終戦記念日。実はこの日に戦争は終わってへん、日本はいまだに負け続けてるんやと認識せなあかん。


 今日(8/15)は終戦記念日、NHKでも戦争のことを振り返る番組をやってましたが、基本的には自虐史観そのままなので、不愉快ですね。もうそろそろ変えて行かなあきませんね。ま、その前にNHKもいったん解体した方がええんかも知れませんが。

 その終戦記念日、私ら大多数の日本人は、この日に戦争が終わって、平和が訪れたんやと思い込まされてます。え?ずっと戦争もなく平和やったんや、と思える人はある意味で幸せかも知れませんね。今日は、日本はまだ戦争に負け続けてるんとちゃうか、という話です。

 実は世界史的に見ると8/15というのは、「ニクソンショック」の日で、何と今日はその50年、というわけです。ニクソンショックは2つあって、1つ目が1971年7月15日のニクソン訪中発表、2つ目が同年8月15日の金・ドル兌換停止(ドルショック)というわけですね。

 そしたら昨日の産経新聞のコラム「経済正解」で田村秀男さんが「ニクソン・ショック50年 金融膨張が中国脅威を助長」の記事を書いてはりました。

 50年前の日本時間の16日(米国は15日)、ニクソン米大統領(当時)は金・ドルの交換停止を宣言、基軸通貨ドルを金の束縛から解き放った。前月の中国訪問表明と合わせ、世界を震撼(しんかん)させたニクソン・ショックである。以来、米国は金融資本主義の道を突き進む一方で、中国はドル金融を取り込んで実体経済を膨らませ、揚げ句の果てに米国覇権を脅かす。
 対照的な米中の経済モデルを支えるのは慢性デフレの日本である。カネを米金融市場に、モノを中国市場に流し込む。結果はさらなる自国経済の萎縮だが、米中二股にはまった日本の指導層の危機感は乏しい。

 もうこれで全て、なんですが(笑)、このグラフも貼らせてもらいましょう。

 もう見事に、日本だけが停滞していて日本のお金が米中に流れ出ていることが一目瞭然です。私が「覚醒」し始めた頃聞いた話ですが、長引くデフレ不況に対し、元日銀か財務省のエラいさんが、「日本は今はもう、アメリカのATMなんだよな」と言うてた、という話がありました。そんなアホなと、当時はようわからへんかったんですが、このグラフを見ればその通りですね。

 実は冗談抜きで日本は、この30年間、せっせせっせとアメリカ様に言われるがままに、莫大なお金を差し上げて来てたわけです。そのお金が何と「中国」に流れ、そのおかげで「中国」は高度経済成長ができたというわけです。あーアホらし。

 今はもう、米中戦争の真っ最中なんや、日本は組む相手を間違えたらあかんで、とずっと言うてますが、その前に、日本は自らアメリカ様にも「中国」様にもお金を差し上げて来たやんか、という、情けない話です。

 そしたら何と今日の「深田萌絵TV」で、深田さんがその田村秀男さんを呼んで、この話をしてはりました(田村秀男対談『ニクソン・ショックから50年、日米中の金融はこう変化した!』)。めっちゃオモロい!です。田村さんが深田さんのYouTube動画に出るのは2回目ですね。わりと近所なんやそうです。深田さんが早稲田におった時に、田村さんのゼミを取って授業を受けていた、と。

 話を戻すと、日本がバブル崩壊後、超金融緩和、つまり金融機関にめっちゃ低金利でお金を回し始めた、と。そこで政府が財政拡大してそれこそ何でもええから、需要を作り出したら良かったのに、それをせんと逆に緊縮財政をしたもんやから、お金の行き場所がなくなって金融に向かい、それが海外に向かってしもたわけですね。

 一方の「中国」は、流れ込んでくるドルを全部人民元にして発行するドルペッグ制にして、バンバン公共投資をして、いらん道路やら鉄道やらマンションを建てまくったりして、高度成長をさせて来たわけです。豊かになったら民主化するかと思たら、党の特権層はもっと強欲になって人民を監視し始めて、さらに富を特権層に集中させて、今はついに崩壊しつつありますが。

 そんないびつになって来た今の「中国」の弱点は、この金融やと言うのはもうみんながわかってて、トランプさんはそのカードをちらつかせてたのに、バイデンは今やウォール街の言いなりで、ウイグル問題などの「人権」では厳しく対応してるように見えるけれど、金融でのカードは切りそうにない、という状況のようです。

 はい、今もまだ日本は蚊帳の外、というわけやんか。ただ利用されてるだけ、アメリカのATMやったというのは、ホンマの話でした、というわけです。もういよいよ日本は自立せんと、ヤバい局面なんとちゃうか?何も銃やミサイルを向けられんでも、日本は既にボロボロに負けてるやんか、アホちゃうか、と思いますね。

 これからどないしたらええんや?という話も、田村さんに限らず、三橋貴明さんやら藤井聡さんやらもずっと言うてはりますね。上の動画でも田村さんは、どうせ政府・自民党もヤバいと思て、ショボい補正予算とかを出して来るやろうけど、どうせそれも利権付きや。それやったら、消費税の減税一発でできるんや、という明快な話をしてはりました。

 とにかくできるだけ多くの日本人に、こういうホンマの話を知ってもらわなあきませんね。難しい話とちゃうんや。財政出動、公共投資、消費税減税(ゼロ、とか)。上のグラフを見てこれはヤバいと思わへんようやったら、もう日本の将来は、米中の属国、でしかあらへんねんで、と認識しましょう。

【文中リンク先URL】
https://www.sankei.com/article/20210814-SADPHNXZRJK67GW6PD4SNTBTV4/
https://www.youtube.com/watch?v=P3bx5aDAsss


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ナニワの激オコおばちゃん

コメント

  1. 匿名 より:

    海外債権、いまだと海外投資とも・・・いろんな名前の呼び方がありそうですが、私が思ってたことをまさに記事にしてくれてたので思わずコメント。
    国内投資が活発になり、海外に投資するより国内に投資した方がいい。っていう条件だけ作ってあげれば少子化とか市場規模とか関係なく国内経済は盛り上がるような気がしてなりません

  2. 八百万の神の自由 より:

     田村秀男さん、深田さんデモに参加した藤岡信勝さん(新しい歴史教科書をつくる会理事)等、
    自らの継続的努力によって築き上げて来た名誉を掛けてまで、厳しい時に支援してくれる人は、信頼できますね!
     特に保守論壇から外され、自民親台派に睨まれる事は、相当、怖いはず。
     にしても、自民親台派は自信が有るなら、何故、深田さんに直で説明しないのか?
     しかも検察の動きは、国民からしたら恐怖でしかない。
     こんな事だから、「高市さんが出た処で自民は無理!」となっちゃうのに。

     田村さんは、何年も前から同じ事、言ってましたね(スゴい)。
     冷戦後も日本はずっと振り回され利用されっ放し!
     安全保障を他国任せにして来たツケは、国民精神も蝕んで来たという事。

     しかし、激おこさんは、他の保守派が取り上げない難しいけど重要な話を、巧くまとめてくれて有難い(グラフも判り易い)!