

昨日はプーチンが初めて北方領土・択捉島に入った話を書きましたが、早速山口敬之さんが有料メルマガで書いてはりました。タイトルだけコピペさせてもらいましょう(【時事メルマガ(173)】 「プーチン北方領土上陸①」 「日露関係を完全に破壊したのはDSに隷属した岸田文雄」 「プーチン択捉島初上陸——『三つの世界』から見た同じ一日」 「 プーチンはトップ就任後27年間、北方領土に行かなかったのか?」)。

「三つの世界」というのは、日本、ロシア、欧米の三つの世界、ということです。これがみな、全然違うわけですね。ある意味当たり前ですが、それぞれの立場で解釈が全く違いますね。なので、それをしっかり認識して、この「プーチンの北方領土入り」の事実の論評を理解せなあかん、と。
で、もちろん私ら日本人の立場では、この事実は完全にアウト!なんですが、対外的にどう言うか、というのはめっちゃ重要ですね。なので、これについては、ロシアのことはこの人に聞け、の北野幸伯さんを見てみましょう。
こちらは無料メルマガで書いてはりました(ロシア政治経済ジャーナルNo.2826)。タイトルは「なぜプーチンは北方領土を訪問した?日露関係これからどうする?」。これは秀逸ですね。さすがです。無料とはいえ、登録して配信を待つ形で、アーカイブは日が経ってからでないと出ないので、後でコメント欄に貼り付けておきます。要点だけを抜き書きします。
今回のプーチンの行動は、日本人の素直な感覚からすると、「日本政府と日本国民を怒らせるために行った」と思える、と。その通りですね。テレビ、新聞はギャーギャー大騒ぎです。でも、プーチンの意図は、日本側に「危機感を持たせて」「歩み寄らせようとしている」ということです、と。
背景には、「中露関係の悪化」がある、ということです。なのでプーチンは、何とか日本に、ロシアに振り向かせようと考えて、この行動をとった、ということです。プーチンの頭の中では、
日本に接近し、「制裁を解除してくれれば、北方領土を返してもいい」と【 ほのめかして 】、制裁に穴を開けることができるかもしれない。
(もちろん、返す気は1ミリもないが。)
もう一つ、ロシアが日本に接近すれば、習近平が焦って、「『シベリアの力2』をやりましょう!」となるかもしれない。
という考えがある、と推測してはります。いやあ、それでも結局、プーチンはウソ付きやんか、という人もいるでしょうが、プーチンはこうも言っている、と(日本は「ロシアを主要な脅威の源に加えた」 高市政権にメッセージを送ったプーチン大統領 スピーチ全訳)。
「私たちは日本の指導者たちと建設的な関係を作り上げたことを強調したい。」
(中略)
「しかし、ここでも強調するが、ロシアは日本やほかの近隣諸国との協力することについて準備ができている。」

プーチンの行動にカッカするのもええけど、何を言うてるかをしっかり読み解いていくことは大事ですね。実はプーチンは日本に、「助けてくれー」と言うてるんやで、とも考えられるなあ、と思いました。そして北野さんは、今回の高市首相の対応(プーチン・ロシア大統領による択捉島訪問についての会見)については、こう書いてはります。
日本政府がプーチンの意図を正しく理解しているかどうかはともかく、「100点満点」の切り返しです。
日本外交の軸は国益であり、プーチンの意図をいちいち忖度して動く必要はないのです。

ほほう、北野さんの評価では、高市さんの今回の切り返しは「100点満点」。さすが!ですね。ちなみに北野さんは、基本的にはプーチンのことは一切信用してはりません(笑)。そらそうや、中の中まで知ってる人ですからね。そして当たり前ですが、いつも判断の基準は、日本の国益は何か、ですね。
また日本にも、ロシア嫌いな人はいっぱいいますね。あ、私も嫌いです(笑)。「ロ助(ロスケ)」とかも言いますね。でも、一般のロシア人は親日なんですよね。そしてそのことは実はプーチンも知ってはいるんですね。せやからこそ、「上手いことやったらええねん」やと思いますね。日本とロシア、お互いに補い合えることがいっぱいあると思いますね。(画像)

ここはいつも言われる言葉、19世紀の英国首相パーマストンが言うたとかいう「永遠の同盟も永遠の敵もない。あるのは永遠の国益のみ」を、しっかり思い出すことにしましょう。
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コメント
ロシア政治経済ジャーナルNo.2826 からのコピペです。
【RPE】★なぜプーチンは北方領土を訪問した?日露関係これからどうする?
