一触即発のウクライナ、キツネとタヌキの化かし合いも始まって、スパイ天国の日本は大丈夫なんか?


 世界中が北京オリンピックにくぎ付けになっている間に、色んなことが進んでいそうです。それでも今日(2/10)は、男子フィギュアで羽生結弦選手が果敢に4回転半に挑戦し、完全着地には失敗したけれど、世界初跳躍の記録が残り4位に終わった、と。それでも日本は銀、銅、大したもんですね。

 今世界で進んでいる色んなこと、の一つはウクライナですね。今日(2/10)の「宮崎正弘の国際情勢解題」のタイトルは「ロシア強襲艦が十一隻、黒海のオデッサ沖へ」。もう準備万端やな。そしてさらに

 キエフ(ウクライナの首都)に至近距離はベラルーシ。
数万規模のロシア軍が到着し、積雪90センチの節減でベラルーシ軍と2月10日から「軍事訓練」に入る。
ベラルーシの空軍基地はフル稼働、兵員ならびに兵器が空輸された。戦車、装甲車は陸続と鉄道輸送された。ベラルーシにはS400ミサイルが配備され、NATOのミサイル攻撃に構える。

 「まさに一触即発」なんやとか。そして日本随一のロシアウォッチャー、北野幸伯さんがダイレクト出版から出してはるメルマガ、「パワーゲーム」で、プーチンの足元が揺らいでるという衝撃の話がありました。

「全ロシア将校協会」という団体があります。
要するに将校を束ねる団体ですね。
その団体が、プーチンへの「公開書簡」を公開し、
「プーチン辞任」を要求したのです。

 ちゃんと出典(ソース)も書いてくれてはります(Обращение Общероссийского офицерского собрания к президенту и гражданам Российской Федерации:全ロシア将校会議から大統領およびロシア連邦国民へのあいさつ)。

「全ロシア将校協会」という団体があります。
要するに将校を束ねる団体ですね。
その団体が、プーチンへの「公開書簡」を公開し、
「プーチン辞任」を要求したのです。
この協会のイヴァショフ会長は、元上級大将。
少し前まで、「親プーチン」と思われていて、
しばしば(プーチンの悪口禁止の)国営テレビにも
出演していました。
では、彼と全ロシア将校協会は、
なぜ反プーチンに転じたのでしょうか?
理由は、ロシアが
ウクライナ侵攻の準備を進めていること。
要するに全ロシア将校協会は、
ウクライナとの戦争に反対なのです。

 北野さんは簡単に説明してくれてはりますが、つまりは今、NATOと戦争をしたっていずれ負けるから、やめとけ、という話です。北野さんは

私は、プーチンについて、
「優秀な【 戦術家 】だが、
【 戦略家 】ではない。
だから勝てば勝つほど苦しくなる」
と常々いっています。

 つまり、プーチンはこれまで、チェチェン戦争、ジョージア戦争、シリア内戦への介入、ISとの戦い、ウクライナ内戦への介入などで、ことごとく勝利してきた、と。そして2014年3月にはクリミアを無血でウクライナから奪い、ロシアの英雄になった、と。

 ところがその後のロシアは経済制裁によってガタガタになってるわけですね。つまり戦術的には勝利したけれど、戦略的には敗北してるんやというわけです。

 今日(2/10)の産経新聞では、日本在住のウクライナ人国際政治学者、グレンコ・アンドリー氏へのインタビュー記事が出ていました。「これまでとは危機のレベル違う」と。グレンコさんはウクライナはNATOに入るべき、という立場のようです。

 戦争を始めて儲けようとする奴らがあちこちにおることは間違いないのですが、グレンコさんはウクライナ人ですから、国を守って欲しいと考えてはりますね。

「日本は米国と足並みをそろえ、国際社会の一員として『価値観外交』を推進すべきだ。貿易や商売ではなく、人権や国家主権、国際的正義にのっとって行動してほしい」

 グレンコさんは真っ直ぐな人やと思いますが、「国際的正義」って、、、と思いますね。そしてウソ情報もいっぱいばら撒かれます。もう一週間前のニュースですね(ロシア、侵攻の口実へ動画捏造か 米「情報を入手」)。

【ワシントン=坂口幸裕】米国務省のプライス報道官は3日の記者会見で、ロシアがウクライナに再侵攻する口実をでっち上げるための動画をつくっているとの情報を入手したと明らかにした。「ロシアの情報機関が捏造(ねつぞう)したものだ」と非難した。米政府は侵攻を正当化するための準備の一環とみて警戒を強めている。

 例によって「キツネとタヌキの化かし合い」が始まっているんでしょうか。あっ。この記事のコメント欄に何とウソのニュースの池上彰くんがコメントしてました。毒にも薬にもならへんけど、コピペしてあげましょう。

アメリカ側の発表に対し、ロシア政府は「でっち上げの虚偽情報だ」と否定するはずです。その一方で、いまごろロシア国内では、極秘のプロジェクトがどうしてアメリカ側に漏れたのか、情報源探しにやっきとなっていることでしょう。こうした発表は、ロシア国内にあるアメリカの情報源が突き止められてしまうリスクを負っていますが、なんとしてもロシアの侵略を防ぐための決断でしょう。もちろんアメリカの情報機関による欺瞞作戦である可能性も排除できないのですが。

 まあ、たしかにそう言うことですね。それにしても、諜報機関もあらへん、スパイ防止法もあらへんこの日本、さらにお人好しでお間抜けな岸田内閣、もう心配しかありませんね。

