私が、何かおかしいでこの人、とひそかに思てたら、たまたま同じことを考えてはる人を見つけて嬉しいなったんで、書きます(笑)。昨日31日の産経新聞の記事<宮家邦彦のWorld Watch 日韓の不都合な真実を語れ>(有料記事)です。
<本稿執筆中にトランプ米大統領が重大発表を行った。特殊部隊作戦でイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)指導者、アブバクル・バグダディ容疑者が「泣き叫びながら」死亡したそうだが、それがどうしたと筆者は思う。IS指導者の死には象徴的意味しかない。代役はいくらでもいるからだ。それより忠実な同盟者クルド人を見捨てたトランプ政権の即興的外交政策の方がよっぽど悪質だろう。>
この宮家さんという人は元外交官で、今はキヤノングローバル戦略研究所主幹とあるから、超一流のシンクタンクの代表みたいなもんやな。産経新聞に連載も持ってはるわけで、よく、アメリカの元政府高官の誰それと、こんな話やあんな話をした、と得意げにww書いてはります。せやけどトランプさんのことを書く時は、必ず貶してはりますね。地上波のテレビにも時々出てはります。
そして上の記事の出だしです。もうトランプさんが嫌いで嫌いでしゃーない、という感じですね。そんな人が、トランプさんの即興的外交政策は「悪質」とまで書いてはります。うーん、この人、アメリカの民主党とズボズボなんかも知れませんね。
また、その記事の中で「IS指導者の死には象徴的意味しかない。代役はいくらでもいるからだ。」と書いてはりますが、これも間違っていますね。これについてはたまたま今日の「軍事ジャーナル【10月31日号】引くに引かれぬアメリカ軍」で、鍛冶俊樹さんがめっちゃわかりやすく書いてくれてはります。
<従ってISが壊滅した現在、クルド民兵は用済み後の破棄の対象でしかない。まことにビジネスマンのトランプらしいクールな決断だが、実は中東からの米軍の撤退はオバマ政権時代からの選挙公約である。>
今のトランプさんは、反トランプの民主党が「クルド人の人権を守れ」と騒ぐ中、与党の共和党が「米国とともに戦ってきたクルド民兵を見捨てるのか」と同調してしもてるという、「引くに引かれぬ」状況なんやそうです。こちらの方が正確やな。少なくとも宮家さんが、トランプが嫌いで勝手に作った話とはえらい違いや。
宮家さんはこうも書いてはります。
<韓国の問題は反日外交だけではない。韓国外交そのものが変化しつつあり、冷戦時の米韓基軸外交から李氏朝鮮時代の伝統的バランス外交に回帰しつつあると思う。朝鮮民族にとって今は、自らの主体性を回復する千載一遇のチャンスなのだろう。>
え?伝統的バランス外交? 今の韓国を、宮家さんはそれなりに評価してるんか?と思てたら、今度は今日の宮崎正弘さんのメルマガの読者の声1欄の(PB生、千葉)さんという人が、宮家さんの記事を批判して、次のように書いてはりました。
<元外交官の朝鮮認識がこれでは困りもの。李氏朝鮮に伝統的バランス外交などあり得なかったし、回復する主体性などそもそも持ち合わせていなかった。>
<・・・韓国を買いかぶり過ぎ。日本を貶めたいひねくれた情念としつこさだけは感心しますが、韓国が日本非難をするたびに日本国民は覚醒していく。>これ、読者が書いてはるんですね。ずっと的確ですね。
こうしてみると、ネット時代は有難いですね。どんなエラい人が書いたもんでも、間違いがあればすぐに指摘して発信できる、と。 そしたらまた一人、エラいはずの人が頓珍漢なことを書いてるのを見つけてしまいました。
講談社がやってる有名なWEBメディア、『現代ビジネス』で連載を持ってはる長谷川幸洋さんです。この人は東京・中日新聞論説委員を最後に退社しはった人ですね。おパヨの東京・中日新聞では珍しく保守よりの人でした。この長谷川さんの今日(11/1)の記事 <トランプ、一転して窮地へ…米国民の魂を揺さぶった「ある男の証言」 重要証言が続々と出始めた>です。
あっかーーーん!もうタイトルだけでアウトやとわかりますね。「ある男の証言」て、それ、仕込みやねんで。「米国民の魂を揺さぶった」て、CNNやらのMSM(メインストリーム・メディア)しか見てへんことが、丸わかりですね。
これを書くと長くなるのでまたにしますが、リンクだけ貼っておきましょう。アンディ・チャンさんのメルマガですね<AC通信 No.761>。
こんな人たち(宮家さん、長谷川さん)が、したり顔をして解説してくれはっても、それ、間違うてるやんか。なんぼ英語が読めても英語が話せても、情報を取る相手を間違うたら意味ないやんか。これでもしっかり原稿料貰うてはるんや。甘いなあ、日本のマスゴミ。
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