プーチンが8月13日、北方領土の択捉島を訪問しました。
水産加工施設、病院、学校などを視察し、現地の住民と交流したとのことです。
さて、プーチンが大統領に就任したのは26年前の2000年です。
2000年~2008年、大統領。
2008年~2012年、首相。
2012年~2026年、大統領。
26年間、ロシアの独裁者です。
しかし、彼が北方領土を訪問したのは、今回がはじめて。
なぜ、プーチンは、北方領土を訪問したのでしょうか?
一つ目の理由は、9月18~20日に下院選挙が行われることです。
ロシアに民主的な選挙は存在しません。
現在の議席は、与党・統一ロシア325、野党・共産党57、野党・公正ロシア27、野党・自民党22、野党・新しい人々15などとなっています。
一応、「与党」「野党」に分かれてはいます。
しかし、下院で議席を持つ野党は、【 体制内野党 】と呼ばれている。
野党であるにも関わらず、
【 プーチン批判はいっさいしない 】
【 ウクライナ戦争に反対しない 】
という「鉄の掟」が存在するのです。
だから、ロシア下院に「真の野党」は存在しません。
ロシアには【 体制外野党 】(ヴネェシステムナヤ・アパジーツィヤ)というのも存在します。
代表的なのは、アレクセイ・ナワリヌイでしょう。
彼のように、いわゆる【 ガチの野党 】は、今のロシアに存在する場所がありません。
ナワリヌイは2021年1月に逮捕され、2024年2月に獄死しました。
ナワリヌイの仲間は、刑務所にいるか、外国に逃げたかのどちらかです。
ロシアにまともな選挙がないので、プーチンと与党・統一ロシアは安泰なのです。
しかし、心配もあります。
・インターネット規制の評判が悪い
・ウクライナ侵攻後つづくインフレ
・3日で終わるはずが4年以上つづいているウクライナ戦争
・ウクライナによる製油所攻撃で、ガソリン不足になっていること
・ウクライナが、モスクワやサンクト・ペテルブルグを頻繁に攻撃し、それを防げないこと
などなど。
それで、プーチンの支持率が下がってきています。
政府系「全ロシア世論調査センター」によると、7月の支持率は65%。
年初から10%下がっています。
そもそも、ロシアの世論調査自体信用できませんが。
それでも、「下がっている」という傾向は明らかです。
そして、与党・統一ロシアの支持率は30%。
プーチンは、「はじめての北方領土訪問」というパフォーマンスで、支持率アップを狙ったのでしょう。
▼日本に対するメッセージ、日本の受け止めとは【 真逆 】
プーチンが北方領土に行ったもう一つの理由。
日本向けメッセージです。
これ、日本人の素直な感覚からすると、
【 日本政府と日本国民を怒らせるために行った 】
と思えるでしょう。
しかし、逆なんです。
昭和の男子小学生は、振り向いて欲しい女子がいたら、悪口いったり、その子の物を隠したりしたでしょう?
(私はもちろんしませんでしたが。)
屈折した愛情表現です。
アメリカのドラマを見ていると、「好きな男子に振り向いて欲しくて、他の男子とパーティー行く女子」という場面が時々あります。
日本人にはわかりにくい感覚です。
プーチンの北方領土訪問も、同じなのです。
日本側に【 危機感を持たせて 】【 歩み寄らせようとしている 】のです。
▼背景にある中露関係の悪化
これ、日本では全然報道されていませんが。
中国とのロシアの関係が少し悪化しています。
なぜでしょうか?
5月19~20日、プーチンが中国を訪問し、習近平と会談した。
プーチンは、習近平にガスパイプライン「『シベリアの力2』をつくろう!」と懇願しました。
しかし、習近平はプーチンを「スルー」した。
プーチンは、激怒しました。
プーチンが「『シベリアの力2』をつくろう!」といい始めたのは2015年。
習近平は、プーチンの懇願を11年シカトしつづけている。
中国側には中国側の事情があります。
「シベリアの力(1)」は2019年から稼働しています。
それで、中国の天然ガス輸入に占めるロシアの割合は25%になった。
「シベリアの力2」ができると、その割合は50%まで上がるでしょう。
しかし、ロシアはウクライナや欧州に対し、しばしば「資源を武器として使う」「信用できない国」です。
習近平としても、そんなロシアへの依存度を5割まで上げるのは、「リスクが高すぎる」と考えている。
いずれにしても、プーチンは、習近平の態度に激怒しました。
プーチンは6月4日、サンクト・ペテルブルグで外国人記者を集めて会見を行いました。
新華社の記者は、 「中国とロシアは、どうやってこのようなすばらしい関係を築き上げることができたのか?」と質問。
プーチンは、中露関係が良好である理由について、習近平の名前をいっさい出さず、「俺のおかげで中露関係はいいのだ」という意味の発言をしました。
一方で、インドの記者からの質問については、「モディはすごい奴だ!インドとの関係をもっと良くしていきたい」と大絶賛。
プーチンは、習近平の名を出さず、ライバルであるモディを持ち上げることで、習近平を侮辱したのです。
これに対し習近平は6月8日、北朝鮮を訪問、
金正恩に 「中朝関係の発展を国家の最も重大な【 第一戦略事業 】とする」と言わせました。
意味は、北朝鮮のプライオリティはロシアではなく、中国だよと。
こうして皇帝・習近平は、身分をわきまえないプーチン王に復讐したのです。
そして7月25日、興味深い事件が起こりました。
中央アジア・カザフスタンのトカエフ大統領が、オムスクでプーチンと会談した。
そこでトカエフは、
「この紛争(ウクライナ戦争)の本質は、私たちを含め多くの人々にとって完全には明らかではないと考えている」
「理解するのが非常に困難だ」
といったのです。
もう少しわかりやすい言葉にすると、
【 おまえ(プーチン)がなんで戦争してるのか、意味不明だぜ! 】
といった。
その場には、ロシアの政府高官、カザフスタンの政府高官がずらりと並んでいました。
つまり、トカエフ大統領は、部下の面前でプーチンを侮辱した。
しかも、その映像は全世界に拡散されました。
なぜ、トカエフは、怖いプーチンを公衆の面前で侮辱できたのでしょうか?
