て、子会社でV字回復、とか、うわ、けっこうエラいやんか。わっからんなあ、経営者って。ま、個人の誹謗中傷はやめときましょう。
そして今日、たまたま見たちょっとした記事が、「いかにも」な話やったんで、めっちゃしょーむない話ですが、取り上げることにしました(【リーダーの素顔】SOMPOひまわり生命保険・大場康弘社長「社名変更で健康応援企業に」)。
10月に「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険」から「SOMPOひまわり生命保険」に社名を変更した。大場康弘社長は「合併から8年を経て、ようやく名実ともに一つの会社になった」と宣言。保険商品の販売に主眼を置いた従来型の保険業から脱却し、顧客の健康面もサポートする「健康応援企業」への転換で企業成長をはかる。
記事自体は企業の社長さんへの、何ということもないインタビュー記事なんですが、この会社、なんとつい最近まで「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険」やったんやそうです。普通に暮らしてる私ら一般の人の感覚からしたら、文字通り、「アホちゃうか?」ですね。
え?電話がかかってきたら毎回「はい、お電話ありがとうございます。こちら、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険○○課の○○でございます」て、ホンマに言うてたんやろか?そしたらちゃんと記事にも「従来の長い社名はお客さまに迷惑をかけることも多かった」ので8年ぶりに変更した、と書かれています。ふうん、それでも8年かかったんや。
いやそれでも私の感覚からしたら長いけどな。もう「ひまわり」でええやん。これ、バブル絶頂期に買うたゴッホの絵画『ひまわり』から来てるらしいです。ぴったりやんか。まあそんな社名の判断は、日本の大企業のおエラいさんにはとてもでけへんのでしょうね。もっと言えば、こんな変な社名、やめてほしいわと社員のみんなが思っていても、誰も言わへん、誰も動かへん、誰も責任を取らへん、ということなんでしょうね。
そしたら私が時々覗いてる上念司さんの有料情報から、興味深い記事の紹介がありました(名門東芝を破滅させたトップ間の嫉妬無限地獄)。私が子供の頃、家電メーカーはいっぱいあって、どういうわけかウチは東芝ファンやったんです。炊飯器にテレビに冷蔵庫に、、、。原発を作ってるのを知ったんはもちろん大人になってからでしたけどね。
上の記事では、歴代のトップ、西室泰三、岡村正、西田厚聰、佐々木則夫の各氏が、「意地とメンツの張り合いで組織低迷」させた、と書いてあります。自分より下の人間が、たとえば経団連の会長になるようなことは、絶対許さへんぞとばかりにお互いの足の引っ張り合いをしたあげく、内部告発を仕掛け合い、結果、粉飾決算までバレてしもた、みたいな、ホンマにどこの田舎の騒動やねん、みたいなお粗末な話やったんですね。
いやいや、田舎の人に失礼やな。SOMPOの話も東芝の話も、結局は人間としての柱のない人が上に立つと、こうなるんや、ということでしょうか。これがホンマに日本の超一流企業のトップさんたちかいや、と思うと情けなくなりますね。
えらい大層な事を書いてしまいましたが、人間としての柱ってなんやろ。ウソをつかへん、威張らへん、公のために尽くす、約束を守る、、、。別に普通のことやんか。まあそんなんでは海外企業との熾烈な競争には勝たれへんのんか?ゴーンさんの件でも賛否両論、いっぱいありますからね。これからの多難な時代、ますます日本人は、ちゃんとした柱を持たなあかんと思いますね。
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