台湾TSMCは不誠実。それでも半導体技術はまだ掘れるんか?技術を盗まれたらあかんで、京大。


 台湾TSMCの件は、まだまだようわかりませんね。先日の私の記事「台湾防衛の責任は、米国ではなく日本にある。よう考えたら当たり前。さっさと自衛隊を軍にせな。」で、深田萌絵さんのことに触れましたが、拙ブログの読者さんでも「気をつけた方が」と忠告してくれはる人もいます。有難うございます。

 別に彼女と商売をしてるわけではないので(笑)情報として何が正しいんかを知りたいと思てるだけです。そして深田さんは毎日、発信してはります。今日(11/15)は「蔡英文が庇う背乗りスパイが盗んだ技術と深田一千万円詐欺師疑惑!?【スパイファミリー#2】」ですね。台湾トップの蔡英文さんが、わざわざ日本のいち女性アナリストなんかのことについて、電話なんかしてくるわけないやろ、と言う人もいます。

 まあよろしいやんか、信じるも信じないも自分次第、と。私は深田さんの有料メルマガ『世界とITのヤバい話』を購読していますが、今日の記事で、TSMCの創業者モリス・チャン(張忠謀)氏が、アジア太平洋経済協力会議(APEC)2021の首脳会議で、何と蔡英文総統の代理として発言してた話を取り上げてはりました(TPP加盟めぐり中台が支持訴え APEC首脳会議)。

 この産経新聞の報道では、台湾がTPP加入を強く望んでいることしか書いてませんが、深田さんは台湾の新聞も見て、このモリス・チャン氏がけっこうエゲつない話をしてたことを教えてくれています。
張忠謀:自由市場…晶片荒解方
在APEC獨提晶片短缺議題 張忠謀:使用方低估需求所致
 自動翻訳でもけっこう読めますね。

 今の世界中の半導体のチップ不足は、実は世界で圧倒的なシェアを持つTSMCのせいなんとちゃうかと最近、だんだん疑われて来ている、という話です。そしてそれを気にしてモリス・チャン氏は、何とチップ不足の原因は「買っているお前らが悪くて、台湾ではない」と、今回のAPECで発言したそうです。

 さらに、暗にアメリカの対中関税制裁を批判するような意味の話をしたそうです(TSMC founder leverages Taiwan’s chipmaking prowess to lobby for CPTPP bid)。(※英語の翻訳は、DeepL翻訳が良いようです)。ふうん、やっぱりTSMCには、「不誠実」という言葉が似合うように思います。

 熊本ではついにソニーとTSMCが合弁で工場を建て、経産省はソニーに支援をするそうです。あーあ、これでソニーがダントツ得意やった「CMOSセンサー」の技術は、TSMCに盗られて行くんやろなあ。

 圧倒的なシェアのあった日の丸半導体が、ここまで落ちぶれたのは、いろんな要因はあるにしても、経産省にも重大な責任がありますね。今またそれを繰り返そうとしてるんやろか。いつもこの半導体の話は暗くなるので、明るい話もしましょう。

 ずっと前から知ってはいたのですが、私が入れて貰うてるメーリングリストで、面白いYouTube動画が紹介されていました。「グレートJAPANちゃんねる」で、「中国「日本は兵器開発中止しろ!」電磁レールガン開発で日本は開発を加速!アメリカは開発中止・・中国、ロシアの周辺国は電磁レールガン開発に反対を表明!」という動画です。アニメ風で、めっちゃわかりやすいです。

 レールガンというのは、電磁的な磁力で弾(タマ)を発射するもので、弾にとんでもないスピードが出るので、破壊力も、ものごっつい大きいわけですね。そんな技術開発で、日本は世界最先端なんやそうです。一方で何とアメリカは、上手いこと行かへんので開発は中止した、と。さらに中国、ロシアは日本に対して「兵器開発を中止しろ!」と言うてるとか。

