かつて大失敗した人民公社を思わせる「中国」の宗族(そうぞく)潰し。人類の敵、中国共産党。

 前に石平さんの講演会に行った話を書きました(石平さんの講演会。感動の瞬間や「宗族」「圏子(ちぇんず)」について。)。この人はもう日本に帰化してはりますが、役所での手続きだけでえらい簡単に帰化できたことに、ものごっついがっかりしたことをいつも言うてはりますね。せめて「君が代」を歌わせるとか、「いろはにほへと」を言わせるとかしたらええんとちゃうかと、私も思います。また「差別がー」とかうるさい人が出て来そうですけど(笑)。

 今日(12/5)の産経新聞の「石平のChina Watch」では、「『宗族潰し』は民間潰し」として、「中国湖北省の農村地域で今、伝統の宗族組織に対する『取り潰し作戦』が展開されている。」ことを書いてはります。「中国」はたしかに4千年の歴史、なんて言いますが、王朝はしょっちゅう変わってきたんですね。それでもそこに住む人々は、ある日突然、全部が入れ替わるわけではないのは当然ですね。

 そして「中国」にはもともと「宗族(そうぞく)」があった、と。

 宗族は、中国独特の父系同族集団のこと。農村の地域社会では昔から、同じ祖先を共有する人々が数百年、場合によっては千年以上にわたって祖先崇拝の場である祠堂(しどう)を中心に同族集団をつくり、半ば自立した一族共同の社会生活を営んできた。

 大きな宗族の場合、族人は数万人もいるから、近代以前に中国の農村社会を形づくり、支えていたのはまさに宗族組織であった。

 世界各地に広がる華僑も元々はこういう集団やったわけでしょう。そして今の政府はせっせせっせと「宗族祠堂整頓・治理」という名目で、祠堂を破壊し、「文化ホール」に改造していってるんやそうです。歴史、伝統に対するリスペクトも何もあらへんな。そういえば前に、万里の長城の補修という名目で、石畳の通路全部をコンクリートで敷き詰めた画像を見かけて絶句しましたね(万里の長城 コンクリート 画像)。

 実は「中国」は毛沢東時代に、似たような事をしようとして一度失敗してるんですね。そう、「人民公社」です。昔からおった地主を追放して、土地は集団所有やということになって、家族もバラバラにされて集団生活をする、と。まあ理屈で考えた制度は必ず失敗するわけで、その後何百万、何千万人の餓死者を出してしもたわけですね。

 さすがにもう豊かさを知ってしもた今の「中国」人にはそこまでのことはせえへんにしても、今の「中国」政府は何としてもすべての組織を共産党の下に置こうとしてるわけです。

 このままでは中国は、かつての毛沢東時代と同様、すべての民間組織が解体され、国民全体と社会生活のあらゆる面が共産党の直接支配に置かれるような全体主義社会に逆戻りするだろう。

 それによって、共産党の一党独裁は、より盤石になるかもしれない。だが、同時に中国社会が窒息してしまい、鄧小平時代以来の活力を失うのは間違いない。

 石平さんの憂いは深いですね。すでに「中国」は、チベットもモンゴルもウイグルも「民族浄化」みたいなおぞましい言葉で、元々そこに住んでた人の血を入れ替えようとしてるわけですね。ホンマに中国共産党は、人類の敵ですね。え?そんな国の主席を国賓で招くんですか?大丈夫か?日本!

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ナニワの激オコおばちゃん

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