かろうじて残った大阪市。国と組んで大規模財政出動、まずはリニア新幹線の名古屋大阪同時開業や。

 インチキな「大阪都構想」はかろうじて否決されましたが、維新の人たちは全然、悪びれた風もありませんね。何やらごそごそ動き始めてるように見えます。かろうじて私ら反対派が勝ったことは確かやけど、まだまだ油断でけへん状況は、ホンマにアタマが痛いですね。

 維新を支持する人の中には、純粋に真面目に大阪を何とかせなあかん、と思てる人もたくさんいてはると思います。情報源が限られてる中で「昔は悪かったのをこんなに良くしたんや、これをまた元に戻すんか」などと言われると、純情な人は、「え、そうなんや、戻したらあかんねや、進まなあかん」と思て賛成票を投じた人も多かったんやと思います。

 維新の何があかんかと言うと、まず最初に「ウソをつくこと」です。住民投票戦の最後の方は、維新はウソのオンパレードでした。「サービスは向上します」「財政効果は1兆1千億円」。そしてそれに異を唱えると「デマに要注意」「デマ!デマ!」でした。つまり、説明がつかへんかったから、そう言うしかなかったわけです。

 維新を支持する人の中で、心が純粋な人たちにはまだ教えてあげましょう。それと、「都構想」の何があかんかったんか、です。今回、維新が進めようとした「都構想」は、よう見たら大阪市の権限、力、お金を「むしり取る」だけの話や、ということがバレバレやったことです。「反対派は大阪を発展させたいと思わへんのか!」と言われても、大阪市を廃止するだけの「都構想」は、誰にも「具体的に」どうやって大阪を発展させるか、という話がでけへんかったんです。

 根本的な話をすると、そもそも地方自治体で、自分とこの財源だけで成立してるのは東京23区だけなんですね。つまり全国の地方自治体は、国から何がしかのお金を貰うて成り立ってるわけで、いくら貰えるんかと言うのは複雑な計算があり、比率は違うけれど、必ず国からのお金がないと成り立てへん、と。

 ところが大阪市は政令市なので、徴税権をはじめ、いくつか財源を持ってるわけですね。その中でも地下鉄は、今では最大の財源になってるわけですね。ところがコロナ禍に重ねてインバウンドも消滅したために、どう考えてもこの先は減収となるのに、否決された「都構想」では、数字(財源)が今のままで推移することを前提に組み立てられていたわけです。

 これ一つとっても破綻してしもてるわけですね。公明党が4条件を出して来て、維新が全て呑んだために、もっとキツくなってしもて、2025年1月時点で4つの特別区をスタートするにあたっては、新しい区庁舎なんか絶対建てられへんし、その前までに、市民プールも老人センターも、いろんな施設もバッサリ廃止することになっていました。

 ほら、「住民サービスは低下しません」は、ウソやとわかりますね。厳密に言うたら、スタートする時点でサービスは、旧大阪市時代にすでに減らしてしもてるから、特別区になったその時点からはサービスは低下しませんよ、ということになるという、実に姑息な、もう詐欺と言うてもええような説明やったわけです。

 そんな話ばっかり、でしたね。せやけど、これを考えさせられた市役所の職員はもう、かわいそうですよね。お金が増えへん前提で、一体どうやって新しい夢が語れるんや?という話ですね。つまり、単純な話なんです。お金が無いと、何にもでけへんのです。

 せやからこそ、わざわざお金をかけて4年という時間をかけて、大阪市を4つに解体してしまうことが、いかに危険なことなんか、少なくとも有権者の半分にはわかってしもたわけですね。「これはヤバいで」と。一回でも転勤やら引越しをした人ならわかりますが、引っ越しやら仕事の引継ぎって、めっちゃ手間もお金もかかるわけですね。

 最初から成り立てへん話を、イメージと人気だけで乗り切ろうとしたけれどバレてしもた、ということです。

 さて、そしたらもう、大阪に将来はないんか?という話ですが、それこそ都市計画なんて、大阪市だけで考えてもできるわけあらへん、まず国からお金を引っ張って来て、周辺の自治体を巻き込んでいかなあかんわけですね。やらなあかん話は実はなんぼでもあるんですわ。

 前にも書きましたが具体的に言うと、たとえばリニア新幹線の、名古屋同時開業ですね。これ、実はめっちゃヤバい話で、今のままほっといたら、間違いなく名古屋に置いてきぼりにされて、大阪は没落し、三流、四流都市になります。

 この10年「都構想」にかまけて、無駄に費やした時間がめっちゃもったいないです。たかが鉄道の話とちゃいますよ。例えば金沢に新幹線が通ってしもたことで、金沢の経済効果は、想定されてたよりもはるかに大きかったことがわかっています。ホンマは金沢は、東京より大阪の方が近いんですよ。もうこれで金沢は、東京圏に呑み込まれてしもたわけですね。

 せやから今からでもええから、新幹線はさっさと延ばして貰うて、ルートも早う決めて、大阪までつながなあかんということです。そういう話はそれこそ、まずは国と大阪市、大阪府、近隣諸府県と一緒になって進めなあかんわけで、大阪市を4年かけて解体してる場合やないわけです。

 そういうインフラを整備することで、「お、ここは儲かる」と民間も進出してくるわけですね。そこでやっと経済効果が出て来る、と。ポンと万博やったり、カジノを作って世界のバクチ打ちを呼んでも、マネロンに使われて終わり、ですね。恒久的に地元にお金が落ちて行かへん、ということですね。

 あ、万博はきっかけとして上手いこと使うたらええけど、せいぜい老朽化が著しかったインテックス大阪に変わる、最新の見本市会場ができる、ぐらいの効果とちゃいますか。

 いずれにしても、地方自治体の政治って、国からどんだけお金を持って来るか、という話やと思います。そのためには市民を分断してる場合やあらへん、周辺の自治体をみんな巻き込んで、一体となって作っていかなあかん、というわけですね。

 大阪の自民党さん、あ、看板の感謝状をありがとうございました。大阪市がかろうじて、潰されずに残ったんやから、今こそ国と組んで、もっともっとスケールの大きな話を持って来てくださいよ。国と組んでこそ、大阪の未来を語れるんや、というところを見せてほしいです。

 あ、具体的に、ね。カジノはいりませんよ。それと、もっと大前提として、政府の大規模財政出動がこれからは絶対必要ですね。100兆、200兆出しても日本はびくともせえへん、いや、もう今、それをやらんと、日本は世界の中で沈んでいくだけや、ということを国政レベルでも共有してほしいです。

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ナニワの激オコおばちゃん

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