 この「グレートJAPANちゃんねる」では他に、「日本の技術力に世界が驚愕した画期的半導体が誕生!京都大学初のベンチャー、酸化ガリウムの新技術とは?」という動画も一昨日(11/13)アップされてました。へえー、半導体もまだまだ掘れるところがいっぱいあるんや。もうとにかく頼むから、せっかく開発した技術を盗まれることだけはさせるなや、と言いたくなりますね。

【文中リンク先URL】
https://naniwakawaraban.jp/2021/11/12/%e5%8f%b0%e6%b9%be%e9%98%b2%e8%a1%9b%e3%81%ae%e8%b2%ac%e4%bb%bb%e3%81%af%e3%80%81%e7%b1%b3%e5%9b%bd%e3%81%a7%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%8f%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ab%e3%81%82%e3%82%8b%e3%80%82%e3%82%88/
https://www.youtube.com/watch?v=k-6Gr3L_W2Y
https://foomii.com/00186
https://www.sankei.com/article/20211113-6B3NTSYHSVKZDBNJ4SQ65XYJDA/
https://udn.com/news/story/7238/5889074?from=udn-catelistnews_ch2
https://udn.com/news/story/7240/5887948?from=udn-catelistnews_ch2
https://www.taiwannews.com.tw/en/news/4343924
https://www.youtube.com/watch?v=QNwO6WLQT1M
https://www.youtube.com/watch?v=Ak0klX8K0YU


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コメント

  1. あのなのな より:

     たびたびお邪魔して恐縮です。

     蚊取り線香とスプレー缶でシュー、とは多少違うもののようです。

     EMP とレールガン、問題は電源のようですね。

     こら、国内のアッタマ良い奴、がんばれ。

         おら、退散。

                      

  2. ナポレオン・ソロ より:

    ソロです。
    >>半導体技術の流出とTSMC
    私も,TSMCはシナの影響下にある可能性が高いので、付き合うべきではないと思います、すると、半導体部門で日本と台湾が一転ライバルになるわけですが、それはそんなに不味い事だろうか? という疑問ですね。

    自動車用の半導体なら、ルネサスや旭化成が復活すれば住むことですしから。敢えて泥棒シナを家に態々招き入れるような真似をする必要はないと、思いますがね。

    経済産業省もsonyも慣性的思考から抜け出せていない。つまり。未だシナだ上昇トレンドの条件下にあると思っているのだろう。詰まり、いまだにDS とシナが組んでいると思っている。

    然し、これは危険でしょうね、DSは基本金融集団で、投資で金儲けにしていっりもですから,まともなそうな話でも不確定要素が多い話の裏には陰謀が潜んでいると、考えるべきです。

    何より、トランプ・DIAチ-ムを敵に回してはいけないですね。

  3. 定年豚爺 より:

    CCPと台湾、こいつらは狸豚と狸猿の田舎芝居を演じている気がしなくもないがな。考えすぎか?

  4. 波那 より:

    レールガンの情報を有難う御座いました。アメリカが開発をやめたのは知っていましたが、日本ではその後どうなっているのかと思ってました。レールガンはミサイル発射と違って連射が出来ます。複数のミサイルを撃ち落とすが可能で、ミサイル一発の価格に比べたら格段に安価な未来兵器です。

    先日、小坪ブログのコメント欄にも深田さん派と思しき人が現れてました。その時の返信をそのままですが、コピペします。

    台湾、台湾とまるで全てはTSMCのせいと敵視している方が居るのは知っていますけど、日米半導体協定で、アメリカに圧力をかけられなければ、中韓台が進出して来る事もなかったし、日本の半導体が駄目になる事もなかったと思われます。その点に関しては如何、思われているのでしょうか?

