何べん言うたらわかるんや?この四半世紀、緊縮財政と消費増税が日本を零落させたことは自明やで。

 はい、どちらもダイレクト出版の関連会社、経営科学出版の本ですね。『マンガ 財政破綻論の大嘘』三橋貴明さん、『日本滅亡論』藤井聡さん、です。いやあ、「財政破綻」、「日本滅亡」でググると、正反対の主張もぞろぞろ出て来ますね。どっちが正しいんや?まあこのブログにお越しいただいてる読者の方々には、先刻ご承知のお話やと思いますが。

 私が今日言いたいのは、この2冊の本、めっちゃサラっと読めます。一つは漫画、一つはブックレット風、ということです。つまりは多くの人に読んでもらうことが目的なんですね。中身についてはもう、お二人とも10年以上、ずううーーっと言い続けて来てはることですね。

 今の日本では(いや、世界でも)、正しいことをきちんと話しても伝われへんことがいっぱいあるわけですね。せやから同じ話でも、何べんでも繰り返し繰り返し、手を変え品を変え、言い続けなあかん、ということですね。

 日本の経済政策は20年、30年、ずううーーっと間違い続けてますよ、このまま行けば日本はホンマに滅亡しますよ、というのは2冊とも同じですね。(あ、大ざっぱですみません。)右の『財政破綻論の大嘘』では、三橋さんらしく、漫画の中でもバンバン、グラフが出て来ます。

 私がいつも一番ハラ立つのはこのグラフですね。三橋さんのブログを読んでる人にとってはお馴染みやと思いますが、ここに「中国」を入れるともっと異様になるので省いてるんやと思いますね。政府の支出とGDPはきっちり比例してる、つまりは国がカネを出したらちゃんと成長するんや、という話ですね。

 そして藤井さんの『日本滅亡論』にはこれ↓が載っていますね。

 そして本の中では、このグラフの日本の線の1997年からの線の上に、「国債規制(政府への融資規制=PB規律等)と書いて⇩(下矢印)をズラっと並べてはります。つまり、

 四半世紀前までは、世界の大国として繁栄していた日本が、なぜ現状のような沈没状態にまでなってしまったのでしょうか。この答えは簡単です。1997年を境に、日本は緊縮財政を始めてしまったからです。もう少し具体的に言いますと、この時期に国債発行規制を導入し、以降、「国債を発行してはいけない」ということにしてしまったからです。

 そしてこの1997年に消費税が3%から5%に上げられた、と。橋本龍太郎内閣の時でした。もう誰がどう見ても、この緊縮財政と消費増税は失敗やったのに、それをいまだに続けているわけですね。アホとしか言いようがないですね。

 それでもその間違うた政策が続けられるのは、政府におもねり、自分の利益のためだけにウソを垂れ流すインチキ学者がわんさかとおるからやと、実名を挙げて批判してはります。国債を発行し過ぎると、つまりカネを出し続けると財政破綻する、というのがこいつらの理屈ですが、それはこのグラフ一発でウソやとわかります。

 こんだけ増えていても、日本経済はびくともしませんね。おい、お前ら、いつ破綻するんか、言うてみい!と怒鳴りたくなりますね。あ、その相手は、さっき書いた藤井さんの本では、竹中平蔵、大前研一、デービッド・アトキンソン、土居丈朗(慶応大学教授)、吉川洋(前・立正大学学長)、小林慶一郎(東京財団政策研究所研究主幹)、佐藤主光(一橋大学教授)といった名前が並んでいます。

 こいつらが信奉してるのが新自由主義やというわけですね。新自由主義では

 公務員は削減し、公共事業は民営化し、公共資産は民間に払い下げる。そうした考え方のもと、郵政や道路公団が民営化されました。患者さんの少ない公立病院は統廃合し、仕事の少ない保健所は閉鎖しました。そんなことをずっとやってきたのです。

 あはは、維新がやって来たことやんか。コロナ禍でだいぶバレましたけどね。あ、産経は相変わらず維新寄りやし、フジテレビはいまだに橋下徹くんをテレビに出してますけどね。藤井さんは、「政府や自治体がやっている事業というのは、民間がやっても儲からないからやっているのです」「政府や自治体がやっている事業を民間と同じ土俵で考えてはいけないのです」と書いてはります。

 わかってる人はわかってるんですが、上のインチキ学者をアホのマスゴミが持ち上げることで、ホンマのことを知らせへん、というわけですね。

 最後に藤井さんは、みんなが「オピニオンリーダーになれ」と言うてはります。そのイメージとして、一つの蓮の花が24時間かけて池を覆う時、23時間50分まではほとんど、花が増えたようには見えないが、最後の5分で一気に池が覆われる、そんなイメージを書いてはります。

 うーん、これは私がいつも、オセロにたとえてるのと同じ話やんか(笑)。あ、藤井さんが言いたかったのは、23時間50分まで、ずううーーっと努力し続けていても見えへんけど、それが必ず最後には一斉に花開くんや、ということですね。

 よっしゃ。私も今、何をやっても全然動いてへんように見えるけれど、いつかオセロがひっくり返る、池が蓮の花で覆われるその瞬間が来ることを信じることにしましょう。同じことでも毎日、伝える努力をすることにしましょう。ふふふ。昨日は誰もが予想せえへんかったけど、サッカーワールドカップで日本がドイツに勝ったんや。世界は変わるで。


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【ナニワの激オコおばちゃん】

コメント

  1. KMkm より:

    益税論者に止めを刺す!

    どんぶり勘定事務所の神田税理士が、例の判決を解説された最新動画です。

    「国民総勘違いの消費税!「実質的負担者」はいったい誰なのか?判決文を読み解く!」
    https://www.youtube.com/watch?v=0w75uYFZi8g

  2. 波那 より:

    サムライ・ブルーがドイツに勝ってしまって!久しぶりに日本をウキウキ、ワクワクさせてくれました。それで思ったのは、長い長いこと日本はウキウキもワクワクもしてへんかったんやな~と言う思い。安倍さん居ないし、財務省に逆らってくれる人はもう居ないし。このまんま沈んで行く未来だけしか見えない。

    サッカーは、これまで次々スター選手は色々出て来たけれど、やっぱりヨーロッパと南米は越えられない壁と思い知らされて来ていたので喜びも格別、年を経るごとに選手達が確実に進化しているんだな~本当にあの子達は偉いなと思います。

  3. 八百万の神の自由 より:

     グラフは判り易いですね。
    一つ目の「GDP 対 政府支出 “伸び率”」で重要な事は、
    政府支出が好景気〖需要(消費、投資)牽引インフレ〗を継続させる位、必要という事。
     需要不足デフレ(現在の輸入物価高騰インフレも需要不足要因)のままだと今のように皆、貯蓄や、投機資金(GDPに結び付かぬ株取引のような資金)になって終う。

     だから積極財政派は、消費、投資(設備、人材、技術)を促し供給(生産)力維持、デフレ脱却の為に、
    消費への罰金、格差拡大、労働者派遣化で在る、消費税、インボイス廃止を一里塚として(全然不足だが)重要視している。
    【KMkmさん推薦動画は保存版ですね】

    道程は遠いですが、自主独立の為にもバブル崩壊以降の新自由主義(緊縮財政、グローバリズム、市場原理主義、株主至上主義)からの脱却も目標としたいものです。