説明したくても辻褄が合わへん「都構想」=大阪市廃止。そらあ「デマ!」と叫ぶしかあらへんな。

 何べんも書いてますが、大阪では維新は強いんですわ。今日(10/26)の新聞では「都構想」の賛否は拮抗してる、とか書かれてますが、まだまだ分かりませんね。維新を熱狂的に支持する人のことをネットでは、たぶん維新の信者という意味で「イシンジャー」などと揶揄してますが、この人たち、めっちゃ粘着してきはりますね(笑)。

 せやけどここ数日でけっこう様子が変わって来てるように思います。「都構想」ってヤバいで、大阪市をホンマに廃止しても大丈夫なんか?と色んな事例を挙げて説明しようとしても、「デマ!」としか言わはらへんようになってきたんです。

 そしたらこんな動画が出回ってて笑いました。松井くんが一応、維新の支持者の中に入って、市内全部は回り切れへんから、(支持者の)皆さんで「都構想」の説明をしてくださいね、と言いながら、

「デマにやられてしまう、デマで負けるのが一番嫌なんです。前回もそれでやられました」

と言うてはります(笑)。反対派の言うことは「デマ」やと、あちこちで言い切る市長さん、何か悲しいですね。

 そしたら昨日(10/25)、藤井聡さんがabemaTV(ネット番組「アベマTV」)で吉村知事と対談する予定やったのに、藤井さんが東京に向かう新幹線の中で、まさかの当日ドタキャンをされた話を暴露してはりました(藤井聡との対談を、ヒヨってドタキャンした吉村知事。その生々しいやり取り。)。私は、維新の対応はいつも不誠実やとずっと思てますが、切った張ったの政治の世界では「誠実」なんかいらんねんやろか?これもまた悲しい話ですね。

 きちんと話をしたら、ことごとくつじつまが合わへん「都構想」=大阪市廃止・解体の話は、極力「『二重行政』の解消と大阪の発展のため」というイメージだけで押し切って、あとは何を言われても「デマ!」と叫ぶことにしてるように思えます。

 そらそうや、元々ムリがあった上に、公明党の要求に応じたフリをするために「住民サービスは低下しません」とか「コストは増えません」ということを、何としてでも入れることにしただけ、の話ですからね。無理の上にムリを重ねたら、あとは破綻するしかないわけやんか。

 そんな矛盾だらけの「都構想」の説明は、簡単に突っ込まれてしまうわけで、そんなかわいそうな場面、爽やかな吉村くんが藤井聡さんにやり込められる姿は、絶対に見せられへん、ということでしょうね。あーあ、見たかったなあ。

 ところで今日は、「都構想」「反対」側の「中の人」の話を聞くことができました。誰と明かすわけにはいきませんが、お話を聞いて、私がずっと疑問に思てたことが一つ、わかりました。

 それは、なんで自民党の大阪府議の中に「都構想」に「賛成」する人がおるんや?ということです。実はめっちゃわかりやすかったんですが、大阪市って、今も昔もめっちゃお金持ちなんですね。財政もずっと黒字です。一方大阪府は、橋下くんが一瞬、ごまかした時もありましたが、基本的にはずっと赤字なわけですね。

 大阪市内選出ではない府議会議員は当然、お金のない府下の有権者の利益を代表するわけで、そうなると「大阪市の権限もお金もむしり取る」というのは、そのお金は結果的に府下の方に、より多く回ることになるわけやから、府議にとっては利益になる話なわけですね。あーアホらし。

 つまり、自分の選挙区において、何かの利益誘導をしたいときに、今の府だけの予算規模ではどうにもならへんけど、大阪市のお金も流れて来たら、いろいろ可能性も増える、というわけです。あれ?大阪市民にとってはやっぱり「損する」話やんか。めんどくさい話やなあ。

 実はそういう時にこそ、上に立つ人間というのは、もっと大きなビジョンを示さなあかんのとちゃうか?お金持ちの大阪市をぶっ潰して、そこからむしり取るんや、みたいなケチくさい話やのうて、大阪だけやない、関西圏、近畿圏という大きなスケールで、近隣府県を巻き込んで、さらにその先には国をも巻き込んで、それこそ「国民運動」みたいな形で、多くの人の共感を呼ぶような未来を描くのが政治家なんとちゃうか?ということです。

 古いかも知れませんが、田中角栄の「日本列島改造論」には夢があったし、悪い面もあったかも知れんけど、少なくとも日本はその時代には「成長」しましたからね。まあいろんな背景もあるし、話が大きくなりすぎかも知れんけど、今の日本国民は、私も含めてですけど、「今だけ金だけ自分だけ」になってしもてるんや、と反省せなあかんと思いますね。

 大阪市を廃止して解体して、それで浮いたお金を他に回すって、それ、無理やで。廃止、解体するにもめっちゃお金がかかるんや。今ちゃんとあるもんを、わざわざお金をかけて潰す、ということには、絶対に賛成できませんね。無駄が多すぎます。

 そして逆に、大阪市を残したままでさらに発展する方法なんて、なんぼでもあるんや。このことは前に「ホンマに大阪、関西を復活させるつもりなんやったら、大阪市を潰してるヒマなんかないはずやで。」で書きましたね。藤井聡さんの言わはる「『大(だい)大阪』が日本を救う」ですね。

 説明や議論を拒み、「デマ!」と叫んで大阪市民を分断し、大阪市を廃止・解体するのに何年もかけ、気が付いたら名古屋市、愛知県にすっかり追い抜かれてしもて、再起不能な貧乏府県に落ちぶれて、あれまあ、水道や消防もいつの間にか、どこかの外国企業のものになってしもてるわ。そんな暗黒の悪夢が、どうか訪れませんようにと、切に願うばかりです。

 あと数日、インチキ「都構想」=大阪市の廃止に反対!と叫び続けることにしましょう。

【文中リンク先URL】
https://twitter.com/logoslabo/status/1320644652790280193
https://www.youtube.com/watch?v=INZlDSv-0L8
https://gekiokoobachan.jp/blog-entry-1199.html

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ナニワの激オコおばちゃん

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