日本人のギャラは中国人の三分の一というアニメ制作の現場。まずは財政規模の拡大や!財務省。

 本日はまた都合により、過去記事を掲載させていただきます。申し訳ありません。ほぼ1年前の記事ですが、内容は、今でもそのまま言える話なのが情けない限りですね。【以下、過去記事(20210408)】

 少し前に、小さいけれど結構ショッキングなニュースを目にしました(「日本人なら中国人の3分の1で済む」アニメ制作で進む”日中逆転”の深刻さ)。

日本のアニメスタジオが、中国企業の下請けになるケースが増えている。新聞記者の中藤玲さんは「中国の求人サイトによると、アニメーターの平均月収は杭州では3万4062元(約52万円)。一方、日本では月収17万5000円でも業界平均よりずっと高い。中国と日本の関係が逆転しつつある」という――。

 いやあ、もしかしたら、と思てはいたんですが、三分の一!?もうあかんやんこれ、と絶望的になりますね。アニメって、日本が世界に誇るコンテンツやんか。せやのにそれを支える、いわば最先端の現場のアニメーターがロクに生活でけへんて、おかしいやん!な話ですね。

 上の記事ではいろいろと分析してはりますし、たとえば「製作委員会」方式があかんとか、色々と問題はあることとは思います。せやけど、もっと根本的な話をすると、間違いなく日本が国として落ちぶれてしもてることが問題なんやと思います。

 前にもどこかで引用した画像を貼っておきます。

 もしも日本が江戸時代以前みたいに、鎖国(この言葉自体は不正確なようですが、イメージとして)して日本人だけで暮らしてるんやったら、それなりにみんなが幸せに暮らせてしまうのが日本人やと思います。日本人はけっこう「がまん」してしまうんですね。和を尊ぶ国民性、みんなと同じであることで安心してしまうところがありますね。

 せやけどこれが「グローバル」、国際競争の場に引き出されたら、あっという間に潰されてしまうんやと思いました。せやからこそ、国全体としての経済規模を大きくせなあかん、つまりはGDPを増やさなあかんという、めっちゃ単純な話です。

 そのGDPを増やすためには、国がお金を出したらええだけの話なんですね。「中国」がこの30年、40年でここまで経済規模を拡大できたのも、ものごっつい勢いでお金を国中に出しまくってきたからですね。そしてさすがに国民全員が「今だけ金だけ自分だけ」なもんやから、やり過ぎてしもて、いよいよバブル崩壊が近づいてるわけですね。

 ホンマにこの30年、日本は何をしてきたんやと、悲しうなります。ただの一度もインフレになったことがないんですね。私が会社勤めの現役時代は、売り上げも給料も、毎年上がって行くのが当たり前、でした。今の若い人たちがホンマにかわいそうです。

 そしてそんな緊縮財政と増税を延々と続けて来た財務省の間違いに、もちろん10年も20年も前から声を上げて来た人はたくさんいてはりますが、ようやく最近は、わかってる人が増えて来たように思います。せやけど結局、「コロナ後の財政再建、与野党で協力を 自民・谷垣氏」みたいに、何もわかってへんアホな政治家が、自民党の重鎮の中にもまだおる、ということですね。

 最近は陰謀論やないですが、結局これは、戦後ずっとアメリカの言いなりになって来てるだけやったんかな、という気もしています。デフレのさなかに増税したらあかんという話は、実は財務省におる東大出の優秀な官僚が、わからへんはずはあらへん。

 そういう、国として超基本的な部分は、実は戦後は日本人が勝手に動かしたらあかんことになってるんや、ということなんやろか。昨日も書きましたが、そのために菅さんが来週また訪米して、アメリカの裏の人たちからの指示を仰ぎに行くんかなと、それこそ「自虐的」な気分になります。

 もう1週間前になりますが、「バイデン氏『一世代に一度の』経済対策を発表 インフラ整備に255兆円」などと言う報道もありました。

新たな経済対策では、8年間で2兆3000億ドル(約255兆円)を投じる。電気自動車の充電ステーションの整備や、鉛製の給水管の撤去などにも数十億ドル費やす。

 ものごっつい規模ですね。

今回の経済対策では、道路整備、鉄道やバスの車両交換、老朽化した橋の補修などのインフラ整備に6000億ドル超を投じる。
また、退役軍人病院の改良、低所得者向け住宅の改善、高速ブロードバンドの拡充、製造業とテクノロジー研究に対する助成金などにも数十億ドルを投入する。

 もうめっちゃ正しいことを言うてはりますね。あ、アメリカ国内ではまだ論争があるみたいですが。アメリカのマネが好きな日本の官僚、これを見習うたらどうや?また財源がーというアホが湧いてきますが、こういうインフラこそ、国債をバンバン出して賄うたらええだけの話ですね。

 え?将来世代へのツケ?ちゃうちゃう、まったく逆や。将来世代へのプレゼントやで。海外から借金してまで作った東海道新幹線は、長年にわたってものごっつい「富」を日本国民にもたらしてくれたやんか。ホンマに単純な話や。

 明治維新の元々のきっかけは実は「外圧」やったように、今回も何とか世界の大激動を、うまいこと利用して色んなことを一気に変えてほしいなあと思います。と書きながら、そしたらそれを、一体誰ができるんや?と思うと空しい気分になりますが、諦めたらそこで終わりや。蟷螂の斧でもええから、みんなで声を上げて行きましょう。「国はお金を出せ」と。