答えは、トカエフが、習近平に極めて近い男だからです。
トカエフは、モスクワ国際関係大学5年生の時に、北京のソ連大使館で実習を受けています。
1983年には北京に留学している。
1985年から1991年まで、在中国ソ連大使館に勤務していました。
ソ連崩壊後、独立したカザフスタンで、外務大臣、上院議長、首相を務め、2019年大統領に就任しました。
2022年2月にウクライナ侵攻がはじまると、即座に親ロシアから親中国に転換。
2022年9月に習近平は、「カザフスタンの独立と主権は、中国が保証する!」と宣言しました。
習近平が手下のトカエフを使って、【 プーチンを侮辱させた 】可能性が高いのです。
何がいいたいかというと、プーチン・ロシアと中国の関係が悪化しているということ。
そもそもロシアがウクライナに侵攻した時点で、それを支持した国は4カ国だけでした。
北朝鮮、シリア、ベラルーシ、エリトリア。
現在、ロシアを実際に支援している国は、武器弾薬兵力を提供している北朝鮮。
ドローンを提供しているイラン。
二カ国だけです。
中国とインドは、ロシア産原油・天然ガスを輸入することで、間接的にロシアの戦争を支えています。
今、ロシアと中国の関係が悪化している。
どうしよう・・・。
こういう時に、思い出されるのが日本なのです。
中国とロシアは、「日本は平和ボケしていて、おひとよしで、だますのが一番簡単だ!」と確信しています。
たとえば、1989年の天安門事件で中国は大いに孤立した。
それで中国は、「平和ボケして、おひとよしで、だますのが一番簡単な日本を利用して突破口を開こう」と考えた。
具体的には、1992年の天皇陛下訪中を実現させたのです。
これを見た欧米諸国は、「狡猾なジャップが中国の巨大市場を独占しようとしている!」と危機感を持った。
その後、制裁は徐々に解除され、中国は救われたのです。
プーチン・ロシアも、当然この事例を知っています。
今ロシアは、ウクライナ侵攻前最大顧客だった欧州と仲が悪い。
トランプはプーチンのいいなりですが、欧州に支えられているゼレンスキーは、なかなか譲歩しない。
そんな状況で、ロシアと中国の関係が悪化している。
それで、「北方領土を訪問し、日本を激怒させ、危機感を植えつけ、振り向かせよう」と。
この「作戦」には、二面性があることも知っておきましょう。
日本に接近し、「制裁を解除してくれれば、北方領土を返してもいい」と【 ほのめかして 】、制裁に穴を開けることができるかもしれない。
(もちろん、返す気は1ミリもないが。)
もう一つ、ロシアが日本に接近すれば、習近平が焦って、「『シベリアの力2』をやりましょう!」となるかもしれない。
▼日本は、どう動くべきなのか?
