日本は森の国。工夫したら林業で日本は復活や。しかも最先端素材の原料も。夢みたいな話やな。

 私が「覚醒」してから知ったことは山ほどありますが、その中でびっくりしたことの一つが、お伊勢さんの「式年遷宮」でした。20年に一度、一番大事な正殿を造り替えるという大工事が、もちろん戦乱などでの中断はあったんですが、1300年ほども続いてる、という話ですね。

 建て替えるわけですから当然、廃材が出るけれど、何とそれは全国の末社?にお下がりとして譲り渡されるので、ある神社では、元はお伊勢さんの柱やったものが、今はその神社の鳥居として使われてたりするんやそうです。一方で、正殿を新調するための新たな木材が必要なわけで、それはちゃんとそのために木を伐採するための森が近くに用意されてるんやそうです。

 ひえーー、もう究極のリサイクルの思想が、日本では千年、二千年も続いていたというわけですね。そんなわけで、日本人は昔から森は大事なものとして、ちゃんと手入れをして来てたんやろなあ、と思てました。ところが、最近読んだブログで、それはちょっと違うことを知りました。

 伊勢雅臣さんという人が書いてはる「国際派日本人養成講座」というブログです。 No.1156 「緑の列島」の奇跡
No.1159 「三方悪し」の現代林業
No.1160 「鉄と石油の文明」から「木の文明」へ

 の3回にわたって、日本の林業のことについて書いてくれてはります。

 約5~4千年前の縄文時代中期の日本人の人口は26万人ほどで、皆が森の恵みで生きていけてたわけですが、弥生時代になって水田耕作が広まり、人口が増えて来ると、森の木はどんどん伐採されて行き、森林破壊が進んだんやそうです。さらに時代が下ると

 戦国時代には、安土城や大坂城など、多くの巨大な城の建設に大量の木材が使われた。また平和な江戸時代に入ると、各地で城下町、邸宅・家屋、社寺の建築が広範囲に進められた。そのため、江戸時代中期までに、九州から東北にかけて森林消失が広がった。

 ということなんやそうです。その頃になってようやく、「治山治水」の思想が広まってきた、と。木をたくさん切ると、山の保水機能が失われて洪水が起こりやすくなることは、今では常識ですね。けれども、明治時代は富国強兵、大東亜戦争後は戦後復興ということで、治山治水は一進一退やったというわけです。

高度経済成長に入り、木材需要がいっそう伸びた。それに対応すべく、林道を敷設して奥地林を大規模に伐採した後で、ヒノキ、カラマツなどを一斉に植える「拡大造林」政策がとられた。これが今日の花粉症の原因となったのだが。

 へえー、花粉症って、最近出てきたのはそういうことやったんですね。こうしてもともと豊かな森林資源を持っている日本の林業は安泰かと思われていたのですが、経済成長に伴って、燃料としての木(薪炭)の需要が無くなったことと、外国の安価な木材の輸入によって、またもやピンチを迎えている、ということなんやそうです。

 不思議なことに、日本国内では建築資材としての材木の需要はまだまだ多いのに、日本の林業がそれに全く応えられてへん、ということが問題のようです。上のNo.1160の記事で、日本の林業の問題点をまとめてくれてはります。

・日本では樹木の年間成長量の25%しか伐採せず、手入れ不足で森林が荒廃しつつある。
・日本国内需要の6割を海外からの輸入に頼っている。
・輸入代金に1.2兆円を使いながら、国内の林業経費の約7割を国庫で補助している。

 つまり、はっきり言うて日本国内の木材は品質が悪い、ということなんやそうです。その一番の原因が、木材の「乾燥」方法なんやそうです。もともと行われてた自然乾燥やと、杉の場合は何年もかかるので、最近では100℃で1~3週間かけて乾燥させてるんやそうです。もうコストはかかるわ、乾燥しても板は反るわ、強度は劣るわで、結局、品質はめっちゃ悪いままやった、ということですね。

 ところが最近ある業者が、45℃で1日で乾燥できる技術を開発しはったんやそうです。結果だけ書いときますと、100℃やったら木は死んでしまうけれど、45℃やと木は生きたまま使えて、しかも長持ちするんやそうです。「昭和最後の宮大工」と言われた西岡常一さんという人の言葉です。

 木は物やありません。生きものです。人間もまた生きものですな。木も人も自然の分身ですがな。この物いわぬ木とよう話し合って、生命ある建物にかえてやるのが大工の仕事ですわ。木の命と人間の命の合作が本当の建築でっせ。

 いやあ、深いですね。そして日本的な感覚ですね。そういえば、杉の学名は「クリプトメリア・ジャポニカ」と言い、「隠された日本の財産」という意味なんやそうです。またこの画期的な乾燥法を開発したのは「愛工房」という会社やそうです。そしてこの「愛工房」を中心にして、「緑の郷」構想が進んでいるそうです。

全国各地の山村に「愛工房」を設置し、その近隣に木材加工工場、家具工場、建具工場などを併設する。山村が木材の供給地として復活すれば、これらの工場をその近くに建てることが経済的になる。これにより、山村にも仕事が生まれ、過疎地が再生する。

 夢のある、スケールの大きい話ですね。そして何と杉は、次世代の最先端素材と言われている、セルロースナノファイバーの原材料にもなるんやそうです。日本が資源大国になるチャンスなんか? ホンマに話を聞くだけでもワクワクしますね。

 一向に収まらへん武漢ウイルスの話で、もう毎日うっとうしい限りですが、まだまだ日本は、数万年前からすでに文明があったんやから、決して今回のこんなことで負けるわけはあらへんでと、勇気が湧いてきますね。この騒動が収まったら、もっともっと、これから先の日本の行く先について、しっかり考えていきたいですね。

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ナニワの激オコおばちゃん

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