    メモリ半導体デバイスの方は日本メーカーが価格競争で儲からなくてどこもやらなくなったのもありますし、今不足しているのは、ロジック半導体デバイスの方であって、それはTSMCが世界シェア6割を握っているのもあります。正社員が多くて人件費がかかり過ぎ、国際競争力が無くなったというのもありましたし、それに資本勝負なのに日本では投資を絞った事、半導体は投資が全てなのに売り上げ減ったときに投資を減らしたという要因もありましたね。

    台湾2位のファウンドリUMCは20年前から日本に進出しているようですが、こちらの方は話題にされていませんけどね。

    トランプ政権は現在最先端の5nmの工場を米国に誘致したようですが、熊本のは20nmだそうです。今、世界的に半導体不足が深刻で国内の半導体不足による自動車の減産や稼働停止問題が長期化していますので、自動車メーカーなどは日本国内に大規模な半導体工場が設けられることで、半導体の安定調達が出来るようになりますし、中国問題がある限り必要なリスク分散ですね。
    …………………
    こちらに日の丸半導体凋落ぶりの主要因を経済産業省が非常に分かりやすく表にして説明していますので御覧下さい。pdfなのでurl の出し方が分かりません。先ず
     ↓
    20210603008-4.pdf でググられると一番上に下記の見出しが出ます。下のはグーグルレンズコピペなので分かりにくいですが概要です。完全に日本側の失策による出遅れであってTSMCの企みのせいではないのが分かります。論点が違うと言われれば、それまでですけど。

    半導体戦略(概略) – 経済産業省

    (参考)日の丸半導体凋落の主要因

     日米貿易摩擦による

    メモリ敗戦

     1980年代、世界を席巻した日の丸
    半導体メーカーは、日米半導体協定
    による貿易規制が強まる中で衰退

     その後、1990年代、半導体の中心
    が、メモリ(DRAM)から、ロジック
    (CPU)へと変わる潮流をとらえら
    れず

     1990年代後半以降、ロジックの
    設計・製造が垂直統合型から、
    オープンなアーキテクチャ(ARM)を
    用いたファブレス企業/ファウンダ
    リ企業の水平分離型の新潮流へ

     しかしながら、日の丸半導体メーカ
    は電機・情報通信機器の親会社
    が競争力を失う中で、半導体製造
    部門の切り出し・統合が難航。

     設計と製造の水平
    分離の失敗

     デジタル産業化の
    遅れ

     21世紀に入り、PC、インターネット、
    スマホ、データセンタの普及など、
    世界的にデジタル市場が進展する
    中で、国内のデジタル投資が遅れ、
    半導体の顧客となる国内デジタル
    市場が低迷

     必要な半導体の国内設計体制を
    整えられず、現状、先端半導体は
    海外からの輸入に依存

     国内企業の投資縮小と
    韓台中の国家的企業育成

     バブル経済崩壊後の平成の長期不況により
    将来に向けた思い切った投資ができず、
    国内企業のビジネスが縮小。

     一方で、韓国・台湾・中国は、研究開発のみ
    ならず、大規模な補助金・減税等で長期に
    亘って国内企業の設備投資・支援して育成し
    てきた。

     日の丸自前主義の陥穽

     1990年代後半以降、多額の研究開発・
    技術開発予算を投じてきたものの、日の丸
    自前主義に陥り、供給側(設計・製造・
    装置・素材)の担い手はもとより、
    需要側(デジタル産業)も含め世界と
    つながるオープンイノベーションのエコシステム
    (欧州Imec、米国Albany)や国際アライア
    ンスを築けず

  5. 五十爺 より:

    初めまして、最近興味持ちましていろいろ拝見して面白いなと思っている程度の者です。
    波那氏の書き込まれた内容の事は深田氏も動画の中で言っていますよ、独自の経験、体験を基にした裏読み意見も述べていますので浅学にもならない頭の私でも上記の反論というか別の切り口で伝えようとしているように感じて面白いです。
    もしご覧になっていませんでしたら見てみるのも一興ではないかと、ご覧になっているのでしたらすみません。。
    『完全に日本側の失策による出遅れであってTSMCの企みのせいではないのが分かります。』
    ここの件も深田氏なりの意見は動画内で述べられています、かなり以前の動画から言っていますね、そして最新のCMOSセンサー技術の行く末なども面白い意見が述べられています。
    『ファウンドリUMC』の話は深田氏の動画内では述べられていませんので比べられませんが気になりますね。
    駄文失礼いたしました。

    • 波那 より:

      はじめまして。

      いえいえ、駄文なんて、とんでもないです。お気遣いを感謝します。