今の日本に「義に生きる」政治家はおるんやろか。台湾を救った根本中将の話。門田隆将さん。


 日本解体計画が着々と実行されてると、最近は毎日のように言うてますが、それに気い付いて、これではあかんと警鐘を鳴らしてはる人も、いっぱいいてはるわけですね。たまたまですが昨日、知人から門田隆将さんの講演動画を教えてもらいました(講師:作家・ジャーナリスト 門田隆将 氏/テーマ:「今だから分る『根本博陸軍中将』が台湾を救った歴史的意味」【第2期「まなびと夜間塾」特別講座】(2021.4.8))。

 私がここでヘタな説明を書くよりも、一時間ちょっと、門田さんのマシンガントークを聞いて貰うた方がようわかると思います。つい最近、やっと門田さんの原作『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』を映画化した『Fukushima 50』(フクシマ フィフティ)を見たところやったんで、これもまた、事実の検証に基づいて、ホンマの歴史の一コマをきちんと世に知らしめる、ええ話やと思いました。

 門田さんの講演の話に戻ると、この講演は自民党の「まなびとプロジェクト」とかいうところの講演会やったみたいですが、ユーチューブでは何と90万回以上の再生数ですね。門田さん、話し方もテンポがあって面白いし。

 話の内容は、もう10年以上も前の門田さんの本『この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』のことですね。戦争のことは絶対に触れへん日本の教育現場では、教えてくれる人はいてませんね。

 わたしは元々歴史は好きな方で、特に日本の近現代史には興味がありました。せやけど、戦後教育のそれなりの優等生(笑)やったんで、戦争の話は嫌いでした。しかも戦争には負けたんやから、その話が楽しいわけがあらへん、ということですね。洗脳されてもしゃーない状態やったな。反省や。

 多くの日本人にとって、8月15日は戦争が終わった日で、その日を境に戦争はピタッと終わったみたいに教えられてきたように思いますが、実は日本人が駐留していた海外ではもう、あちこちで悲惨な事が起こっていたんですね。

 駐蒙(モンゴル)軍司令官であった根本中将は、8月15日には停戦命令が下されることを予め想定していて、「玉音放送」が終わるや否や、自らの責任において自軍は停戦せず、侵入するソ連軍は撃滅するように命令したんやそうです。それは、ソ連軍がいかに残虐かを知り尽くしてたからやそうです。

 軍隊は上司の命令には絶対服従のはずですが、その前に、軍は国民の命を守る「義」がある、根本中将はその義に生きた人なんやというわけです。凄まじい白兵戦、突撃の繰り返しで、何とかソ連軍の侵入を防ぎ、4万人の邦人帰還ができたということやそうです。

 そして、これは私は知らんかったんですが、この日本軍の引き揚げ、邦人の帰還に蒋介石がめっちゃ協力してくれたんやそうです。根本中将はそんな恩義に報いるために、戦後の国共内戦(毛沢東の共産党が蒋介石の国民党を、台湾に追いやった)で、いったん日本に復員していたのに再び台湾に密航までして、蒋介石を助けたんやそうです。

 毛沢東が蒋介石を追い詰める、あと一歩というところの戦いが金門島の戦いで、何とこの作戦指揮を根本中将が執ることになり、見事にここで、共産党の侵入を食い止めたということなんやそうです。

 つまり、今台湾が台湾として存在するのは、この戦闘の勝利あってのこと、というわけですね。ところが実はつい最近までそのことが、台湾内でもあまり触れられてへんかったそうです。台湾の独立が、旧日本軍人の尽力によって保たれたという話は、どちらにとっても都合が悪かったということでしょうか。

 先日「台湾TSMCに日本政府がお金を出したらあかん。工作され放題やけど「中国」はもはや敵なんや。」でも台湾に触れましたが、台湾はややこしいですね。門田隆将さんは上の講演の中でも、台湾のことを語る時には、外省人、本省人はしっかり区別してください、と言うてはりました。

 さらにその上で、日本にとっての国益は何なんや、ということをいつも意識することが重要ですね。そういえば門田さんはこの講演の始めの方で、マニュアルにない事態が起こった時には「義」に生きるんや、という意味のことを言うてはりました。