【文中リンク先URL】
https://www.mag2.com/m/0001689840
http://ooc.su/news/obrashhenie_obshherossijskogo_oficerskogo_sobranija_k_prezidentu_i_grazhdanam_rossijskoj_federacii/2022-01-31-79?fbclid=IwAR2PimuTHdfkV3OegwLuOajfjYsbBxmiTWOriThAgNJF-R4rh-NY15DJSLY
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN03FUA0T00C22A2000000/


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ナニワの激オコおばちゃん

コメント

  1. ナポレオン・ソロ より:

    ソロです。
    >>ウクライナ危機の落とし処
    今の時点では、プーチン側の情報収集力が勝っていて、NATO側のウクライナの節操のない功利主義に嫌気したドイツを始めとする主要国間の足並みの乱れが、流れを一方的なものにしている。

    確かに戦術的にも、結集勢力の部分的入れ替えを軍事演習的に行って、極限の寒さの中の兵士のモチベーションのを維持させる工夫がみられるし、五輪開催期間を狙った何時ものタイミングで、マスコミの関心をそらしたのは、マスコミに対す恵右に正面作戦は功を奏している。

    これに対し米国の現実的な執権組織であるNSCのプライス報道官は記者会見のやり取りで、失敗したFake・videoの話を使って、逆に米国内部のロシアの情報源の探りネタにしている、この辺りは当に狐と狸の「化し合い」で、会見の質問側の記者もCIAの一員である事を示している。

    こういう水面下のやりとりは日本でも、否、スパイ防止法がないスパイ天国と思われている日本だからこそ、もっと深い次元で丁々発止が行われていると考えるべきです。 日本の諜報戦は2千年前の倭国大乱に端緒があり、様々な事象が歴史の闇に沈んでいますね。

    それはさて置き、この後のウクライナの帰属をめぐるロシア、NATO各国の動きを読んで落とし処を探ってみたい、先ず国境線の軍の駐留は、ロシア内部の軍関係者からの心配の声は、主に資金面に関するものだろう、シナから仕入れた軍資金の金塊がどれ程あるのか分らない。

    この重大な要素が欠落しているので、誰もロシア軍の「燃料源」について、触れたがらないのだろうが「魚心あれば水心あり」の譬え通り、ロアの金塊と地下資源に群がる闇勢力は幾らでもいるだろ

    繊細さを感じる用意周到さのプーチンが打った乾坤一擲のミッシンですから、自分の足元云々を疎かにしているなんて観測が甘い、この問題で目立つのはウクライナ側のNATO任せの態度こそ責められるべきだから、クライナ次第でロシア軍の駐留が次第に占領に近づいて行くと思う

    親シナ政権を抱える日本には切れるカードは少のないので、取り敢えず慌てず騒がず、北京五輪が終わるのをまつべきです。

  2. 夢のメトロ より:

    ロシアの言い分が分かります。
    「ロシアの論理」で読み解くウクライナ危機【豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】(2022年2月9日)https://www.youtube.com/watch?v=9j_-bJnp3Z8&t=6s

    旧ソ連軍の残虐行為は、ナチス仕込みかもしれませんね。

  3. あのなのな より:

     豊島さんのさすが東スポ、ん、テレ東拝見。

    意味深としても、夢のなんとかさん、かましていきますねぇ。

    語網党員の方ですか、ひと食う伝統大陸がそばにありますよ。
    ちなみにアメリカ南北戦争でも、60万人以上なくなったとも。
    おおくは白人でしょうか。 すさまじいですね。

    誰かみたいに、即、頭のなかで地球儀回す、、できませんな。

  4. あのなのな より:

     あ、近似する努力とは認めなあかんな。

           よけい、いやみや。

    うっかり読まされるもんの身にもなってみいや、、
           との言い分はあります。    

    きた*さーん、詳しいことは知ってるはずなのにぃ。
    このまま引き下がったら、解体、石油やさんの分捕り合戦に
    になりかね、、あなたがたたっぷりお持ち、こちら、ない。 

  5. stopchina より:

    プーチン大統領がこの時期を選んだ理由は、主として天候にあると思います。米国側は、ウクライナの土地が凍結のピークに達する2月15日から3月末までに武力侵攻がある可能性が高いと見ているようです。凍結により、戦車などが道なき道を走り回るのに好適な環境になります。

    バイデンは武力侵攻すれば経済制裁を強化すると脅していますが、あまり効果はないと思われます。理由は、ロシアの主要輸出品である原油が高値であること、中国との経済関係が強化されていること、ロシアのドル離れが進んでいること、などです。
    クリミア侵攻後にロシア経済が落ち込みましたが、これは経済制裁が効いたというより、原油価格が下落した影響のほうが大きと思われます。

    武力侵攻の規模ですが、多分フルスケールになると思います。ウクライナ全土がロシアに占領され、親EU派が放逐されると予想します。西側にとって、もともとウクライナはソ連の一部でしたから、取り返されただけのことであり、人道的な問題を除けば、利害関係は大きくありません。ロシアとの全面戦争、すなわち第三次世界大戦、に持ち込む理由がありません。

    そういうわけで、ウクライナは親ロシアになり、一件落着になると予想します。
    我が国としては、遠くの出来事ですから、静観を決め込めばいいでしょう。

    なお、見落としてはならないのは、一連の出来事により、ますますロシアを中国側に追いやったことです。バイデンの重大な戦略的失敗ということになります。