【文中リンク先URL】
https://president.jp/articles/-/44767
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE201C50Q1A320C2000000/
https://www.bbc.com/japanese/56599135


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コメント

  1. 八百万の神の自由 より:

     1年経って、さすがに国家的危機の連続で少しずつですが積極財政への理解が進んできましたね(しかし、この間どれだけ人的、国家的損失を出して来た事か?!)。

     自民の積極財政派の理論的支柱だった安藤裕さんが新党「くにもり」東京選挙区から参院選出馬となりました。
     明日4/8(金)、昼から街宣開始予定。
    新橋SL広場12:00~、有楽町マリオン13:30~、上野広小路口15:00~、秋葉原電機街北口ロータリー16:30~、各1時間程。
     とにかく人手不足らしいので、積極財政の重要性を理解して下さる方、できれば応援よろしく御願いいたします。

     前にも貼らせてもらいましたが、安藤さんが自民党だった頃の「財政破綻論、緊縮財政の嘘と罪深さ(日本復活の処方箋)」を説明した有名動画(最近もほぼ毎日、日本の危機を動画配信してます)
    https://youtu.be/E0hppzit2YA

  2. イワン より:

    税金の止めどない上昇、中小企業への締め付け、外国人流入への促進で末端日本人の貧困加速、物価上昇。きりがないくらいの国家体制破壊でウイルス作戦で留めです。誠に解りやすいです。

  3. 自由貿易反対 より:

    罪務省は日本を滅ぼそうとしている勢力であると認識することが必要です。罪務省解体。

  4. ナポレオン・ソロ より:

    220408-2
    ソロです。
    >>日本社会と米支社会の違い
    私は別に財務省の回し者やあれへんけど、厳密に言うたら、日本は資本主義やなく接頭辞に「先進」を着けるべきや、とすら思いますね。 何故なら、所得格差が一番少ない社会で、所謂「足るを知る」と言う西洋の道徳規範にもある強欲の戒めを体現しているからですね。

    でも、確かに紹介されたグラフをみたら、日本は誰かに恣意的に低く抑えられて居る印象を受けますね。でも同時に疑問として、何故、他の国は出て来ないのか? ドイツハ、フランスハは、スウェーデンは、英国やロシアは? 比較の対象国が少な過ぎでしょう。

    デフレで長い事苦しんでいる日本を世界でも飛びぬけて高いGDPの2国だけと比較したら、フェイクニュースのキリトと同じ、印象操作でしかないでしょう? それとも、日本の財務政策を批判したいが為に、と言うなら不信感を煽るだけで、逆効果でっせ。

    何故こう言う事を言うかと言えば、私は現在の世界経済を管理しているのは、英系ロスチャイルドで、没落して行く欧州経済を何とか支える為に先進性で衰えを見せない日本を85ね年のプラザ合意以後36年間日本をゼーブしているのです。

    是を止めるスイッチは、欧州の主要国である英独仏の回復ですが、人種自体の繁殖力の限界が近いのか、それとも文明病か長期にわたる人口減少で社会のエンジン世代である生産年齢層が減少しっぱなしですから国力が回復し無い、加えて、この20年間シナの安価な労働コストに目を眩ませて生産拠点を移したので、生産層の衰退・劣化に拍車が懸かっている。

    其処へ、シナの破綻にロシア制裁でガス・原油の暴騰ですから、欧州企業のお先真っ暗でしょうね。回復しようにも欧州企業には、もぅ何も残っていないのが、正直な処でしょうが、すべては、露・ウ戦争が終ってからになるでしょうね。

    ドイツは尻に火が付いたのか、廃止の予定だった石炭火力を延長し、原発も廃止は止める方向に転換する模様ですが、イノベーションが生まれなくなって、もぅ30年近いのに、しん製品はブラウンの髭剃りだけですからね。

    これに対して日本の技術開発はあらゆる面で日進月歩ですが、新発明に企業が大きな褒賞を与えたとかの話は青色ダイオードの中村さん位で、しかも、裁判で20億円も勝ちとった
    のに全額会社に寄贈している、彼は後にノーベル賞を受賞したが、その時は米国在籍だった。

    日本の分業思想の所為か、勿論例外は最近山程あるが、以前は学者や研究者は金に恬淡賭した人が多かった、戦前の高峰譲吉、北里柴三郎等、薬学の泰斗で日本人なら誰でも知って居る様な偉人も大金持ちでは無い、それが美徳なのでは無い、日本人は金の為に一生を捧げる様な価値観を持って居無いだけですね

    だけど、給料が3倍も違うのは問題でしょうね。

  5. いてづる より:

    昔は1000円もあれば中国でいくらでも食えて飲めたんですよね。中国だけではありません。海外旅行自体が安くて現地の物価が安かったのでいくらでも買い物できました。
    ヨーロッパでラーメンが3000円、ウェリントンのコンビニの時給が2000円超え、豪の大卒初任給が年収で600万、スイスなんて800万だそうです。コロナ前ですが、海外からの旅行者がみんな30万とか50万とか買い物をして帰ります。昔と逆になっちまったんですよね。日本だけが20年以上賃金が上がって無いんです。政府が経済成長をしないように全力ブレーキを踏み続ける世界最低レベルの政策を打ち続ける、こんな国が先進国でしょうか?