産経新聞の【話の肖像画】という連続企画記事があって、ちょうど今、ボクシングの輪島功一さんの話が続いています。ボクシングの話も面白いのですが、第6回目で、ボクシングとはあまり関係ないんですが、私には引っかかった話がありました。
時代は39年の東京五輪前後で、ビル建設や道路工事のラッシュでした。仕事はいくらでもあったし、サラリーも今より格段に良かった。しかもあの頃は、建設・土木作業は歩合給、つまり出来高払いが主流で、現場監督がちゃんと各作業員の仕事量を見定めていた。
あり余る体力と頑強な身体が取りえの私には打って付けでした。ある工事現場では、つるはしを左右両方の手に持って、二刀流の倍速モードで穴を掘ったりしました。
その結果、ボクシングを始める前年の42年には、半年で120万円も貯金ができた。大卒の初任給がまだ3万円にも届いていない時代ですよ。貯金が増えると心に余裕ができ、「これはいける」と将来に希望が持ててきました。
次の7回目でも
その頃、私は東京都江東区塩浜にある白岩工業という土木会社で働き、作業員宿舎に住み込んでいました。東京五輪開催から3年がたっていましたが、まだ工事ラッシュの余韻は残り、東京駅の八重洲地下街や羽田空港の滑走路建設などに関わりました。歩合制の土木作業は私の性に合っており、月20万円以上のペースで貯金は増えていきました。サラリーマンの平均月収が4万円ぐらいの時代です。貯金をして自分の店を持つという夢をかなえる確かな手応えを感じていました。
あはは、給料の話にピンと来てしまう大阪人の習性でしょうか(笑)。今のサラリーマンの平均月収が35万円として換算すると、月に150万円貯金できた、と。半年やったら900万円やんか!ひえーー。
話が急に変わりますが、以前、「ねずさんのひとりごと」というブログで「スーパーボランティア」と呼ばれた尾畠さんのことを取り上げてはったことがあります。あ、2018年8月、台風の被害を受けた山口県大島郡で、行方不明になった2才児を救出した人です。
ねずさんの推測によればこの尾畠さんは、いわゆる「土方(どかた)」やったんやろう、ということです。輪島さんの4つ年上のようです。当時腕のいい土方は、結構引っ張りだこで、それこそ飯場(はんば)で半年も働いたら、後の半年以上は遊んで暮らせるような給料がもらえた、という話です。
上の輪島さんの話と符合しますね。えらい前置きが長うなりましたが、何を言いたかったかというと、昔の日本では、現場仕事にはちゃんとお金を払うてた、ということですね。今の大企業の経営者は「コストカット」するのが経営やと思てるから、基本的に「ケチ」になってるんやと思いますね。
せやからこそ、「安い労働力」を求めて外国人労働者を欲しがる、ということですね。少子高齢化で人手不足や、とか言うてますが、今でも建設労働者(つまり土方)に、半年で一千万貯まるくらい金を出したら、日本人でも十分に人は集まると思いますね。
そのためにこそ、もしも国が、政府が、公共工事にはケチらんと、しっかりとお金を出して来てたら、今みたいにデフレになんか、ならへんかったはずですね。たぶんGDPも今の倍になっていて、「中国」なんかに抜かれることはなかったと思われます。
日本の公共事業費はこの20年ちょっとで4割も減らされてきたので、建設関係の会社はもうガタガタですね。一度失われた「供給力」は、そう簡単には戻らへんから、いよいよ深刻なレベルに落ち込んで来てるようです。ケチケチしてるうちに、自分の国の人も資本も頼れんようになって、気が付いたら外国に頼らなあかん国、つまりまるで後進国になってしもたというわけですね。
それもこれも、私がいつも言うてますが、全部、どケチ財務省のせいですね。20年、30年、ずっと間違え続けて来ても全く平気、国民が苦しんで自殺者が増えようが知らん顔、とても人間とは思えん財務官僚ですね。
「どケチ」と言うのは「緊縮財政」とか「プライマリーバランス」のことを言うてます。私は最近はどうもこれは、何をやらしても上手いことやってしまう日本を、今度こそ滅ぼそう、少なくとも成長を止めてやろうという意志が遠くで働いてるような気がします。
その意志とは、「ディープステート」なんか、ロスチャイルドなんかは知りませんが、この20年、テコでも動かへんキチガイのような財務省を見てると、そう思います。え?ホームページの中で「国の借金」と「財政破綻」に関して、全く正反対の考えを平気で掲載できるのは、もうキチガイやからと言うてもええんとちゃいますか?
