いつ襲うかわからん南海トラフ、首都直下、富士山噴火。シナとロシアも同じやで。最大限の備えを。

 先週の土曜日26日に「京都大学レジリエンス・フェスティバル2022」のシンポジウムを聞きに行ったことは書きましたし、報告もするつもりでしたが、いまだにアーカイブがアップされていません。このシンポジウムのセッションは4つあって、
1「外交・安保レジリエンス」伊藤貫・桒原響子
2「自然災害レジリエンス」鎌田浩毅・清野純史・大西正光
3「パンデミック・レジリエンス」宮沢孝幸・高野裕久
4「経済レジリエンス」柴山桂太・森永康平
私はこの2番目のみ、聞きました。ところが3番目の宮沢孝幸先生の動画がとんでもなくバズったようで、「切り取り」動画の専用のアカウントまで登場しました(「雑多切り抜き情報」)。コロナワクチンのインチキ、厚労省のインチキに言及してた宮沢先生の部分ですね。

 YouTubeライブでやってた動画では、司会の藤井聡さんが「あ、その部分は後で編集で消しますね」と言うてたぐらいに、削除されることが明らかに想定されるほどの衝撃の発言のオンパレードでした。藤井さんも一応、京大の国家公務員?になるわけやから、慎重にしてはるんやと思いますね。

 せやけど、毎日のように書いてますが、ツイッターが「正常化」して来て、ユーチューブを傘下に置くグーグルも、ちょっとは変わって来てるんかも知れません。話は戻りますが、私が聞いた「自然災害レジリエンス」の話は、最近よく言われる、首都直下型地震、南海トラフ地震と、富士山の噴火が同時に、またはすぐ近くに起こってしまう可能性もあるんやで、という話でした。

 ちょうどこのシンポジウムの登壇者の京大名誉教授・鎌田浩毅(かまたひろき)さんの記事がネットにありました(首都直下・南海トラフ・富士山噴火に備える)。実は現代の科学では地震の正確な予知はでけへん、それを前提に「防災」ではなく「減災」、いかに被害を減らすか、の視点で備えをせなあかん、という話でした。

 被害の想定もピンキリにはなりますが、最大で何十兆、何百兆円という、とてつもない金額になってしまうわけですね。そしたら今、数兆円もあればできるいろんな対策を、もう今のうちからさっさとやっておけば、何万、何十万という死者を出さずに済むわけですね。

 うーむ。これを書いてる自分自身でも、いつ起こるかわからへんことに対して、今すぐ準備せえ!と言い切るのはめっちゃ難しいなあ、と思ってしまいますね。そしたらこのシンポジウムでも鎌田先生は、記事と同じ内容の話をしてくれてはりました。

 歴史を振り返ると「大地変動の時代」は社会が大きく動いた時代でもあります。たとえば、幕末期には安政南海地震(1854年)や安政江戸地震(1855年)が起き、1858年にはコレラが江戸市中で3万人の死者を出すほど大流行しました。その一方、幕末に松下村塾(しょうかそんじゅく)で学んだ20歳代の若者たちが、幕府の崩壊を上手にソフトランディングさせて明治維新を実現しました。
 次に南海トラフでは昭和東南海地震(1944年)と昭和南海地震(1946年)が起きました。混乱期に活躍したのが松下幸之助や本田宗一郎や盛田昭夫といった若者たちで、終戦後に技術・貿易立国の基礎を築いたのです。

 なるほどー。「大地変動の時代」は、「社会が大きく動いた時代」やというわけですね。そして鎌田さんは「2030年代に起きる南海トラフ巨大地震の後には、同様に若者たちが新生日本を蘇生させてくれると私は期待しています。」と書いてはります。さすが、時間のスケール感が違いますね。

 そしたら今日(11/30)の産経新聞の「正論」に、元内閣官房副長官補同志社大特別客員教授・兼原信克さんが、「基盤的防衛力構想の呪縛を解く」と寄稿してはりました。この「基盤的防衛力構想」というのは、昭和51(1976)年に三木武夫内閣で閣議決定した、初めての防衛大綱の中で言われたことなんやそうです。これの根本的な欠陥は、「敵国を想定しない」ということやったそうです。

それ以降、日本の防衛思想の中で、脅威はどういう勢力であり、日本はどういうシナリオで、どういう防衛装備を備えて、どう戦うのかという戦略的思考が壊死(えし)した。

 そこに戦略的思考を復活させたんが、何と、安倍ちゃんやったそうです。

 第2次安倍晋三内閣では国防の基本方針を廃して国家安全保障戦略を策定した。国際情勢を俯瞰(ふかん)して敵味方を分け、紛争のシナリオを予想し、日本がとるべき国家方針を記したのである。そして防衛大綱を2度改定した。そこには基盤的防衛力構想からの決別がくっきりと見て取れる。中国の台頭、北朝鮮の核武装、加速度的に進む軍事技術に、日本はどう対応するのかという思想が透けて見える。

