対中強硬派が大使になったら困る人が、何で日本の中におるんや?あんたらこそスパイとちゃうんか?

 小さなニュースかも知れませんが、これは結構ヤバいんとちゃうか?と思たニュースがありました。「中国大使に外務省 垂秀夫官房長を起用で調整へ」です。NHKがいち早く?報じていましたね。私が知ったのは青山繁晴さんのブログからでした(「新中国大使の候補」)。 新しい中国大使に推されている垂 ( たるみ ) 秀夫官房長は、ぼくの議論相手です。

 垂さんは、言うべきを言いつつ、いつでも公平です。
 何より無私のひとです。国士です。

 へえー、青山さんが言うてはるんやったらええ人事なんやろうけど、CHINAが許すんかな?私は以前は知らんかったんですが、「大使(公使)」というのは相手国が受け入れるかどうかを決められるんやそうですね。「アグレマン」、英語やったらアグリーメント(agreement)でしょうか。「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」とされると入国が拒否されるそうです(笑)。もちろんそれは日本側でもそうなんですが、このアグレマンはフランス語で、外交のルールということやそうです。

 上のNHKのニュースではいかにも日本側が「中国」様にお許しをいただいている最中、みたいな書き方になってますね。もう笑えるわ。  私はこの「アグレマン」を聞いてふと思い出したことがあります。前に書いた「ボーっとしてたらまた戦争に巻き込まれるで、日本人。誰がホンマに悪いんか、よう見極めな。」で、松岡洋右(まつおか ようすけ)が、まさに満州事変が起こる直前の、昭和6(1931)年9月に出した本の復刻版、『東亜全局の動揺』の出だしがまさに「アグレマン問題」やったんです。

 当時の幣原喜重郎外務大臣(後に総理大臣)は、良く言えば協調外交、悪く言えば、と言うより正確に言えば?軟弱外交と言われていました。松岡洋右が問題にしていた当時、日本側が公使に決めようとしていた小幡酉吉氏に、中華民国側がずっとアグレマンを出さず、結局日本側が折れて、今でいう媚中派?の人物を公使に据えたんやそうです。それを松岡は批判していたのです。

 あ、ついでに書いときますと、松岡洋右は国連を脱退したのは大失敗やと自分では思てたのに、帰国したら日本国民から大喝采を受けて、驚いたんやそうです。はい、それを大いに煽ったのが朝日新聞、戦前も戦後もロクなことやらへんな、朝日は。

 幣原喜重郎の協調外交は、結果的には何の役にも立たへんかったことは今では明らかですが、それって、今の媚中派と同じやんか。歴史をちゃんと勉強せなあかんで、二階くん。

 そして昨日(7/17)、国内きってのチャイナウォッチャーと言われ、一部ではスパイちゃうか?とも言われている(笑)近藤大介さんが「日本の次期駐中国大使内定報道に北京がザワつく理由」を書いてはりました。

外務省チャイナスクールの王道を歩いてきたような垂氏だが、日本国の駐中国大使に就任するにあたって、なぜ北京で波紋を呼んでいるのか?

として、説明してくれてはります。近藤大介さんは最初に「同じ外交官出身の先輩で、元レバノン大使の天木直人氏は、7月15日のブログ」からその記事を紹介してはります。孫引きになりますが、コピペします。

<この垂秀夫という外務官僚は、中国に在勤していた時、スパイ活動の疑いで中国政府から警戒され、それを察知した外務省があわてて帰国させてほとぼりを冷ました、いわくつきのチャイナスクールのホープだ。チャイナスクールには珍しい対中強硬派の外務官僚だ。>

 ひえーー、なんか穏やかならざる話やなあ。そして近藤さんの解説です。

 実は、垂氏は中国政府から「スパイ活動の疑いで警戒された」ことが、少なくとも2回ある。
 1回目は、北京オリンピック直前の2008年のことだ。中国共産党中央委員会機関紙『人民日報』社が発行する国際紙『環球時報』(2008年7月14日付)が「日本外務省が中国事務の責任者を交代 候補者にスパイ嫌疑」という記事で報じたのだ。

 つまり、CHINA側の新聞にそう書いてあった、ということですね。そして「2回目」の話です。

 垂氏が中国で「スパイ容疑」に引っかかったのは、もう一回ある。
 2012年に公使として北京の日本大使館に勤務していた最中だ。何が起こったのかは諸説あるが、ともかく垂公使は、ある日忽然と北京の日本大使館から姿を消して、東京の本省に舞い戻ってしまったのだ。天木元大使が「外務省があわてて帰国させてほとぼりを冷ました」とブログに記しているのは、この時のことを指している。

 ふうん。私はこの近藤さんも、天木直人さんも、何が言いたいんかなあ、と不思議に思いました。さっきの天木直人さんの記事の孫引きの、最後のところをコピペします。

 <もし中国が断ってきたら、それを大きく報道し、中国とはこんなに日本を敵視する悪い国だと宣伝するつもりだ。大使人事を拒否するということは外交関係を緊張させる異例の事態だ。それをおそれて中国が垂秀夫次期駐中国大使を受け入れる事になれば安倍首相の勝ちだ>

 びっくりですね。天木さんは、垂さんというのは対中強硬派で、それをもし「中国」が受け入れたら、それは安倍さんの勝ち、と言いたいようです。天木さんとしては、そんなことはさせへんぞ、できるわけないぞ、と言いたそうなのが見え見えですね。あんた、日本人か?天木くん。

 そして近藤くん、垂さんがスパイって、それ、CHINAが言うてることやろ?しかもその内容は公式にはなってへん話とちゃうか?日本の外交官が、日本の国益のためにギリギリの動きをすることもあるかも知れんやんか?そして当然、相手国はそれをスパイと言うて非難することも十分考えられるんとちゃいますか?

 どうもこのお二人とも、完全に馬脚を顕わしてるように、私は思いました。今CHINAに気い遣うててどないすんねんや?もうそんな段階はとうに過ぎてるんや、という話ですね。

【文中リンク先URL】https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200715/k10012516261000.html
http://shiaoyama.com/essay/detail.php?id=1952
https://gekiokoobachan.jp/blog-entry-829.html
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61339

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