岸田くん「直轄のハイレベル協議」でダマされたらあかんで。詐欺ばっかりやって来た人たちなんや。

　西岡力さん、ありがとうございます。今の今、私ら日本国民みんなが知らなあかん話がいっぱい書かれています。一気に読ませて貰いました。本書の最後の部分で紹介されている曽我ひとみさんの言葉は、何度読んでも泣いてしまいます。

　あ、若い人たちにはもう知らん人もいるんかも知れませんね。曽我ひとみさんは、平成14（2002）年9月の小泉純一郎首相の訪朝後の10月15日、日本に戻ってきた拉致被害者5人のうちのお一人ですね。今は故郷の佐渡島に住んではります。

　曽我ひとみさんが「いつも夜になると月や星を見る。その月や星は日本でも見えているはずだ。いつになったら日本から助けが来るのだろうかとずっと思っていました」と言っていた。曽我ひとみさんが帰ってきてから２０年、めぐみさんも恵子さんも、修一さんも八重子さんも、同じ月や星を見ているはずだ。まだ認定されていない被害者の人たちも見ている。
　お父さん、お母さん、日本政府は北朝鮮が「死んだ」と言ったことを信じているから助けに来ないのだろうか。私の名前はまだ出ていない。私が北朝鮮にいるということさえも親兄弟に知らせることが出来ずに私は死んでいくのかーー。そう思って今晩、月や星を見る人が絶対にいる。
　日本人を助ける、それは私たち日本人がやることではないか。

　本の中で西岡さんは、北朝鮮がいよいよヤバい話も書いてはります。軍の中でも餓死する人が出て来てるとか、政府には紙幣を満足に印刷する力さえもなくなって来てるとか。あ、これはもう一昨年の10月の『WiLL』の記事にもありましたね。

　紙質の悪い、ペラペラの薄紙なんやそうです。それでも「臨時通貨」として、何とか流通させようとしてるとか、当時もうすぐに、パソコンで作った偽札が出回ってたとか、すでに国家の体をなしていませんね。

　安倍さんが働きかけてくれたおかげでトランプさんが、金正恩に会うたびに拉致問題の解決を迫り、かなり追い詰めたけれど、核・ミサイルで金正恩がウソをついていたことがバレ、またコロナ禍により、動きは止まってしもたわけですね。

　そしてその間、家族会会長を務めてはった横田滋さんや飯塚繁雄さんという、拉致被害者の親世代の人が続けて亡くなり、ついに今は横田早紀江さん87歳と有本明弘さん94歳のお二人になってしもたんですね。もう時間があらへん、と。

　あんまり言いたくありませんが、親がみんな天に召されてから拉致被害者を返して来たとしても、かえって日本国民の憤怒は沸き上がることになるやろう、というわけです。西岡力さんが会長を務める「救う会（北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会）」は既に（2019年2月17日）、

　全拉致被害者の即時一括帰国が実現するのであれば、私たちは帰ってきた拉致被害者から秘密を聞き出して国交正常化に反対する意志はありません。

というメッセージを出してはります。そして2021年4月3日には

　全拉致被害者の即時一括帰国が実現するのであれば、私たちは帰還した被害者やその家族に秘密の暴露を求めるつもりはなく、国交正常化に反対する意思もありません。

と表明して来てはりました。そして今年に入って2023年2月26日、

　親の世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の一括帰国が実現するなら、我が国が北朝鮮に人道支援を行うことに反対しない

と、３回目のメッセージを金正恩に送ることになったわけですね。安倍さんが世界に訴えて積み上げて来てくれてはった制裁がいよいよ効いて来て、北朝鮮を追い詰めているけれど、「人道支援」は国連の制裁違反にはならへんから出来るわけです。

　「人道支援」は核・ミサイル問題の解決前でも出来るよ、という意志表示をしたというわけですね。そして今年5月27日の「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」で岸田首相が挨拶をし、「首脳会談を早期に実現すべく私直轄のハイレベルで協議を行っていきたい」と言うたわけですね。

　この発言のわずか２日後という異例の早さで北朝鮮の朴尚吉（パク・サンギル）外務次官が「朝日両国が互いに会えない理由がない」という談話を出したということは、間違いなく交渉が進んでいる、ということですね。そして昨日（9/26）付けの「救う会全国協議会ニュース」では、「韓米日NGOのソウル宣言」が報道されていました。

　ソウルで韓米日が連携して宣言を出した、と。「人権問題改善を人道支援の条件にすべき」という宣言やったそうです。西岡力さんも出席してはりました。日米韓の連携は、アメリカも入って来るので要注意なんかも知れませんね。

　上の本の中で西岡さんは、韓国の尹錫悦大統領が、前大統領の文在寅を逮捕する可能性についても書いてはりました。これまで韓国の前・元大統領はしょっちゅう逮捕されてるんですが、それって実は、保守系の方ばっかりなんですね。

　ほとんど北朝鮮の傀儡政権みたいやった文在寅前大統領を逮捕するのは、今の尹政権にとってはまだ難しい、という話でした。とは言え、韓国の世論はどんどん動いていて、毎週、ソウルの日本大使館前で行われている正義連（旧・挺身隊問題対策協議会）のデモが、それに反対する勢力に、数で負け始めているそうです（慰安婦問題の認識が韓国で逆転した日）。

　しかも何と、日の丸がある！と。こちらの勢力は「慰安婦詐欺清算連帯」やそうです。日本で朝鮮人が騒いでる「従軍慰安婦」なんて、ただの詐欺やというわけですね。「慰安婦詐欺」って、そらその通りやし、それが韓国の中で韓国人が言うてることに驚きますね。

　世界はものごっつい速さで変わってるんですね。日本国内にうじゃうじゃおる自民党の親韓派は、もしかしたら歴史認識でもあっという間に韓国にも置いて行かれて、恥をかく日が来るんかも知れませんね。あ、共産、立憲、れいわとかは、単なるあちらの手先ですから論外ですけどね。

　そしていよいよ、お待たせしました【大画報（旧保守看板）】、もうすぐ張り替え工事をします。

　拉致問題でも怪しい奴らがうじゃうじゃ蠢いています。岸田くん、「直轄のハイレベルの協議」って、めっちゃ心配やわ。絶対にダマされんといてくださいね、と言うておきましょう。

【文中リンク先URL】
https://web-willmagazine.com/international/fUQAi
http://www.sukuukai.jp/
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_8044.html
http://harc.tokyo/?p=3173

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