 ちょうど今、この年末に出される予定の防衛(安保)3文書(「国家安全保障戦略」「防衛計画の大綱(防衛大綱)」「中期防衛力整備計画(中期防)」)の最後の詰めが行われているようです。兼原さんは

 台湾戦争は、北海道で米軍来援まで数カ月頑張るという話では全くない。米軍と共に数年強大な中国軍と戦うかもしれないのだ。GDP2%の防衛費でも足りないかもしれない。財源が大きな問題となるが、新型コロナ対策に80兆円ばらまいた政府である。国家のプライオリティ(優先順)はどこにあるのか国民にしっかり問うて、年末の安保3文書では、飛躍的な防衛力の充実を実現してほしい。

として記事を締めくくってはります。そうや、コロナには結局80兆円使うたんや。(そのうちのかなりの部分がファイザーやモデルナに行ったと思うとハラ立つけど。)国会では「反撃力」でゴチャゴチャやってたけど、

反撃力だけではない。サイバー防衛、宇宙戦、電磁波戦といった最先端分野から伝統的な弾薬、部品、掩体(えんたい)、指揮通信機能の堅牢(けんろう)化、戦時医療、国民保護、シェルター設置といった後方面までやらねばならないことは山ほどある。

 これにしても、シナ軍やロシア軍がホンマに攻めて来るんかどうかはわからんわけで、それでも国家は、考えられるあらゆる想定をして、「最大限」の備えをせなあかんわけですね。三木内閣時代に始まった「必要最小限度の防衛力」は、まっっったく意味があらへん、というわけです。

 いつ襲ってくるかわからんキ○ガイ諸外国(主にシナとロシア)と、地震・火山噴火という大災害に、どうか「最大限」の備えをしてほしいもんですね。

【文中リンク先URL】
https://www.youtube.com/watch?v=BM1L7XqdK7w
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210915/se1/00m/020/003000d
https://www.sankei.com/article/20221130-7VSKCGC7LZIOFL4KRYSRE45T7A/


人気ブログランキング

 ↑ 戦争にも災害にも、最大限の備えをせなあかん、と思う人はポチっとお願いします。

ツイッターもよろしく

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 38a91d948e4d6a1f1b4479fbc97c6dd9.jpg

【ナニワの激オコおばちゃん】

コメント

  1. 波那 より:

     その「反撃力」の件なんですけどね、政府がトマホーク買うことにしたのは御存知でしょうけど、やっと防衛に金かける気になってくれたかヤレヤレだわ…と思ってたらトマホーク500発買うんですって。前にイギリスが買った時は65発ほどだったのに500発が我が国の防衛の為に多いのか少ないのか知らんけど、いきなり500発ですかと笑ってしまった。でも配備が26年頃らしいので直ぐではないらしい。抑止力になるかどうか早く見たいですね。
     アメリカはずうっとトマホーク売ってくれなかったんですよ。売ってもいいと思わせたのは、やはり安倍政権の最高の功績、安保法制を成立させたからです。

    ◆トマホーク= 米国の主力精密誘導型巡航ミサイル。射程は1250キロ・メートル以上で、全地球測位システム(GPS)衛星の位置情報を活用し、目標をピンポイントで攻撃できる。最近では2017年、18年のシリアへの攻撃などで使用された。

    ∇政府、トマホーク購入へ米と調整 反撃能力に活用、最大500発
    2022年11月30日15時42分

    米艦から発射される巡航ミサイル「トマホーク」=2010年9月、カリフォルニア州沖(AFP時事)

     政府は、米国製の巡航ミサイル「トマホーク」を2027年度までに最大500発を購入する方向で、米側と調整に入った。政府関係者が30日、明らかにした。政府は年末までに見直す安全保障関連3文書に、敵のミサイル基地などを攻撃する「反撃能力」(敵基地攻撃能力)の保有明記を目指しており、トマホークの活用を想定する。

    外国製ミサイル購入検討を 防衛力有識者会議の要旨公表

    以下は、
    https://www.jiji.com/jc/article?k=2022113000803&g=pol#amp_tf=%251%24s%20%E3%82%88%E3%82%8A&aoh=16698083573035&referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com&ampshare=https%3A%2F%2Fwww.jiji.com%2Fjc%2Farticle%3Fk%3D2022113000803%26g%3Dpol

  2.  ナポレオン・ソロ  より:

    221201-2
    ソロです。
    >>災害は忘れた頃に起こる
    処が、日本では風物詩のように毎年欠かさずやってくる、だから、備えは常識になっている、なのに、殊、軍事的な防衛となると平和憲法とか日米安保とか言い訳や表に出ない財務省への圧力が邪魔して、肝心の予算が削られて有効な防衛力が中々揃わない。

    之を日本人の一存で決めてよいのなら、とっくに、5万トン級の強襲揚陸艦並みの準空母は出来ていて、今更反撃能力云々が論議の俎上に上がる事はない筈です。 空母を旗艦とする小型版の打撃艦隊を5つ位5年かけて作れば十分です。