 今の日本の政治家に「義」はあるんやろか。ホンマに心もとない話ですが、上で書いた「日本の国益」は、広い意味での「義」になるんやと言うことかも知れませんね。戦前の軍人は立派やったんやなあ、と改めて思い知らされました。

【文中リンク先URL】
https://www.youtube.com/watch?v=ZUIYbp1jUPc
https://naniwakawaraban.jp/2021/04/22/%e5%8f%b0%e6%b9%betsmc%e3%81%ab%e6%97%a5%e6%9c%ac%e6%94%bf%e5%ba%9c%e3%81%8c%e3%81%8a%e9%87%91%e3%82%92%e5%87%ba%e3%81%97%e3%81%9f%e3%82%89%e3%81%82%e3%81%8b%e3%82%93%e3%80%82%e5%b7%a5%e4%bd%9c/


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コメント

  1. 波那 より:

    門田さんが講演で話されたかも知れませんが根本中将が台湾を守る為に日本を出ようとされたのは占領下の事で許される筈もなく、家人にも台湾に行くと告げず釣り道具を持って釣りに行くと言って出られたそうです。どこの港から出られたのかは忘れましたが船を出してくれる協力者を見つけられるのも手間取られました。北方領土からと半島引揚者がロシア人と朝鮮人からどんな蛮行に晒されたのかを知れば、根本中将が蒋介石に恩を感じて義を貫かれたのかも分かる気がします。

    先日の日米主脳共同声明では菅総理が台湾を守ると言わず、台湾海峡と言った、弱腰だとか言われてましたが、確かにミサイル飛ばす、空軍が攻撃に来ると言っても人民解放軍が台湾に侵攻して来るのは台湾海峡を渡ってからですから、台湾海峡を守るでいいんじゃないでしょうか。米艦船も定期的に海峡を通過して中国を苛つかせていますし。

  2. 日本を愛する日本人からひと言! より:

    あのビデオ拝見しました。門田さん自身が国士であられるから現場主義で多くの真実情報を駆使してお話されるので説得力がありますね。とても素晴らしいビデオです。自民党HPで拡散すべきビデオですね。
     私たち日本人は戦後誰一人正しい日本の歴史を学校では学んでいません。ユダヤ人2万人を救出した樋口季一郎中将や政府からドイツにユダヤ人を渡せと言われながら樋口の措置は人道的措置であり問題なしと不問にした東条英機関東軍参謀長の話。
     山下奉文大将は英国の不沈戦艦プリンスオブウエールズとレパルスを撃沈しましたが艦が沈没した後、日本軍は海面に漂う英兵士を救助しました。3千人の乗組員のうち80%の命が救われました。
     一方、沖縄戦にほぼ丸腰で出かけた戦艦大和は予定通りというか米戦艦部隊に急襲され乗組員3千人のうち生還できた兵士は300人ほどだったそうです。大和沈没後米軍は海面に漂う日本兵士を機銃掃射で皆殺しにしたのです。
     戦後我々はアメリカから民主主義を学んだと習いました。しかしアメリカの黒人に選挙権が付与されたのは戦後26年経った昭和46年のことです。
     今、日本では小室圭氏の子供が天皇になることを可能にする法整備を準備しています。いわゆる女性宮家の創設や女系天皇の創設です。神武天皇が奈良の橿原に都を開かれてから2681年。アメリカのDSがシナとつるんで世界を破滅状態に持っていこうとしています。
     先の大統領選挙、有権者数は2億人、投票率60%だとすると1億2千万票-トランプ票8千万票=バイデン4千万票が算数なのですが何故かバイデンは8千万以上で膨大な選挙違反数(バイデンジャンプ)で当選したことになっています。今アリゾナ週で投票の見直し作業が始まっています。結果が楽しみです。
     今回広島の選挙では立憲共産党の女性が当選しました。自民党員の自分としては保守王国とされる県でまさかと思いましたが有権者の目は厳しく呉市を除くすべての市で自民党は負けていました。かつての自民支持者からもソッポを向かれています。
     今度の衆院選でも同じ状況が予想されます。2009年の二の舞に近い大敗北間違いなしでしょう。まさに日本の危機です。
     自民党員ながら昨年”参政党”を6000名の党員で立ち上げました。まだ地方議員が数人の政党です。日本第一党と沓澤氏のテレビ改革党も支持しています。自民への批判票は既成野党ではなく新たな政党に希望を託したいと思います。