話は飛びますが、カーボンニュートラルとか、CO2削減とか、ガソリン車禁止とかは、どう考えても日本の自動車産業潰し、つまりは今、世界ナンバーワンの日本潰しなんやと、早う気い付かなあかんと思いますね。
20年以上も前から、これはおかしいと言い続けてはる人もいてるわけで、ようやく先日(12/1)、自民党の中にできた「財政政策検討本部」で初会合が開かれた、と(自民が「積極財政」本部、最高顧問に安倍氏 歳出圧力強める)。安倍ちゃんを最高顧問に迎えて西田昌司くんが本部長、顧問には高市早苗政調会長、と。
ところが一方で、財務省べったりのアホの岸田くんが「財政健全化推進本部」なんかを立ち上げているんですね。もう戦いやで、これ(財政政策 首相と高市氏、主導権争いの様相も)。
政府の財政運営をめぐり、自民党内で財政規律派と積極財政派によるつばぜり合いが熱を帯び始めた。岸田文雄首相(党総裁)と高市早苗政調会長それぞれの直轄組織が7日、党本部で会合を開き、政府への提言に向けた議論を開始した。財政政策を扱う組織が党内に並立するのは異例で、政局の火種となる可能性もある。
まるっきり正反対の主張が党内に並立するのは、たしかに「異例」やな。どないすんねや、岸田くん。何もかもが中途半端な岸田くん、やっぱり短命に終わるんかも知れませんね。どケチ政府がたった10万円配る話も、いまだにグダグダ、毎日いったい何をやってるんや?と言いたくなりますね。
そうこうしてる間に、第三次世界大戦が起こるかも知れんのやで。台湾、ウクライナ、イスラエルとイラン、もう火薬庫があちこちにあるんや、岸田くん。世界にもちゃんと目を向けてや、と言うておきましょう。
【文中リンク先URL】
https://www.sankei.com/article/20211206-5GC6QD3HEBOABJQYQATSIA3U24/
https://www.sankei.com/article/20211207-ITUY6XXEQ5OIVAJX67I6NARPAE/
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA30BW20Q1A131C2000000/?unlock=1
https://www.sankei.com/article/20211207-RYLB52DRFJIGDGHHSIT54BKCG4/
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コメント
既視だくんは頭が悪いわけではなく、単に自分の意見がないだけなんでしょうね。左右を見て、どちらにつくほうが「自分に」有利かを判断するというタイプなのでしょう。そういう人物をアホと呼ぶのでしょうか、大阪の人は。
で、既視だくんとしては積極財政派と緊縮財政派のどちらにつくのが「自分に」有利か、様子を見ているところだと推察されます。
話は変わりますが、カーボンニュートラルをエセ科学と呼んで厳しく批判している人がいます。キャノングローバル戦略研究所の杉山大志さんです。
多数のユーチューブ・コンテンツがありますが、最初に見るべきは次のものと思われます。
観測データの統計「災害の激甚化」はフェイク!|地球温暖化のファクトフルネス①
https://www.youtube.com/watch?v=IVjWqsOQh6I
私にとって、まさに目からウロコでした。
個人的には岸田総理は優柔不断、民主党の鳩山総理みたいな風見鶏の人だと思ってるのでw
それで財政に関して、まるっきり正反対の主張の部会が自民党内に並立するんだと思ってます。
要は総理大臣としてのリーダーシップに欠けるんですね。
岸田総理、夢に見た総理大臣になれたので、1年も務めれば十分でしょう。
私もこの記事を読みました、それで同じことを思いました。その当時の方々は人それぞれの出来ることや出来る量を勘案していたのだなと、キチンと給料に反映させていたのだと思い、素晴らしいの一言です。公共事業を槍玉にあげ一方的に減らし、その上単価は三、四十年上らずでは仕事は無くやる気も失せ全体としてみると自ずと国力は削がれますね。
日本弱体化の原因かと。お足は末端まできっちり豊かに回らないといけないですね。