国際法違反のシベリア抑留。日本は「謝罪と賠償を」とは言わへん。ロシアに良心はあるんか?

 私はいつも、テレビや新聞はマスゴミ、と貶していますが、何も全部を否定してるわけやないですよ。新聞は産経新聞を読んでますが、今日、こういう情報がもっといっぱいあったらええのに、という記事がありました。「遠藤良介のロシア深層 抑留問題追ったKGB元大佐」です。ネットでは有料記事になってました。

 <日本とロシアの「歴史の真実」を追い求めた異色の元情報機関員が9月25日、モスクワで死去した。アレクセイ・キリチェンコ氏、82歳。旧ソ連国家保安委員会(KGB)元大佐でありながら、ソ連がタブーとしていた日本人強制抑留(シベリア抑留)の実態を暴き、その調査・究明に生涯をささげた。>

 このキリチェンコさんは、もともとはソ連時代に、対日宣伝工作の一環として研究を命じられて資料を渉猟してたけれど、やがて抑留問題の調査にのめり込みはったんやそうです。そして著書『知られざる日露の二百年』の中で、「はっきり闇を闇と言うことである。そうしてこそロシアと日本の国民間の信頼について語ることが可能となる」と書いてはるそうです。

 先日、どこかの半島で「慰安婦は売春婦で、自らの意思でなった人たちや」と正しいことを言うてしもた学者が、同じ国民から暴行を受けてましたね。えらい違いやな。これが民度というもんか。

 ソ連は日ソ中立条約を破って、終戦直前の8月9日に対日参戦し、日本降伏後も満州、朝鮮、樺太から日本軍将兵や一般邦人ら約60万人を拉致し、各地の収容所に連行して強制労働を課した、と。死者は5万5千人にものぼったんですね。明らかな国際法違反の国家的犯罪やけど、日本人は今、誰も「謝罪と賠償を!」なんて言いませんよね。

 <抑留問題については91年4月、ソ連のゴルバチョフ大統領が来日時に3万8千人の死亡者名簿を持参し、公式に風穴が開いた。>

 <いまだ死亡者約1万5千人の個人情報が不明であるものの、露当局の理解は進んだ。>

 そのゴルバチョフさんは失脚し、今、プーチン大統領は<対日参戦が正当だったと主張し、北方領土問題を解決する真摯な姿勢も見せない>と。私は北方領土は誰かが言うたように、戦争でしか取り返されへんと悲観的に思うてます。それか、ロシアがガタガタになって、日本に売ってくれる、みたいなことにならへん限り、無理かな、と。

 せやけど、ロシアの中にもこういう良心的な人がおった、ということですね。さすが、世界に通用する輝かしい文学を輩出するお国だけあるな。このキリチェンコさんは、「ロシアと日本の国民間の信頼」が成り立つと信じてはったわけですね。第二、第三のキリチェンコさんが出て来るのを祈るばかりですね。

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ナニワの激オコおばちゃん

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