いつも「決められへん」岸田くん、「憲法改正」も維新のペースに乗せられたらあかんのやで。


 よう考えたら(考えんでもww)今回の総選挙で、とりあえず憲法改正に前向きな政党の議員数で三分の二を超えていることが、結構注目され始めていますね(改憲に「前向き」3分の2超…議論進展は見通せず)。

 衆院選では自民、公明両党と日本維新の会、国民民主党など憲法改正に前向きな勢力が、国会発議に必要な総定数の3分の2(310議席)を超えた。ただ、立憲民主、共産両党は国会での憲法論議自体に後ろ向きで、議論が円滑に進むかは見通せない状況だ。

 まあ立憲共産党は、もし今までと同様にこれからも「憲法審査会」を開かせへんかったり、グダグダ言うようやったらもう、無視してもええと思いますが、事はそんなに簡単ではありませんね。今日(11/5)の青山繁晴さんの「ぼく国」でも言うてはりました(【ぼくらの国会・第237回】ニュースの尻尾「維新に大反論 9条改正」)。

 今回「大勝利」の維新に、憲法改正の主導権を取られたらあかん、という話ですね。これはホンマに慎重にならんとあきませんね。維新は「統治機構の改革」とか「憲法裁判所の設置」を言うてますが、結構ヤバい話でもあります。

 いずれにしても、キッシー(岸田首相)も大見得を切ったわけやから、さっさと取り掛からんとあかんわけで、そこでまた維新がいろんな条件を付けてきたりするのには、振り回されんとってほしいですね。足して二で割る、みたいな解決が、実は最悪なもんになってしまう例はいくらでもありますからね。

 しかももちろん、維新だけやのうて、公明、国民民主なんかの提案も一応は聞いていかなあかんわけですから、これは結構しっかりした人がグイグイやらんと結局、議論百出で、いつまでもまとまらんと漂流する危険性もある、と。

 私自身の考えは、実は「全部変えてしまえ派」なんですけどね。デキの悪い学生のレポートみたいな、コピペだらけの英文和訳調の現憲法は、ただひたすら恥ずかしいだけやと思うてます。いったん大日本帝国憲法に戻して、そこから改正するのが筋なんとちゃうか、と思うてます。

 まあしかし、現実的には現憲法を70年以上も使うて来たわけやし、その70年を否定するのもまためんどくさいし、色んな不都合も出て来るやろうし、今の日本の政治状況ではたぶん不可能なので、とりあえず自衛隊を軍にすることと、緊急事態条項だけはさっさと作れ、という言ところで落ち着いたらええな、と考えています。

 そして維新の松井代表は、早速煽りを入れて来ていますね(「参院選と同時に国民投票を」憲法改正で維新代表)。人の話を聞くキッシー、まあたフラフラー、ふらふらー、しそうやな(笑)。こういう戦いは「先手必勝」なんやで。

 そう言えば昨日(11/4)の「ぼく国」では青山さんは、自民党の大阪に対して、去年、「都構想」をかろうじて否決したんやったら、「都構想は否決しましたが我々は今後の大阪をこうします」とすぐさま出さんかい、と言うてはりました。その通りですね(【ぼくらの国会・第236回】ニュースの尻尾「驕るナ 岸田総理 総選挙」)。

 何やかんや言うても、コロナの中で吉村さんはよう頑張ってはるやんか、と思わせられたのが全て、でしたね。たとえやってる内容は怪しくても、毎日のようにテレビに出てたら結局、不思議なことに親近感が湧いて来るんや、というわけです。そしてそのことを、維新は一番よう知ってたわけですね。

 話それたわ。つまり大阪の自民党は、さてこれからどうするんか、という方向を「先手必勝」で示さなあかんかった、と。うーん、そんなんできる人も余裕もなかった、といことやろか。そして今回急浮上してきたこの憲法改正、もし高市さんやったら上手いことやってくれはるように思いますね。とは言え高市さんは、他にやることがいっぱいありますからね。高市さんが5人ぐらいほしいわ。

 なお、私が入れて貰うてるメーリングリストには、高名なジャーナリストや学者さん、弁護士さんがいっぱいいてはって、ものごっついレベルの高い話をタダでいつも読ませて貰うてるんですが、あ、もちろん非公開なので、そのまま出すわけにはいきませんが、参考になる話がありました。

 維新が出してる「憲法裁判所の設置」は間違いや、という話です。現在の日本の三権分立の中では、裁判所は、国会の立法に対して直接判断を下されへん、ということです。あくまでも国会が作った法律の施行によって何らかの被害?不都合?が生じた時に、裁判を起こして初めて、その法律の施行の結果についての判断を下す、ということですね。

 どうも維新は最高裁判所に、国会の作る法律が憲法に違反してないかどうか、判断させたいみたいです。危ない話やんか。最近、私ら日本国民は、裁判官がいかにええかげんなもんか、だいぶわかって来ましたからね。これは無理やと思います。

 そして実際のところ、ドイツにはこの憲法裁判所があって、しょっちゅう国会の法律に違憲判決を出していて、一方では国会が毎年のように憲法改正をしていて、結果、「いたちごっこ」になってるんやそうです。あー、せやからドイツでは憲法改正がしょっちゅうあるんか、と変にナットクですね。

 いずれにしてもスピードが大事。0泊3日でグラスゴーに行ってきた岸田さん、そのスピード感で憲法改正もやって下さいね。せやけど、ぜっっったいに維新には振り回されたらあかんで、と言うときましょう。

