最近、イヤーな雰囲気が漂っています。大阪の「都構想」の話です。産経新聞はどうも基本的には維新寄りで、都構想に関しては積極的に報道しています。まあ反日国賊新聞の、朝日や毎日や東京中日なんかとはもちろん違うんですが、そもそも維新は共産党と敵対していて、「反朝日」がはっきりしているので、余計に産経は維新に取り入ろうとしてるように見受けられます。
今朝の産経新聞でも、着々と都構想が進んでるような見出しで、既成事実が固められて行きそうな雰囲気です(都構想基本方針を可決 維新、支持拡大へ活動本格化)。
大阪市を廃止し、特別区に再編する大阪都構想の法定協議会で26日、制度案(協定書)の基本方針について採決が行われ、最大会派の大阪維新の会(代表・松井一郎大阪市長)と公明党の賛成多数により可決された。令和7(2025)年元日に4つの特別区に移行する内容で、賛否を問う住民投票は来年11月上旬に実施される見込み。維新は都構想の支持拡大に向け、年明けから活動を本格化させる。
私の本籍は大阪市です。大阪市立○○小学校、大阪市立○○中学校を卒業しました。その「大阪市立」が無くなるんか?やめてほしいわ。絶対許さへんで。輝かしい「大阪市」の歴史と伝統を、なんで無くさなあかんねんな。維新はやっぱり歴史とか伝統とかにはあんまり興味が無さそうやからな。そもそも4年前の住民投票で、いったん否決されたんやで、このインチキ「都構想」は。
当時は公明党も反対やったのに、4月の府・市ダブル選と統一地方選で、維新が大勝したことで公明党が寝返ったんですね。これまで開催でけへんかった「法定協議会」が、公明党の賛同によって開かれるようになったということですね。解体した大阪市は4つの特別区にするんや、と発表されてますが、なんでわざわざそんなことをするんかという議論がすっ飛んでいます。
しかも前回の住民投票時には、維新はグラフの数字をごまかしたりとかのインチキなチラシを作ったり、言論弾圧なんかもして、無理やり通そうとしてましたね。ホンマに市民、府民のためになる話やったら、堂々とやったらええやんか、という話ですね。そんな怪しい話がいっぱいありました。
一応今日の産経新聞でも、「両論併記」のつもりでしょうが、書いてます。
反対派の自民党は「財源、職員数、防災・危機管理などさまざまな面で住民サービスが低下する副作用・リスクがある」と訴えた。共産党も「都構想は大阪市を廃止し、市の持つ財源・権限を取り上げるものにほかならない」と批判した。
公明党は賛成に回る条件として、コストをかけへんように、とか要求したそうです。そしたら新しい案では、今の中之島の庁舎(現大阪市役所)の中に、他の区の部署も同居することになってるそうです。もう無茶苦茶ですね。そらそうや。何が何でも大阪市の徴税権をなくしてしもて、大阪府に一元化して再配分しようとしてるだけやからね。
そもそも政令指定都市という、徴税権付きのものごっつい有利な地位を放棄して、なんでわざわざちっぽけな権限しかない特別区に分割せなあかんねんな?という話です。前回のときに詭弁を弄して経済効果をうたおうとしたけれど、何も根拠がないことがバレて、「経済効果」でやるわけではない、みたいに撤回したこともありました。
そしたら夜のニュースで、維新のトップと菅官房長官が今夜、会食するという話が出てました。前回、維新と距離を置くために安倍ちゃんは外したそうですが、今回は同席した模様、とか。憲法改正のためには維新も取り込んどかなあかん、ということでしょうか。またもや自民党大阪府連の立場がややこしくなりますね。
目先の利益だけで動くとロクなことはないんやで。今大事なんは「国益」や。利権あさりの政治家はもういらんわ。
ツイッターもよろしく
コメント