本屋さんに置いてある月刊誌は、保守系の方が圧倒的ですね。文藝春秋は芥川賞がらみの時期以外は片隅の方にありますね。一番売れてるのは『月刊Hanada』みたいです。まあ実際に買うて行きはるのは高齢者が多いようですが。あ、私もか(笑)。今日は保守系雑誌、産経新聞社の『正論』2020年2月号からです。
今月の特集は「内から日本を蝕むもの」で、なるほどと思う話がいくつかありました。宇山卓栄という人の「保守政治家が皇統を壊す」です。実は私は少し前に「悪いけど甘利明君、また罵倒させてもらうわ。甘すぎる「女系」容認発言。しっかり勉強してや。」で、私は甘利さんのことを「ウスノロ」とまで罵倒しました。
宇山さんの記事では、一応、冷静に静かに批判はしてはります。
自民党の甘利明税調会長が十一月二十四日、テレビ番組で皇位継承について問われた時、「男系を中心に(継承)順位を付け、最終的選択としては女系も容認すべきだ」と述べました。誤解を生む不用意な発言であったと思います。
甘利氏は翌二十五日、党本部で記者団に対し「積極的に女系天皇を容認したわけではなく、将来、男系男子の継承が存続の危機に陥ったときに備えて、色々な議論をしておくべき」という意味だったと弁明しています。そうであるならば、テレビ番組内でもっとハッキリ言うべきでした。あのような曖昧な言い方では、メディアに利用されても仕方ありません。
そうやんか。せやから私は「ウスノロ」と言うたったんや(笑)。せやけど宇山さんは、「あらゆる手段を尽くしても、男系を繋ぐことができなかったという前例が世界には多くあります」と言い、「男系が途絶えたらどうするかという議論は必然的に付きまといます」と書いてはります。
男系派が女系派の挑発に乗って「男系でなければ天皇ではない」と言い始めると、その言葉尻をとらえられて、「旧宮家復帰ではかえって天皇制を危うくする」と反論されて墓穴を掘ってしまうのです。
うーん、そうなんかなあ?
「まずは男系継承でできるだけのことをさせてほしい。それでも男系子孫が途絶えれば、女系継承にも耳を傾けたい」と言えば、男系派が主張する伝統重視の言葉も生きてきます。
そして今度は甘利さんに戻って評価してはります。
そもそも、旧宮家の復活さえできれば、いかに不運な例が世界にあるといえども、簡単に男系は途絶えないでしょう。この問題に非常に詳しい甘利氏はそれをわかった上で言っています。政治家特有の戦略的方便です。甘利氏のような保守政治家は二階氏とは違い、男系派にとって、強い味方になってくれるはずです。
ええー、ホンマかいな。
そして、安倍首相はすぐにでも旧宮家の男系子孫のもとへ赴き、皇籍に復帰して頂けるよう三顧の礼を尽くしてお願いに上がるべきや、と書いてはります。これには私も大賛成です。まずは旧宮家の復活やな。よく言われることですが、今すぐに皇籍に復帰したとしても、すぐに天皇になる方が出て来るわけではない、と。
仮に悠仁親王殿下のところに男子がお生まれにならなかったとしても、それは何十年も先の話になるわけですね。その頃には、もともと皇族としてお生まれになっている男子も多くいらっしゃって、既に折に触れてご公務に携わられていて、国民の前にもお姿をお見せになっている、と。そしたら次第に国民も、肯定的な見方に変わっていくやろう、というわけですね。
なんとも気の長い話ですが、そのためにこそ、今すぐできることがあるやろう、と言うわけですね。私みたいな気の短い人間にはなかなか考えられへんことやわ。まあ確かに、何としてでも皇統を途絶えさせたいと考えている、狡猾な奴らがホンマにおる、ということが問題やと思います。
そして実は、そういう奴らの工作に、ちゃんと日本人は引っかかってるやんか、ということを、宇山さんは最初の方で指摘してはりました。
我々はよく韓国を笑います。北朝鮮の工作によって生み出された文在寅大統領とともに亡国の道を歩む韓国があまりにも滑稽であるからです。しかし、この日本でも似たような破壊工作が侵食し、現に、女系継承に賛成する世論が七割を占めています。こんな工作に簡単に侵されてしまう我々が他国のことを笑えるでしょうか。
いやあ、強烈やなあ。たしかに七割やったなあ。きっと誘導質問なんやとか、説明がないからや、とかの言い訳を私らはつい言うて、世論調査の結果を認めたくないんやけど、それこそ現実をちゃんと見極めんと、対策を間違うてしまいますね。キビシーーー!
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