早う読みたかったんですが、やっと読みましたよ。『反日種族主義 日韓危機の根源』李栄薫(イ・ヨンフン)。もう日本でも30万部超え、40万部いってるかもしれませんね。本屋でもまだ平置きで売っていますね。もうあちこちで書評が出ていて有名になりましたが、改めて紹介しておきましょう。
最初のプロローグからしてのけぞります。 「プロローグ 嘘の国」として、その章立ては「嘘をつく国民」「嘘をつく政治」「嘘つきの学問」「嘘の裁判」、そして「反日種族主義」と続きます。もう笑えますね。いやいや、笑うたらあかん、著者の李さんは真剣に真摯に、なんで韓国人はこうなるんや?ということを考えてはります。真実を追求する学者としての姿勢は、徹頭徹尾、一貫しています。頭が下がります。プロローグの出だしです。
韓国の嘘つき文化は国際的に広く知れ渡っています。2014年だけで偽証罪で起訴された人は1400人です。日本に比べ172倍だといいます。人口を考慮すれば、一人当たりの偽証罪は日本の430倍になります。虚偽に基づいた告訴、すなわち誣告の件数は500倍だといいます。一人当たりにすれば日本の1250倍です。
この後も、李さんのこんな記述が延々と続きます。このこともあって、今でも韓国ではこの本の評判は、一部では悪いようですが、それでも10万部以上売れたそうです。韓国ではとんでもない数字なんやそうです。そしてプロローグの最後で「反日種族主義」について説明してくれはります。韓国人は「物質主義」なんやそうです。つまり「お金と地位こそが全ての幸福の根本だという価値観、お金と地位のためなら手段、方法を選ばない行動原理、これが物質主義」やというわけです。
さらに長期的かつ巨視的に物質主義の根本を追究していくと、韓国の歴史と共に長い歴史を持つシャーマニズムにぶつかります。シャーマニズムの世界には善と悪を審判する絶対者、神は存在しません。シャーマニズムの現実は丸裸の物質主義と肉体主義です。シャーマニズムの集団は種族や部族です。種族は隣人を悪の種族とみなします。客観的議論が許容されない不変の敵対感情です。
ここでは嘘が善として奨励されます。嘘は種族を結束させるトーテムの役割を果たします。韓国人の精神文化は、大きく言ってこのようなシャーマニズムに緊縛されています。より正確に表現すると、反日種族主義と言えます。
うわあ、もうここで全部わかってしもたような気になりましたやんか(笑)。あ、李さんに失礼やな。この後、李さんは荒唐無稽な小説『アリラン』から始めて、反日種族主義がどのように形成されていったかを、事実に基づいて、綿密に検証してくれてはります。李さんの他に5人の執筆者が、過去に書きはった論考やら記事を再編集しはったようです。皆さん全員が学者です。
そして後半はほとんど慰安婦問題にページが割かれています。そもそも朝鮮半島ではずっと昔から売春婦はおったし、時期によってはちゃんと公的に認められた職業でもあったわけですね。日本軍が慰安所を設置するはるか前からあったし、戦後もずっとそれは存在し続けたわけですね。朝鮮戦争の時にももちろんあった、と。そこで日本軍だけが切り取られて延々と「謝罪と賠償を」と言われ続けているわけですね。ちなみに韓国人はアメリカ軍には何も言いませんね。
それこそが反日種族主義やというわけですね。そもそもこの慰安婦「問題」は、朝日新聞の捏造報道から始まったんですね。朝日は「誤報」とか言うてるようですが。そしてそれを韓国人が利用して、1991年になって金学順という人が「私は慰安婦だった」と名乗り出て、嘘をつきまくって韓国内でも大騒ぎになっていったわけですね。
実はその頃には、実際に戦地に行った元日本人の韓国人も、だいぶ高齢になっていたり、亡くなっていたということもあって、また、あまりにその嘘がバレバレで、知ってる人は取り合わなかったということもあったようです。そもそもこの「問題」を積極的に進めてきたのは「韓国挺身隊問題対策協議会」、略して「挺隊協」というんですが、運動の最初から、慰安婦と挺身隊を混同していたという、とんでもないお粗末さやったわけですね。
最近になってようやく「挺隊協」の名前は変えたみたいですが、ほら、遅すぎるっちゅうねん。アホちゃうか。日本でも最初に新聞が騒いだ頃は「従軍慰安婦」などと言うてましたね。「従軍記者」「従軍カメラマン」「従軍医師」「従軍看護婦」「従軍牧師」はあったけど、従軍慰安婦?そんなもん、あらへんかったわい、という話やったんですね。まあそこから先は「ウソも百回言うたら、、、」の国やったというわけですね。
そして李さんはもう一人、「私は慰安婦やった」とカミングアウトした文玉珠という人のことを取り上げてはります。実は韓国でも慰安婦をやっていた人は、戦後はその経歴を隠してこっそり生きてきた人がほとんどやったそうです。この文さんは周りに言われて「告白」したところ、「お金目当てか」と言われたりして多くの友人を失うたそうです。李さんはむしろ、そちらの方に憤りを感じてはるようです。自らの利益のためには一人の女性の人生なんかどうでもいい、という「暴力的心性」を、厳しく批判してはります。
私はこの李さんの、人間としてまっとうな精神に賛同できますね。ちゃんとまともな考えを持って、堂々と本まで書いて発表してはる勇気に敬意を表したいと思います。間違いは間違いや、とはっきり言わんと、ずるずる相手に言われるがままに妥協する人は、実は相手のことを心底バカにしてる、とんでもなく失礼な人なんとちゃうか、と思いますね。日本におる媚韓派の人たちのことです。人間的にもあかん人たちですね。
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