拘束された邦人を見捨てた亀井啓次領事部長。外務省は日本人を守る気がない?早う帰国せな危ない。

 前にもこの本について触れました(行方不明の高橋洋一氏が香港で中国公安に逮捕。拉致されたか。てなニュースも今後有り得るんやで。)。この本の著者、鈴木英司(すずきひでじ)さんが山田宏・参議院議員とYouTube動画に出演してはったことを書きました。

【Part1】スパイ容疑で中国に2279日も拘束。衝撃の真実とは!?
【Part2】スパイ容疑?で中国に拘束? / 日本政府は何をしてくれたのか?

 2本で45分ほどなのでサラっとしか話せてはりませんが、読みましたよ、この本。もちろんここでもとても全部は紹介できませんが、ビックリの話を確認することにしましょう。この鈴木さん、拘束前の画像はこれです(黒色中国 @bci_)。

 支那に拘束された6年間で、96キロから68キロに痩せはったそうです。いやあ、よう死なへんかったもんや、という話ですね。鈴木さんは学生の頃から「中国」が大好きで、大学卒業後、全農林労働組合中央本部書記局に入った、と。まあサヨクの労組の専従職員、ということでしょう。あ、すみません、私はそちら方面はよう知りません。

 組織的には当時の社会党とはガッツリと繋がっていて、1990年当時には社会党の竹内猛衆議院議員の秘書もやっていた、と。1997年には北京外国語大学・日本語学部の外国人教員となり、5年間、複数の大学で教えたんやそうです。もちろん中国語もペラペラ、と。

 2010年には日中青年交流協会を設立したとか。もう、「日中友好」の日本での第一人者、ですね。先日、ついに失脚はしましたが、次期首相かと言われていた胡春華氏とも、若い頃から何度か言葉も交わしたことがあるほどやったとか。

 もう「中国」と「中国人」が大好きという、心の底からの親中ですね。そんな人を「スパイ」容疑で逮捕して、インチキな裁判で罪を着せて6年間投獄するという、とんでもないことをしたわけですね。悲惨と言えば悲惨な人生かも知れませんが、これこそが支那の本質なんやということなんとちゃいますか、と言いたいですね。

 そんな「中国大好き」な鈴木さんが何で「中国」に逮捕されなあかんのや?という疑問は、自分でもちゃんと書いてはります。

 北京の日本大使館の人たち、特に政治部も私からいろいろ聞きたいと求めてきたりもした。大使館の交流は主に外交部が窓口になっており、中国共産党の外交を担う中連部とは、大使館はあまり交流がなかった。在北京の新聞記者たちも同様に中国外交の情報について私の意見を聞いてくる機会も増えていた。同時に、東京では中国大使館が私に協力してくれていた。
 日中双方の情報について理解を高めるとともに、私が中国側の主張に近い発言を日本でしていることが、中国側の私への協力がより強くなる要因だったのではないかと思っている。歴史認識問題、靖国神社への参拝問題、尖閣諸島の問題など、私は日本側の主張よりも、むしろ中国側の主張を日本の中で発言していた。
 日本の友人たちからは「鈴木さんは日本よりも中国の方が好きだ。鈴木さんの主張は中国側に偏っていて受け入れられない」などと批判されることも多々あった。そんな私が日本のスパイとして中国で拘束されようとは、まったくもっておかしな話である。(P.57)

 そうなんです。心の底から「中国が大好き」な日本人を、支那共産党はえらい目に遭わせてしもたんです。でも、それでもまだ鈴木さんは、今も「日本は中国に迷惑をかけた」と言うてはります。

日本はかつて侵略戦争をしかけ、中国の尊い人命、資産などに多大な犠牲を強いたという歴史的事実を決して忘れてはならない。今もってこれを否定する発言や行動が、政治家など国のリーダー層にもあるのは驚くべきことで、脱却することが必要だ。(P.184)

 うーん、あかんなあ。こんだけひどい目に遭うてるのにまだわからんか。もう典型的な「ええ人」ですね。言葉は失礼ですが典型的な「お人好し日本人」です。こういう人やからこそ、逆に狙われたんやろか。おい、日本人、気い付けよ、スパイなんかしたらえらい目に遭うんやぞ、みたいな。知らんけど。

 支那政府は、鈴木さんを拘束して5日後に日本の外務省に通報を入れたそうです。拘束は逮捕ではなく、拘束して調べてから逮捕、裁判、と進むんやそうです。なので、逮捕前に政治的圧力をかけてくれれば、早期に釈放される可能性もあったそうです。

 鈴木さんは「日中友好人士」としては既に有名人で、日本のマスコミとも結構親しい人がいたそうです。拘束されて最初の、大使館員との面会時に具体的に、大使館員に日本のマスコミ人に伝言をお願いしたのに、まったく伝わっていなかったそうです。そして

