法律を変えんでも閣議決定で海保を海自の統制下に置けることに。憲法改正も間に合わへんからな。

 そう言えば少し前にニュースが出たけど、あんまり誰も騒いでへんな、と思てた話があります(防衛相が海保統制 武力事態の要領発表 5月に初訓練)。先月4/28ですね。

 政府は28日、有事の際に防衛相が自衛隊法に基づいて海上保安庁を指揮する手順を定めた「統制要領」を発表した。武力攻撃事態と認定された場合、閣議決定を経て防衛相が海保長官を指揮し、海保を統制下に入れる。海保は国民保護や捜索・救難、港湾施設の治安維持などを担う。

2022年6月、合同訓練する宮古島海上保安部の巡視船みやこ(手前)と海上自衛隊の護衛艦=東京・伊豆大島東方海域(海上保安庁提供)

 いつの間にか、えらい話が進んでたんや、とびっくりしました。実は海保は海自より前にGHQが作った組織で、それが後からできた海自の指揮下に入るのは、微妙な話、なんやそうです。しかも法的にもややこしい話がある、と。これは同日の産経の別の関連記事(防衛相海保統制下に 70年越し一歩も非軍事どう担保)を見てみましょう。

 自衛隊法第80条は他国からの武力攻撃事態が起き、自衛隊に防衛出動などが命令された場合、防衛相が海保を統制下に入れることができるとする。ただ、制定以来約70年間、具体的な手続きは定められず、武力攻撃を想定した共同訓練も一度も行われなかった。
 これまで要領策定が進まなかった要因には、海保法25条で海保の軍隊機能が否定されていることも大きい。安保環境が厳しさを増す中、最も熾烈な事態を想定する必要性に迫られたというのが実情だ。

 ははあ、なるほど。自衛隊法80条と、海保法25条をどう整理するんやという話が、70年間放ったらかしにされて来てた、という話ですね。先輩格の海保が自衛隊の指揮下に入るんか?というやりにくさ、でしょうか。ありそうな話ですね。

 実は元々は、この海保法25条はあかんやろ、という方向で自民党の国防部会で話を進めようとしていた過去もあったようです。その話を今日(5/27)の青山さんの動画(【ぼくらの国会・第526回】ニュースの尻尾「部会は要らないのか」)でしてはりました。

 この動画では、先日のLGBT法案が、部会では反対多数やったのに通ってしもたことに憤慨する人たちから「そんな部会なんか、もういらんやろ」と言うて来る人が多いので、青山さんが、まあまあ冷静に、国防部会でずっと取り上げてたこの海保=海自の話もこうやって、やっと実を結んだんや、という話として紹介してはりました。

 ウクライナ戦争、台湾危機、尖閣での支那軍のエスカレート、などの変化と、アメリカからの圧力もあるとは思いますが、動画ではたとえば韓国の「ホワイト国外し」は、部会で青山さんが主張してから実行された実績もある、と秘書の三浦さんが言うてはりましたから、認めてあげることにしましょう(笑)。

 何べんか書いてますが、プーチンの愚行の「おかげ」で、現実の事態の方がどんどん先に進んで行くので、逆にこれまででけへんかった色んな事が、大急ぎで対応させられて行ってる状態になってると思います。そう言えば数年前には「核武装」の話なんか、絶対できませんでしたからね。

 プーチン・ロシアと並んで今、最も危険な支那は3日前にこんなニュースもありました(中国ハッカーが米重要インフラに諜報活動、情報機関やMSが指摘)。

[24日 ロイター] – 西側の情報機関と米マイクロソフト(MS)は24日、国家支援を受けた中国のハッキンググループが通信や輸送拠点といった米国の重要インフラ機関にスパイ活動を行っていると発表した。

 支那の報道官は、これは「集団的偽情報キャンペーン」だと否定してるとか。

MSは、「Volt Typhoon(ボルト・タイフーン)」という中国グループが少なくとも2021年から活動しており、通信、製造、公益事業、輸送、建設、海事、政府、情報技術、教育など多くの業界を標的にしてきたと指摘した。

 へえー、もう名前まで付けられてるんや(「ボルト・タイフーン」)。もう憲法改正なんか間に合わへんで。閣議決定でできる対応をどんどんやって行ったらええんや。誰かが、憲法改正より目の前の国民の命を守ることが先や、と言うてはりましたね。そらそうや。

 とは言え、自衛隊も安心してられへんのですね。今日のダイレクト出版の商品【トップガン・レポート】からのメルマガ、「田母神俊雄」、タイトルは「防衛省に潜む、ただ一つの❝裏切り組織❞」。ひえーー、何のこっちゃ。その答えは「内局」なんやそうです。

 これはまた長くなるのでまたにしましょう。ようやく私ら日本国民は、たとえば立憲民主党は、ただのクズ政党やったということに気付いて来ましたが、まだまだ知らなあかんことはいっぱいあります。もっともっと拡散して行きましょう。


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