ロシアについて、私たちリアリストは以前、こんな風に考えていました。
1、日本最大の脅威は中国である
2、中国とロシアを分断するのはいいことである
3、そのうえで、ロシアを日本・アメリカ陣営に引き入れる
4、日本、アメリカ、ロシアで中国を封じ込めれば、圧勝できる
この戦略を実行したのが安倍元総理でした。
安倍さんは、オバマ、トランプの親友になり、プーチンと仲よくし、韓国とも和解した。
中国を孤立させることに成功し、結果日中関係も安定したのです。
しかし、「日本、アメリカ、ロシアで中国を封じ込める戦略」は、ウクライナ侵攻後不可能になっています。
ウクライナ侵攻によって、ロシアの最大顧客だった欧州は、ロシア産天然ガス、原油輸入を大幅に削減しました。
さらに、ロシアはSWIFTから排除され、「ドル圏」「ユーロ圏」から追放された。
結果ロシアは、原油・天然ガスを中国に【 人民元 】で大量に輸出することになりました。
(「ペトロダラーシステム」崩壊。)
ロシアの中国依存度は劇的に高まり、中国の【 属国 】になったのです。
ですから日本が、中国とその属国ロシアを引き離すことは困難です。
(現在、中露関係が多少悪化しているとしても。)
▼プーチンの本音
プーチンの意図について私は、
「日本側に【 危機感を持たせて 】【 歩み寄らせようとしている 】」
と書きました。
「そんなバカな!」と思われた方も多いでしょう。
プーチンは、北方領土訪問の前に、サハリンを訪れています。
日本のマスコミは、プーチン発言の以下の部分だけ注目しました。
「私たちは日本に何かを要求しているわけではない。
むしろ、日本が我々の国に千島列島問題と言われる形で領土的要求をしている。
しかしながら、これは(★この要求は)第二次世界大戦の総括をまとめた現実として国際文書に明記されている」
ーー
@出所=ロシアの超専門家・佐々木正明先生訳
出所全文はこちら。↓
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/8cf77be83e18d3b7d18814969b72ac22c50b3456
この部分、プーチンは、【 北方領土は、第二次世界大戦の結果、ソ連(ロシア)領になった 】といっている。
日本側が大騒ぎし、激怒するのは、当然のリアクションです。
しかし、続きを見てみましょう。
「私たちは日本の指導者たちと建設的な関係を作り上げたことを強調したい。
日本とロシアの緊密化のために多くの事を尽力し、悲劇的に亡くなった安倍晋三元首相を含む。
しかし、残念ながら、今や、私たちはこの姿勢に変化を見ている。
強調したいのは、これは私達から引き起こしたのでく『隣国』の立場からの変化であることだ」
「しかし、ここでも強調するが、ロシアは日本やほかの近隣諸国との協力することについて準備ができている。」
ーー
ここでいっているのは、「ロシアは仲良くしたいのに、日本の立場が変わったから、日露関係が悪化したのだ」という意味です。
そして、「ロシアは、日本と協力する準備ができている」と。
この後プーチンは、北方領土に旅立って、日本を怒らせた。
私の上の説明の意味がおわかりになったでしょう。
▼日本政府の対応は?
さて、プーチンの北方領土訪問について高市さんは、こう発言しました。
「2024年1月にプーチン大統領が北方領土を必ず訪問する旨を述べて以来、日本政府としてはロシア側に対して、大統領による北方領土訪問が行われないよう、累次申し入れきた。
それにもかかわらず、本日、プーチン大統領が択捉島を訪問したことに強く抗議する」
「北方領土は、歴史的にも国際法上も我が国固有の領土だ。
ロシアの現職の大統領による今般の択捉島訪問は、北方領土に関する日本の一貫した立場と相容れない。
日本国民の感情を傷つけるものであり、断じて許容できない」
「ロシアによるウクライナ侵略を受けて日ロ関係は厳しい状態にある。
その中でも日本はできる限りの努力を払ってきたが、今回の訪問は、日本国内の対露感情を一層厳しくし、中長期的な関係回復を困難にしたと言わざるを得ない。
ロシア側は、このことの重大さを深刻に受け止めてほしいと考えている」
日本政府がプーチンの意図を正しく理解しているかどうかはともかく、「100点満点」の切り返しです。
日本外交の軸は国益であり、プーチンの意図をいちいち忖度して動く必要はないのです。
>日本に助けてほしいんや
ひっくり返って 腹を見せて 降伏を示すまで追い詰めなければなりません
ロシアから観れば(何処の国も同じか?)日本はチョロい平和ボケで簡単に信用する。
やはり安倍さんは素晴らしかった、それでも簡単ではなかった。
<昭和の男子小学生は、振り向いて欲しい女子がいたら、悪口いったり、その子の物を隠したりしたでしょう?>
この例えは非常に判りやすいけど、こんなに簡単な物では無いでしょう、相手がロシアですから。
おばちゃんに送ったロシア産と記述してある北方領土のウニ、確か岸田の時でしたか。
あんな馬鹿がいたから日本政府がロシア産と書けと業者に言ったんです。
高市さんは安倍さんよりも簡単ではないと思いますが、仲良くしたら途端にどうなってしまうか判らないから、要注意!
政治とはこんな事があるから簡単にどこの政党なら良いとか、簡単には言えない。