【文中リンク先URL】
https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20211101-OYT1T50082/
https://www.youtube.com/watch?v=egiEXe4ZCqQ
https://www.sankei.com/article/20211102-QSDKQB2F4NNAHFEUMX6XFVWTXM/
https://www.youtube.com/watch?v=RNSqkIrAhbc


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ナニワの激オコおばちゃん

コメント

  1. mibu より:

    憲法というのジェノサイドの後しか制定できません。
    憲法理念に沿った形での改革ならできるんですが。
    日本国民、旧自民党が望んでいたのは米国からの独立。
    その独立の試みが全て壊されて現在に至っている。

    憲法改正の端緒が開かれれば独立への道も開けるというのは希望的観測の最たるもの。
    現実に行われているアメリカ化へのスピードを見れば夢物語りだと分かるでしょう。

    帝国憲法に戻さなければ皇室も存続できません。
    馬淵大使が言っているように憲法の上位に国体がある。
    帝国憲法は国体に沿ったもの、江戸幕府が掲げた理想を引き継ぐものです。
    革命に進むかと思われた明治体制を本来の姿に引き戻したのが帝国憲法。
     慶応、三菱が企てた革命憲法を阻んだのが吉田松陰の弟子たる伊藤博文。

    帝国憲法ができたのにも関わらず欧米崇拝は止まず敗戦への道を歩むことになります。

    • ジョン・ライダー より:

      どなたかのブログか何かでの話ですが、ドイツ憲法はいずれ正式な憲法を制定するが、それまでは東西統一時の暫定憲法のままということで、改正のハードルは高くはないのだそうです。
      厳密には憲法とは呼べないのだそうです。
      ドイツに憲法裁判所があるということは、憲法そのものに問題があるという認識があるからではないでしょうか?

  2. 邪馬壹国 より:

    憲法9条を改正して自衛隊を合憲とするには大賛成なのですが、
    緊急事態条項の制定には、現時点では疑問があります。

    それは緊急事態の定義を「領土と財産の侵害」に限定しないと、
    コロナ茶番のような感染対策に悪用され兼ねないと思うからです。

    ファイザーが、5歳~11歳までの子供達にmRNAワクチンが接種できるよう、
    日本政府と協議していると報道がありました。
    アメリカでは既に接種が始まったようですが、次は生後6ヶ月から接種できるように、
    米国政府と協議しているとの事です。いずれ日本もそうなるでしょう。
    安全性が確認されない治験中のワクチンが、被害の無い子供達に必要でしょうか?

    緊急事態条項がパンデミック対策にも適用されたら、
    間違いなくワクチン接種の義務化に繋がっていくでしょう。

    私はこの件につき、現段階での緊急事態条項の制定及び憲法改正には反対します。
    また地元自民党国会議員二人に、自民党員として直接その旨の手紙を渡しました。

  3. 日本男児 より:

    私は、現行GHQ占領統治平和ボケ憲法に対するスタンスは、改憲ではなく無効・破棄・自主憲法制定論を支持し、確信する者です。明らかに当時のハーグ陸戦条約を無視して、戦勝国がさも当時の日本政府が決めたかの様に装い、宣伝・プロパガンダ・画策して出来た代物です。更には、東京裁判では絶対に日本有罪ありきの茶番劇を世界に晒した。これは、当時の日本の共産主義者や社会主義者や敗戦利得者等が敗戦後の日本を牛耳る為に多いに利用された。それ以後、日本愚民愚国化は一層進み、愚民政府・自愚党政権と日本社会党(現在の立憲党・国民党・社民党等の前身政党)との55年体制と言う腐敗政治が続いた。これに拠り長く現行憲法論議は実質国会の場から遠のき、この間に「9条信仰」信者が強固となり、日本愚民の平和ボケ憲法洗脳が進む結果となった。そして、今や自愚党は自主憲法制定を捨て去り憲法改正に変節した。しかし、よくよく考えてみるとこの憲法改正の実態は、現行GHQ占領統治平和ボケ憲法の一部の改訂・字句変更・字句つけ足しに過ぎない事が良く分かる。しかも、改憲勢力と言われている自愚党・公明党・維新の会等が考えている改正案は、殆どまとまる見込みもなく各党各様の思惑が先行し、改正すらできない事態に陥る可能性の方が高い気がする。ましてや、自愚党内部でさえ改正案がまとまってなくて、公明党は、加憲スタンスで一字一句変えるつもりはないと言っているようなものだ。維新の会の憲法改正案等未だ嘗て見た事も聞いた事もない。当然な事に、これまで地域政党だったのだから、憲法論議には一切関係なく過ごして来た政党擬きの党派なのだから。これが、改憲勢力と言っている中身だ。この現状を考える時、後何十年、何百年かかっても変えられないだろう。そして、護憲派勢力が、これまで以上に様々な妨害や嫌がらせや議会工作を反日支・韓・北・露・米勢力も加勢して来る事はほゞ間違いない。敗戦後日本愚民愚国が、見事なまでに戦勝国の罠に嵌り取り返しのつかない現行GHQ占領統治平和ボケ憲法を半永久的に背負いこんだまま反日支・韓・北・露・米等の餌食になり亡国の道へと堕ち込んでゆくのをどうする事も出来ずに指を咥えて見ている悔しさは、日本の歴史上嘗てなかった事だ。

  4. うたか より:

    橋下氏「涙が出そうだった。立憲民主党・国民民主党は維新に学べ!」大阪ダブル選の勝因分析
    https://times.abema.tv/posts/6057922
    大阪維新の会側の人が話す選挙の勝因は明確な約束をしないことと何となく大阪が良くなりそうと思わせることでした。

    この記事とかでも維新は騙してでも勝つがうまいんだなあ