さあ、どうなるんやろか、ついに皇位継承に関して政府は「有識者会議」を作って来ました、と（皇位継承有識者会議、来週に初会合 官房長官「予断なく議論」）。そもそも前回、小泉内閣時の有識者会議で初めて「女性宮家」「女系天皇」などという、有り得へん言葉が出て来て、しかも「女性天皇」を認めるという報告を出したわけです。
ただ、前回と決定的に違う背景は、悠仁親王殿下がいらっしゃるということですね。この状態で「女性天皇」などを言い出したら、それこそ「不敬罪」もんやで。せやけど間違いなく宮内庁には、戦後、連綿と皇室破壊勢力がおるから、気い付けなあきませんね。
有識者会議のメンバーは、大橋真由美上智大教授▽清家篤前慶応義塾長▽冨田哲郎ＪＲ東日本会長▽女優の中江有里さん▽細谷雄一慶大教授▽宮崎緑千葉商科大教授－の６人。
この人たちのことはよう知りませんが、問題はこの「有識者」に対して、わざと間違うたことを教え込む「ヒヤリング」ですね。前回のヒヤリングでの「戦犯」は、高森明勅氏と、所功氏やったと思います。
まず「女系天皇」は天皇ですらありません。2680年、歴代の天皇は父をたどれば例外なく全員が神武天皇に繫がるのに「女系」では明らかに断絶します。そんなもん、天皇でも何でもあらへんということは、千偏でも万遍でも言うておきましょう。最近はだいぶ認識も広まったようで、ネットでは河野太郎くんが「女系容認」とわかって大騒ぎになりました。
「女性天皇」は、悠仁親王殿下がお生れになる前、愛子内親王殿下を天皇に、という意図を持って言われた話なので、今回は有り得ませんね。そして野田内閣の時に出て来たのが「女性宮家」です。皇族が減少する中で、皇室の公務負担を軽減するためにとか、もっともらしく言うてます。
幸か不幸か、例のKKさんの登場により、え？女性宮家の当主がKKさん？あのKKさんが皇族になるんか？と大騒ぎです。そこで皇統廃絶を企む奴らは今度は「皇女」制度なる面妖なことを言い始めました、と。皇女とはもともと「天皇の娘」の意味ですから、わざわざ新しく作るのもおかしな話です。
つまりは、何としてでも「旧宮家の皇籍復帰」の話だけは避けたい、と考えてるやつらがおる、ということですね。逆に言うと、解決策はそれだけでええんや、という話です。
そもそも、天皇、皇室をいずれは廃止したいと考えていたGHQが、まっっっったく何の根拠もなく皇室の財産を奪った上に、あからさまな圧力をかけて旧宮家を強制的に臣籍降下させたわけですね。もう「人権」も何もあらへん、酷い話です。それを元に戻すだけの話です。
そして実はもう一つ、ややこしい問題もあります。皇室典範も元に戻さなあきません。もともと皇室典範は「典憲」と言われるように、大日本帝国憲法と並び立つものやったわけですね。ところが今は、皇室典範は「法律」と同じで、国会でいかようにでも改変できることになっています。
めっちゃおかしな話ですね。たとえば戦国大名は、それぞれに家法を持っていたし、それは他人がどうこう口を挟めるもんやあらへん。その家法を奪い、天皇、皇室のどなたをも入れずに、勝手に国会でその内容を変えられるなどという、とんでもない失礼なことを、私ら日本国民は戦後ずっとして来たんやと、深く反省せなあかんと思います。
そしてまたたとえば、上で書いた河野太郎くんはブログ（皇統の議論）で、旧宮家は600年も前に分かれた伏見宮家にまで遡らなあかんから、縁が遠すぎると書いてます。これは悪質な印象操作です。事実は、伏見宮系は600年にわたってずっと縁戚であって、その間も多くの天皇（18代）も輩出して来たし、現在に至るも昭和天皇が作られた「菊栄親睦会」があって、天皇とのお付き合いは連綿と続いてるわけですね。
皇統が絶えると、日本が日本でなくなります。尖閣を守ることも大事やし、皇統を守ることも大事ですね。日本の国内におる、日本を壊す勢力にも十分注意を払うて、そんな奴らが変な動きをさせんように、しっかり声を上げて行きましょう。
【文中リンク先URL】
https://www.sankei.com/politics/news/210316/plt2103160005-n1.html
https://www.taro.org/2020/08/%E7%9A%87%E7%B5%B1%E3%81%AE%E8%AD%B0%E8%AB%96.php
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