  3. 八百万の神の自由 より:

    また、こうやって絶妙なすり替えの
    「DSだから諦めろ」論を刷り込むコメント。
    「~殊、軍事的な防衛となると平和憲法とか日米安保とか言い訳や表に出ない財務省への圧力が邪魔して、肝心の予算が削られ~」

     皆は気付いただろうか?
    11.21と11.28コメでも似た遣り取りをしたが、
    「表に出ない(DS)圧力」は当然、防衛、貿易、外交等にはかかる。
    しかしその他の財政支出(通貨発行権)全般“への”抑制圧力、増税、国民負担増は、
    【財務省自体】が主導してかけてる。

     何度言ってもこうやって「DSだから諦めろ」論にすり替え、標的を曖昧にし、国(国民)益を毀損させる意図、性根、目的は何処にあるんだろ? 
     DSのエージェントなのか?

     自民積極財政派 顧問が財務省の嘘、詐欺、洗脳を暴露
    https://youtu.be/drXP2j3QPRc

  4. 八百万の神の自由 より:

    訂正
     11.20.と11.28のコメント欄

    • ナポレオン・ソロ より:

      221202-2
      ソロです。
      >>先ず現状認識を糺すべきだと申し上げている
      勿論、所謂公式とされる認識は、マスコミが制定する仕組みになっているから、私独自の論題としてて挙げたに過ぎないのは。冒頭に断っている氏、市井のコメンターに過ぎない私の試みなので、ご意見を寄せていくのは、興味を持たれた方だけで宜しいのです。

      それが批判だらけで一体何を訊いているのかが意味不明な原因はあなたご自身が疑問点にさえ辿り着けていない事が原因で、その点では同様の私の「だから、現行認識を固めるべき」と言う立場を、何か陰謀論で誘導しているかの如き解釈しかできないのではありませんか?

      まぁ、それはあなたご自身の問題なので、私の知るところではありませんし、勝手に類推するのは失礼なので「判らなければ読み飛ばしてくれたら宜しい」と言っているのですがね。

      反感も批判も興味の一部ですから有賀値といえば有り難いのですが、別に私は自分の考えで世間を誘導しななんて大逸れた考えなどもっていませんし、誰の支持も頂いていないので、発言責任もそれ形でしかありません。 悪しからず。

      • ナポレオン・ソロ より:

        (続き)
        P/Cの都合で連続の書き込み時間が粗1時間なので、何回かに分けでコメントするしかない状態で有る事を言断っておきます。

        失礼ですが貴方の状態を類推するに、色んな情報に関心をお持ちなのは結構ですが、その情報を公開・拡散するだけで、肝心の貴方のお考えが何処にも明示されていませんよね,明らかなのは私への批判だけ、それも代案をお示しにされていない。

        此れでは、折角点けた議論の灯に水をぶっかけて消す様な話ではありませんか? 私はこうした討論の場では、代案がない批判だけの意見は,議論の建設的な方向を打ち消す役割しか果たさないので,間違っていると思います、そう言う意味で国会も同じですね。

        まぁ、国民の税金を使って世の中を暴力革命に誘導する戦術として用いている共産主義者は、真の国賊ですがね。

  5. 八百万の神の自由 より:

    あなた、事の重要性の理解と、それを解決する気、無いの?!
     要は無能で怠惰で勉強したく無いから、DSのせいにし論点ずらして、情報通ぶって何とか自己顕示欲を満たしたいだけだろ?!
    相変わらず、人様のコメ欄で主旨不明の中身無い長文。 何度も言うが、こちらの主旨は 11.20 最初の反論から以下の一点。
         11.20 コメ欄〖抜粋〗
       ーーーーーーーーーーー 
     ~ここにDSは関係ない(あっても従う筋合いない)。
    歴史上DSの大小遠近の介入など皆、解った上で10年以上議論を重ね、
    主要因を、財務省とその近辺、及びその信者 #ザイム真理教 徒(洗脳されてる事も知らず、よく調べもせず結果的に庇って御託を並べる信者) の責任と見極めただけ。 ~
       ーーーーーーーーーーー

     上記の根拠としたのが、何百と在る内の一つの、安倍さん生前動画や議連顧問動画。
    あなたの11月20, 28,30,日の記述では
    「 財務省へのDSの介入が在るから“諦めろ” 」「現状認識を糺すべき」の何の根拠(理由、証明)にも解決にもならない。
    今後コメするなら、国(国民)益を基準に論点ずらしせず、主旨簡潔に
    【「DSだから諦めろ」の根拠と解決法】 を明確に述べよ。

  6. 八百万の神の自由 より:

    #税は財源ではない
    #政府の赤字はみんなの黒字
    #ザイム真理教が日本を滅ぼす

    これで、視聴者少し増えるかな?

  7. うんざり より:

    議論したいのであれば、他人のブログのコメント欄ではなく、ご自分でブログを作るなりツイッター等でするなりすれば良いのに。