ホンマに大阪、関西を復活させるつもりなんやったら、大阪市を潰してるヒマなんかないはずやで。

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 今日もまた「都構想」の話かいや!と言わんとってくださいね(笑)。大阪市民にとってはとんでもなく重要な問題やけど、これは日本国民にとっても、将来に禍根を残すことになりかねへん重大問題なんやということが、この藤井聡さんの本を読んだらようわかります。

 あはは、表紙にも書いてはりますね、「大阪市廃止」が導く日本の没落。藤井聡さんは5年前には『大阪都構想が日本を破壊する (文春新書)』を書いてはって、かろうじて「都構想」の否決に貢献してくれはりました。実は書いてある内容がほとんど同じなのは、維新が前回否決されたものを、ほとんどそのまま今回も出してきたからですね。もう笑えるけど、酷い話や。

 ところで前回も今回も、一般の人にはあんまり知られてへん話が「一部事務組合」のことやと思います。大阪市を4つに解体するにあたって、これだけは分解するわけにはいかへんやろ、という仕事を、この「一部事務組合」が担う、ということですが、この組織は、法律の上では地方自治体の一組織なわけです。

 特別区である東京23区での「一部事務組合」がやる仕事は「人事・厚生」「競馬」「清掃(ゴミ焼却場)」など、4つぐらいに限られていますが、今回「都構想」で予定されている一部事務組合の仕事は、健康保険・介護保険事業、水道事業、住民基本台帳システム、戸籍情報システム、各種福祉施設管理、私有財産管理、、、、など、何と150以上もあります。これだけでも、何でわざわざ大阪市を解体せなあかんねん?と、普通は考えますよね。

 藤井さんはこの状態をうまいこと例えて言うてくれてはります。

 つまり「都構想」というものは、行政の仕組みから考えれば、「4人家族で1つの家に暮らしていた」(現状の大阪市)のに、これからは「4つのワンルームマンション」(特別区)と「1つの共同利用のための家の一部」(一部事務組合)との6つを利用して暮らすようにする、という話なわけです。(P.125)

 京大の土木の教授をやってはる藤井さんが、まるで子供に教えるように、丁寧に書いてくれてはります。

 つまり、収入(税収)が抜本的に上がるわけでもないままに、1つの組織でやっていたものを6つの組織でやるようになるので、様々な行政サービスの手続きが「複雑化」してしまうことは必定なのです。

 うんうん、わかりますね。いや、当たり前やんか!ここまで説明してもわからんか!と言いたくなりますね(笑)。

 「都構想」はただややこしいだけではありません。これが決まってしもたら、「お先真っ暗」な話はいっぱいありますが、その一つが、これまで政令指定都市という、めっちゃ優遇されて来た権限と財源を使うて、ミナミやキタ、アベノやベイエリアなどを、一体的に開発してきたようなことが、これからはできんようになる、ということです。

 たとえば大阪で大成功を収めたユニバーサルジャパン、USJは、大阪都心部での複雑な権利関係を交渉・調整するという「数々の修羅場をくぐり抜けてきた」大阪市役所の都市計画部隊の、長年にわたって蓄積された膨大なノウハウによって実現されたことは、「都市計画の専門家の間ではよく知られた事実」なんやそうです。(P.193)

 こんな優秀な職員がたくさんいてはる大阪市役所を廃止して、4つに分けて、人も分散させてしもたら、これまでできて来たことさえもできんようになるやんか、という話ですね。結局仕事をするのは最後は一人一人の職員や。もう、いかに「大阪市役所を潰す」という話が乱暴な話なのか、ずっと専門的にこの分野を研究して来はった人が言うてはるのは、説得力がありますね。

 この本(『都構想の真実 「大阪市廃止」が導く日本の没落』)では、藤井さんは批判だけやのうて、ちゃんと「大阪を復活させる」方法についても提案してくれてはります。章のタイトルは「大(だい)大阪」が日本を救う」です。

 「大大阪」というのは実際に大正時代にそう呼ばれていたとのことで、大阪はたしかに当時は東京に匹敵する経済力を持っていたわけですね。この「大阪を復活させる」話を、全部はとても紹介しきれませんから、具体的な話の一部を書きます。

 まず、リニア新幹線を、名古屋と同時に開業しよう、ということです。これは私も強く同意しますね。今の計画では名古屋の後、10年以上後にやっと大阪までつながることになっています。これは絶対あきませんね。間違いなくその10年の間に、大阪は大没落します。

 そらそうや、東京=名古屋が40分になったら、もう誰も大阪なんか、見向きもせえへん。そして大阪がモタモタしてる間に、名古屋が間違いなく東京圏に呑み込まれてしまう、というわけですね。

 これは日本にとってもめっちゃヤバい話です。ただでさえ、必ずいつかは来る「首都直下地震」が起きたら、東京一極集中は超危険、なわけですから。吉村くんが最近「副首都」なんて言うてますし、それ自体は意気込みとしては私はええことやと思いますが、リニアで10年の差が付いたら、そんなもん、消えてなくなりそうですね。

 藤井さんの提案は、その次は「北陸・関空・四国縦貫新幹線」に続きます。この先はぜひこの本を読んでほしいですが、とにかくスケールが違いますね。もちろん藤井さんは、こんなことは大阪市や府だけでできるわけがない、国家プロジェクトとして取り組むべき話、とちゃんと書いてはります。

 そうですね。リニアの大阪延伸の話にしても、こんな話をJR東海という一企業のお金の話にしてしもてるところが情けないですね。ドケチ財務省、日本国民の敵、緊縮脳に冒された今の財務省では絶対にでけへんと思いますね。国家プロジェクトとして、国が金を出さんかい、という話です。

 本来私ら日本国民がすべき話は、「都構想」みたいな大阪の中でチマチマ取り合いをする話とちゃうやろ、ということです。そういえば昨日(10/18)、私が入れて貰うてるメーリングリストで、めっちゃ面白いことを書いてはる人がいましたのでコピペさしてもらいます。

 「大阪都構想の議論の不思議」として、今の日本ではもっと議論せなあかんことがいっぱいあるやろ、ということで、今の「都構想」の議論は

「沈没寸前の船の中で、船員の部屋割りをどうするか、議論をしてゐるやうなものだ」

 いやあ、ホンマにその通りですね。大阪!、沈没したらあかんのや。「都構想」なんかにかまけてる場合やないで、と言うときましょう。

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ナニワの激オコおばちゃん

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