背筋が寒くなるというのは、とんでもない恐怖にかられた時の表現ですが、今日たまたま読んだ記事でそう感じてしまいました。用田和仁(もちだ・かずひと)さんという、元陸上自衛隊西部方面総監やった人ですね。「イージスアショアより世界が羨む日本の技術を磨け ミサイルをミサイルで撃ち落とす時代は既に終わっている」という記事です。
ちょうど一週間前に河野大臣がイージス・アショアの配備計画を停止することを発表してから大騒ぎになっています(陸上イージス、配備計画停止 迎撃技術不備でコスト増、事実上白紙に―防衛相表明)。この話は裏読みがいっぱいできるような話でもあると思います。
最初の報道では、もしこの迎撃ミサイルを撃ったら、撃った後のブースターは演習所内に確実に落とせるはずやったのに、どうもそうではないことがわかった、と。そしてそうならんように改修するにはえらい時間と金がかかるから、まずはこの計画をやめることを決めた、という話ですね。
たぶん、アメリカ側にはちゃんと根回ししてたんやと思われますね。そして配備予定地やった秋田と山口はびっくり、というわけですね。そして声は上げませんが、この何千億円もかかるイージス・アショアの配備で儲かるはずやった人たちも、えらいこっちゃ、というわけです。
そういう雑音を防ぐために、必要最小限の根回しで発表したように思われますね。かなり考えに考えたんやろうと思います。そして上の用田さんの記事です。長いですがコピペします。
イージスアショアの配備はそもそも、日本の3段構えと称するミサイル防衛の実態を議論することなく浮上した計画であった。
実際には必要な弾数もなく、北朝鮮のような変化球にも対応できず、敵の飽和攻撃に無力な「張り子のトラ」であることを理解する力もなかった。
今回の配備断念は、自己満足に陥っていた日本の現実を吐露しているに過ぎない。
筆者は、現防衛大臣と信条は異にするが、今回の決断は、費用対効果を見極めて腹を決めたのならば英断であり吉であったと考える。
しかし、中国・北朝鮮に対して白旗を揚げたり、財務省と結託して防衛費を新型コロナウイルス感染症対策のために削減しようとしているのならば、大凶である。
なあんや、もともと、大して防御できるもんではなかったんや。それこそえらいこっちゃんか。ようこんな大事なことを、今まで誰も言わんと進められて来てたなあ。これこそ、背筋が寒くなるような話やな、と言いたかったんです。
さて、用田さんをはじめ、わかってる人たちからしたら、「ほら見てみい、やっぱりあかんやろ」てな話で、「さあ、これからどないすんねんや?」という話ですね。文字通りずっと現場にいてはった用田さんは詳細に説明してくれてはります。
そもそもこのイージス・アショア計画は、北朝鮮のミサイル攻撃を防ぐためでさえ「全然足らん」話やそうです。せやけどホンマの敵は「中国」とちゃうんか?ということで、そうなるともう、どうにもならへんみたいです。おいおい、やな。
具体的な話はこの記事を読めばわかりますが、要は、タイトルにあるように「ミサイルをミサイルで撃ち落とす時代は既に終わっている」ことなんやそうです。ひえーーー、あかんやんか、何やってるんや、国と自衛隊!と怒りたくもなりますね。
せやけどそれは、軍事費(防衛費)を勝手にGDPの1%以内にとどめる、などという、まっっったく意味不明な自縄自縛の日本国民のせいでもあるわけですね。もちろん、日本が滅びても省益が第一、の財務省の緊縮脳も問題ですが、もうちょっと、目の前の「中国」が、今すぐにでも尖閣、沖縄を取りに来てるんやという現実を、ちゃんと認識せなあきませんね。
ほとんど絶望的な気分にはなりますが、一応、望みもあるようです。今回の河野防衛大臣の突然の発表で、私ら日本国民は、それやったらもう敵基地攻撃能力を持つしかないやんかと、ほとんど感覚的に理解してしもたように思います。そして実際、この記事を含め、敵基地攻撃能力の保持を問う記事が、どっと出て来ました。どうもこれが狙いやったんか?策士やなあ、安倍ちゃん、太郎ちゃん。
そして上の記事で用田さんは、日本独自のミサイル防衛を構築せなあかんと主張してはります。
イージスに代わるミサイル防衛の壁は、防衛計画の大綱にあるサイバー、宇宙、電磁波領域の非物理的打撃機能
なんやそうです。そして
日米共同で考えるとサイバーと宇宙は米国主導で敵地まで攻撃することができる。
一方、電磁波領域は日本が主導できる。
ほほう、日本とアメリカで、うまいこと協働できるんや。
そのゲームチェンジャーとしての技術の核心は日本が握っている。そして、その技術を世界が狙っている。
残念ながら知らないのは日本人だけだ。それは世界に類を見ない電源であり、兵器にも必須ならば、日本の電力革命による経済の繁栄にも欠かすことができないものである。
えええー、何、それ?と思たんですが、
これ以上、情報を開示することはできないが、外国に取られていなければ必ず2~3年のうちに目にするだろう。
ふうむ。そしてその技術が完成すれば、①電波妨害兵器 ②電磁砲兵器 ③レーザ兵器 ④レールガン などが次々と実用化できるんやそうです。へえー、夢みたいな話やなあ。そして面白いことに、敵基地攻撃はせんでええ、と書いてはります。
その代わりに、「低出力核爆弾」を装備したらええ、と。これは、高高度で核爆発を起こして強烈な電磁パルス(EMP)を起こして、広域にあらゆる電子機器を破壊できるんやそうです。せやからこの攻撃では直接、人は死なへんわけですね。
前にCHINAの「超限戦」のことを書いたことがありましたが(ホンマに台湾を取りに来ようとしているアホな習近平主席。知らん顔はでけへん日本、どないする?!)、「中国」は勝つためやったら何でもあり、の戦争をしようとしてるんやということを、日本人はしっかり認識せなあきませんね。用田さんの記事の最後の一行をコピペしときます。
非核3原則の核を持ち込ませずなどの非現実的な防衛政策は直ちに廃止すべきだ。
そうや!日本人、どんどん目覚めていきましょう。
【文中リンク先URL】
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60994
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020061500718&g=pol
https://gekiokoobachan.jp/blog-entry-1020.html
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