日本人として死にたい、と元日本軍属の台湾人。「日本は報いてこなかった」と言われてもなあ。

 台湾は親日国やというのは、ネットでなくてもけっこう知られていますよね。東日本大震災の時の寄付金(義捐金)二百数十億円はダントツやったとか。ただ、大阪のなんばや心斎橋では、さすがに韓国人は減ったけど、いまだに「中国」人が多いです。そしてそれが台湾人なんか、大陸の「中国」人なんかは、ちょっと見分けがつかへんなあ。わかる方法はないんかなあ?(笑)。今日はその台湾人の話です。

 少し前の報道ですが、日本統治時代の台湾で生まれ育った台湾人3人が、日本国籍の確認を求める訴訟を起こした、という記事が出てました(「『最期は日本人として』 歴史に翻弄された97歳元日本軍属」)。日本は戦後すぐ、連合国に台湾を放棄させられたから、一時的に台湾人は無国籍になり、その後の国共内戦で、えらい目に遭わはったわけですね。「白色テロ」なんていう、大陸から逃げ込んで来た蒋介石の国民党による虐殺とか。

 それでもこの3人の人たちは、<「過去は取り戻せない。ただせめて、最期を日本人として迎えることができれば」と願っている>んやそうです。もう涙が出ますね。そしたら、西村眞悟さんがブログで書いてはりました(「台湾に生まれた日本人は、今も日本人だ!」)。西村さんの主張はかなりはっきりしています。

 <原告は、代理人を通じ、激動の台湾を生き抜いてきた人を支えたのは、自分は日本人との強烈なアイデンティティー。日本はその思いに報いてこなかった、と語る。被告となった国の法務省民事局は、何もお答えできません、と俗吏に言わしている。>

 <安倍政権は、閣議によって内閣の意思として本件訴訟に対応し、法廷の場で、原告三人の日本国籍を確認するべきだ。>

 ただ、西村さんが同じ産経でも、読んだ記事はこちらやと思われます(「日本国籍の確認求め提訴、統治下台湾生まれの3人」)。こちらに法務省民事局のコメントのことが書いてあります。これはもしかしたら、めっちゃややこしい話になるんとちゃうか、と思いました。

 最期は日本人として死にたい、という思いはわかるけど、「日本は報いてこなかった」と言われてもなあ、という話です。そこまで自分はホンマは日本人なんや、と思いはるんやったら、もっと早い時期に日本に帰化するという手段もあったんとちゃうか?それに、もしこの訴えを認めたら、台湾人だけでなく、大陸の「中国」人も、そして朝鮮半島の人たちもいっせいに、私はもともと日本の軍人やったんや、軍人恩給も年金も貰うてへんから、さかのぼってちゃんと補償せえ、みたいな話にならへんのやろか?何か心配になってきました。

 実は私が入れて貰うてるメーリングリストの主宰者の南木隆治さんが、この報道にお名前の出ている弁護士の徳永信一さんとお知り合いということで今、質問してはるようです。お気持ちはようわかるけど、法的にはどういうことになるんか、ちゃんと知っとかなあかんな、と思いました。

 一方では、台湾は一気に変わっていく可能性がありますね。例によって日本のマスゴミはほとんど報道しませんが、宮崎正弘さんがだいぶ前に触れてはりました(<米上院、台湾防衛の「台北法」を可決>)。

 <9月25日、米国連邦議会上院外交委員会は、数ヶ月に亘って討議されてきた「台北法」を可決した。これは「台湾の国際的地位を保全し、台湾防衛を確乎として保障し、同盟国にも同様の対応を要求する」という趣旨である。>

 <また同法は関係諸国に対しても台湾との外交関係の一層の改善と強化を呼びかけ、これを無視、あるいは軽視する国々に対して、国務長官は外交的扱いの低下、あるいは外交関係の停止などを求めることが出来るとする、かなり突っ込んだ台湾防衛となっている。>

 アメリカは台湾を絶対に守る、という強い意志が感じられますね。一方で日本は、、、。安倍ちゃんは来春、習近平さんを国賓としてお迎えしますというメッセージを出してしもてますね。一部にはこれも釣りや、みたいな人もいますが。ウイグル、チベットに言及せんと「友好」だけを言うてたら、それはかなりヤバい話やと私は思いますね。そして、アメリカからも厳しいチャチャが入ってくることになるんとちゃうかな。

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ナニワの激オコおばちゃん

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