国がブルーリボンバッジを外させたのは間違いでしたと言えば済む話。拉致問題は最重要、はウソか?

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 昨日(10/26)は「ブルーリボン訴訟」の日で、大阪高裁に行って来ました。短いですが、産経新聞が報道してくれています(原告側「着用は矜持」 ブルーリボンバッジ禁止訴訟・控訴審)。

 裁判官が法廷で北朝鮮による拉致被害者の救出を願う「ブルーリボンバッジ」の着用を禁じたのは憲法が保障する表現の自由に反するとして、男性3人が国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審第1回口頭弁論が26日、大阪高裁(森崎英二裁判長)であり、男性側は請求を棄却した1審大阪地裁判決の取り消しを求め、即日結審した。判決は来年1月24日の予定。

 裁判開始前に撮った大阪高裁(地裁)の写真を貼っておきましょう。屋上には国旗が翻っていますね(笑)。あ、今回は「国旗バッジ剥奪訴訟」ではなく、「ブルーリボンバッジを外させたらあかんやろ」裁判の方ですね。下は一審判決の日です。

 裁判の原告のお一人である南木隆治さんのブログで詳報がアップされています(昨日10月26日の大阪高裁「ブルーリボン訴訟」森崎英二裁判長が「結審」を「宣言」しました。 当方は、裁判所の判断ではなく「国」が答えるのだったら、裁判を取り下げる代わりに、国(法務大臣)の見解を示してもらいたいという「和解案」を申し入れました。)。

 そうなんです。原告側の口頭弁論が終了して、いったん休廷した後、裁判長はいきなり「結審」と叫び、今後の議論を封じてしもたんです。ひえーー、国家権力そのものやな、とぞっとしました。ま、支那朝鮮ロシアよりはマシかも知れませんが。

 結局、ブルーリボンバッジを外させた、当時の大阪地裁・堺支部の裁判長の中垣内(なかがいと)健治氏の証人尋問も拒否し、今回、原告が被告としての「国」、つまりは法務大臣の見解をきちんと示せ、という要望にも応えず、次回、判決を言い渡して終わりにしようとして来たんです。

 でも、「こうなる場合の対応は100パーセント準備して」いたんやそうです。原告側はここで「和解」の提案をした、ということです。森崎英二裁判長は、「この展開は考えていなかったです。」と言うてはりました。正直な人やな(笑)。

 実は「和解」は、双方が条件を受け入れれば訴訟を取り消すということなので、訴えた方が「負け」に見えますが、原告側は、何も賠償金390万円が欲しいわけやないんです。国が何でブルーリボンバッジを外させたんか、を知りたいんです。

 そのためにこそ、一審でも今回の控訴審でも、中垣内くんの証人尋問を求めたのに、何の説明もなく拒否されたわけですね。まあ裁判所は法廷警察権も含め、絶大な権限を持っているわけで、裁判に文句を付ける裁判なんか、さっさと処理して終わりたい、ということでしょう。

 被告側である「国」つまり法務大臣が、「ブルーリボンバッジを外させたのは間違いでした、今後気を付けます」とでも言うて来たら、別に390万円くれんでも、許したるわ、てな話ですね。(あ、これは私の勝手な想像ですが。)

 しかも、もしかしたら正直者なのかも知れん、今回の森崎英二裁判長も、和解にしたら、こんなややこしそうな裁判に関わらんで済む、と考えたんかも知れません。森崎さんからしたら、中垣内さんはずっと年上の先輩になるわけで、先輩を証人尋問するわけにはいかんのでしょうね。

 しかも、もしかしたら先輩の中垣内さんは、実はブルーリボンバッジの意味とか、「拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律」のことも知らんかった可能性がかなり高いわけで、もし証言台に立たせたら、ボロボロに叩かれるかも知れん、ということやったんですね(笑)。知らんけど。

 所詮、裁判官かて生身の人間なんですね。今の地位やら評価やら、将来の昇進が気になる普通の人ですね。裁判官としては、この後はもう、何も聞くつもりがないとして「結審」を宣言した森崎さんでしたが、そんな裁判官に対して、昨日は原告の二人が口頭弁論をしてくれはったわけです。

 そのうちのお一人、黒田裕樹さんが昨日、朗々と述べてくれはった「陳述書」の一部で、私が面白いと思うた部分を、上のブログからコピペさせて貰いましょう。いわゆる「北朝鮮人権侵害対処法」を持ち出して、

要するに,拉致問題は国家を挙げて取り組むべき重要な課題として認識されているのであり,その象徴でもあるブルーリボンバッジを「メッセージ性」の一言で門前払いにしようとする行為は,法と秩序を守る裁判所の姿勢として果たして適切と言えるでしょうか。

と問いかけてはります。そして

江戸時代に旧赤穂藩の家臣らが仇敵である吉良上野介を討ち取った「元禄赤穂事件」において,本来ならば武威をもって江戸市中を騒がせた罪で打ち首の厳罰に処されるところを,当時の法学者である荻生徂徠の助言もあり,旧家臣らに武士の名誉を保たせる切腹の処分が下りました。

 裁判所で吉良上野介の話を聞けるなんて(笑)(ちなみにこの黒田さんは、高校で歴史を教えてはります)。あるいはかつて、刑法200条では尊属殺人は死刑か無期であったのが、ある女性の父親殺し裁判において、「血の通った」画期的な判決が出たことで、ついには200条が削除された歴史を語ってくれてはりました。

 もしかしたらこの陳述は、裁判官からしたら、釈迦に説法か、馬に念仏、やったんかも知れませんし、そんなもん知るか、てなもんやったんかも知れません。せやけど、せめて日本の法廷は、血の通ったところであって欲しいと私も思いました。

 そんなわけで、まだどうなるかはさっぱりわかりませんが、日本の裁判を、少しでも「血の通った」ものにするために、声を上げ続けることにしましょう。次の裁判は来年1月24日の予定ですが、変わるかも知れません。そして、忘れたらあきませんね、問題は拉致問題そのものなんや。岸田くんは所信表明演説で、拉致問題は最重要課題、と言うてましたからね。

 大激変の世界情勢の中で、もう心配しかありませんが、「一日も早い拉致被害者の、全員、即時、一括の帰国」を祈りましょう。拙ブログ読者様の募金で成り立つこの【大画報(旧保守看板)】も、しっかり頑張ってくれています。今後ともご支援を、よろしくお願いします。

【文中リンク先URL】
https://www.sankei.com/article/20231026-LBEHTEQ5QVNG3H5GUABTOZJBCY/
http://huji1.jugem.jp/?eid=80
https://jp.quora.com/%E5%90%89%E8%89%AF%E4%B8%8A%E9%87%8E%E4%BB%8B%E3%81%AF%E6%AE%BF%E4%B8%AD%E3%81%A7%E4%B8%80%E6%96%B9%E7%9A%84%E3%81%AB%E6%96%AC%E3%82%8A%E3%81%A4%E3%81%91%E3%82%89%E3%82%8C%E6%9A%97%E6%AE%BA%E3%81%AB%E6%80%AF

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コメント

  1. 右左あんつぁん より:

    あのー御言葉ですが、赤穂浪士の討ち入り事件は徳川幕府の陰謀だったことを御存知ですか。
    三河の徳川家は浅野家に水利権を握られていて、それを取り上げる為に、赤穂浪士を江戸にいれて討ち入りさせたというのが眞相のようです。
    被害者の浅野家は断絶させられていますから、この陰謀は本当のことだと思います。

    それにしても、日本の法曹界は腐っていますね。