 2回目の大使館員との面会も、当日に突然告げられた。この時は、毎日新聞の高塚保さんに加えて、旧知の読売新聞、時事通信、NHKの3人の記者の名前を挙げて、伝言をお願いした。この時の亀井啓次良治部長の反応は納得がいかなかった。亀井氏は「鈴木さん、その3名への伝言は必要ないのではないですか」と言ったのだ。
 私が「なぜですか?」と問うと、「鈴木さん、これ以上、有名になりたいんですか?鈴木さんの名前は今や日本全国、誰でも知っていますよ。こういうことはする必要ないでしょう」と言う。私とすれば、少しでも拘束の事実を多くのメディアに伝えてほしいという思いだけだ。拘束の事実が知られれば知られるほど、中国は私を逮捕しづらくなるのではないかと考えたのだ。有名になりたいのかという言葉は、まったくズレた反応としか言いようがない。ひょっとすると単にやる気がないのか?拘束された人間がどういう気持ちでいるのか、亀井氏には分からないのだろうか。私は呆れて、「分かりました。これ以上、お願いしません」という言葉しか出てこなかった。私は、亀井氏のこの発言を一生忘れない。(P.159)

 ひえーー。外務省って、何のためにあるんや?こいつら、日本人の保護なんか、何も考えてへんのか?という、恐ろしい話ですね。ちなみにこの亀井啓次氏は、今は在広州日本国総領事に昇進?してはります(在広州日本国総領事館 総領事からの御挨拶)。

 鈴木さんは2022年10月に刑期を終えて帰国しはったんですが、帰国前に大使館に何度も、マスコミに連絡するように依頼していたにもかかわらず、取材はゼロやったそうです。後で確認したら、依頼した先の誰も連絡は聞いてへん、ということやったそうです。大使館、外務省って何やねん、ですね。

 鈴木さんによると、「中国」の外交は、外交部(日本で言う外務省)ではなく、中連部(中国共産党中央対外連絡部)が担っている、と。日本大使館の政治部は、外交部との関係はいいが、この中連部との往来はほとんどない、ということやそうです。

 また、拘束中の鈴木さんの、日本にいる家族との連絡は、外務省がやってたのが一時、法務省に移ったことがあったそうです。法務省は公安調査庁の上部組織だからなのか?とも考えた、と。ところがその連絡役は、後に外務省に戻った、と。

 この話は日本の公安調査庁にスパイがおって、「中国」側に情報が筒抜け、という報道がされていますね。いったい何があったんでしょうか。というより、もう既に、日本の外務省はどこもかしこも、支那にズブズブにされてるんかも知れません。

 「中国」にいる日本人のみなさん、もうとりあえず、早う帰国した方がええんとちゃいますか?


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コメント

  1. 日本男児 より:

    敗戦以来の日本愚民愚国政府の省庁のその殆どが、日本国家国民の主権・国益・安全・生命・財産・領土・領海・領空等を第一義的に死守すべき役割・使命・任務を果たして来なかった事例に枚挙に暇なしだ。しかし、中でも害務省は是迄に日本国家国民に仇名す特筆すべき存在だった。是迄、対米、対反日シナ共産党一党独裁国、対反日南北国、対反日露国等に対する害務省の害交は、無為無策、弱腰、鈍感、無能、後手後手、ご都合主義、事なかれ主義、問題先送り、優柔不断、省益先に在りて国益後に在り、穏便主義、八方美人癖、当たらず触らず、逃避癖、敵前逃亡、忖度、配慮主義、後は野と成れ山と成れの無責任放棄、待ちの政治、官僚主義、お役所仕事、自己保身、火中の栗を拾わず、傍観主義等々を率先垂範する害務省の害交だった。これが日本害務省の実態だ。過激派テロリストに拠る人質救出や犯人との交渉の責任放棄や日本領事館に助けを求めて来た亡命者や政治犯を目の前で見捨てる、シナ共産党の交渉相手を前にして忖度・配慮を思いっきり発揮して来たのも害務省なのです。日本国家国民が、スパイ容疑(理由は何でもでっち上げが可能な無法治・ならず者・無法者国には遺憾砲しか打てない情けなく軟弱且つ国家の体を為さざる省庁害務省だ。私は、先ずは敗戦後体制の癌及び謀反人・反逆者・スパイ・工作員・国賊・売国奴・朝敵・敵の回し者・内なる敵・奸雄・君側の奸達にこれ以上好き勝手は許せない。敗戦後日本愚民愚国の立て直しや再生・再興を果たす為には、先ずは日本害務省の解体から始めよ。